今年もこの季節がやってまいりました。今年三歳となる2019年生まれの馬は7522頭。その中でわずか18頭だけが参戦することを許された世代頂点を決める日本ダービー東京優駿。
毎年数々のドラマが生まれるダービーですが、今年もまた伝説が誕生するのでしょうか。

すでに話題になってますけれど、JRA公式が作った出走馬紹介動画がめちゃくちゃかっこいいんですよね。



これは見るだけで滾ってしまいます。ってかもう、全部の出走馬が歴戦のツワモノにしか見えないよ。

とはいえ、そんな中での人気の有り無しは出てくるもので。
上位人気は
「ダノンベルーガ」川田騎手(共同通信杯1着。皐月賞4着)
「ドウデュース」武豊騎手(朝日杯FS1着。皐月賞3着)
「イクイノックス」ルメール騎手(東スポ2歳S1着。皐月賞2着)
「ジオグリフ」福永騎手(皐月賞1着)
と、この4頭に絞られているようです。それ以降は単勝人気が十倍台も後半。かなり支持率は離れているようです。極めて混戦だった皐月賞と比べると頭数は絞られたと言えますが、それでも一番暢気のダノンベルーガで4倍前後。1〜3番人気はいつ入れ替わっても不思議ではない接戦を演じているので、実力拮抗という評価は皐月賞から傾向として変わっていないのではないようです。

1番人気はダノンベルーガ。それにドウデュース、イクイノックスがほぼ同倍率で続き、三冠最初のレースである皐月賞を勝ったはずのジオグリフがやや離れて4番人気といった様子。
図らずも今年のオークスと同じく、最初の一冠を勝った馬が少なからず軽視されているようですね。
スターズオンアースは見事にその前評判を覆して、2冠を勝ち取りましたが、果たしてジオグリフはどうなるでしょうか。
福永騎手は、前々年のコントレイル。去年のシャフリヤールとダービーを連覇。史上初のダービー三連覇のチャンスがかかっています。
彼に初めてのダービーをプレゼントしてくれたワグネリアンが、今年の頭に現役中に急死。ワグのためにも、福永騎手も今年のダービーには期するところがあるでしょう。
ジオグリフ自身も距離の不安やノド鳴りの症状など不安視される要素はありますけれど、これはいざ走ってみないと分からない不安でもありますからね。福永騎手の好騎乗が目立った皐月賞ですけれど、馬の実力に不安は微塵もないでしょう。むしろ4番人気って実績に比して低評価じゃね? 皐月賞馬なんですよ、ジオグリフは。
ただ仕上がりとしては、目いっぱいだったのは皐月賞の方だった、というのはおおむね全体の評価なのかもしれません。それでもなお、強い馬は勝つんですけどね、こういうシチュエーションで。


イクイノックスは18番大外枠に。はからずも、鞍上ルメールはオークスに引き続き大外枠に。ってかイクイノックス、皐月賞でも18番だったよね!? ってか、ルメール、大外枠ばっかりじゃね、今年!?
幸いにして、前回オークスでルメールはようやく今年G1どころか重賞初勝利。これまで燻っていたものが一気に開放されて、ルメール祭り開催という可能性もあるんですよね。
皐月賞では5ヶ月の休養明けを物ともせずに2着。キタサンブラック産駒はどうも中山と相性が悪いらしく、産駒成績めちゃくちゃ悪いらしいんですよね。そんな中での2着は高評価に値します。
その上で舞台変わっての東京競馬場。距離延長も好材料。陣営も本命はここダービーを目標にしてのローテーション考えるべきでしょう。
2歳時から世代筆頭に近い評価を受け続けていたイクイノックス。その真価が試されるレースです。


皐月賞4着にも関わらず、ここダービーで1番人気に躍り出たダノンベルーガ。中山の最終週で荒れた最内での競馬となったのは少なからず影響があったかもしれませんが、それでも前とは大きな差がありました。ここでどんな結果を出すかによって、ベルーガが真に評判通りの実力馬なのか、それとも毎年居るこの時期くらいまでは非常に評判高かったのにいつの間にかOP特別くらいで頑張ってる馬になるかの境界線になるんじゃないでしょうか。
仕上がりはバキバキに決めてきてるみたいなんですけどね。仕上げすぎて、ここで燃え尽きてしまうんじゃないか、と若干心配になってしまいます。

武豊のドウドュース。皐月賞では位置がさすがに後ろ過ぎましたが、凄まじい脚色を見せてくれて3着まで割り込んできました。負けて強しの競馬であり、ダービーこそより実力を発揮できそう、という声もレース後は多かったような気がします。
皐月賞のときのふわっとした1番人気よりも、今回の2番人気の方が実力に根拠を見出して応援買っている人も多いんじゃないんでしょうか。
個人的にも皐月賞の頃は朝日杯勝ったけれどほんとに強いのかな、と思う所があったんですけれど、今は疑っていません、はい。
キズナ以来、長らくダービージョッキーから遠のいている武豊さんも、そろそろもう一度栄冠を手にしたいところ。

とりあえず、今年のダービーはこの四強。皐月賞の上位4頭がそのまま人気を争うせめぎあいとなっています。

この他、その珍名で話題沸騰の「オニャンコポン」が5番人気。
皐月賞で逃げて見せ場を作って5着に残った「アスクビクターモア」が7番人気。
ホープフルS勝ち馬で、皐月賞では3強に続く4番人気だったものの13着と大敗してしまった「キラーアビリティ」が8番人気。

キラーアビリティは出遅れるわ終始位置取りも悪いし調子も良くなかった、とまあほんとイイところなかったのですが、だからといってダービーで巻き返しなるか、というとさてどうでしょう、という感じではありますなあ。ホープフルS組全体が皐月賞ではよろしくなかったですからね。
オニャンコポンは5番人気の高評価を得ていますが、皐月賞でドウデュースと同じくらいのポジションにいてちぎられてしまいましたからね。ある程度格付けされてしまったんじゃ、と思わなくもありません。
それでも、エイシンフラッシュ産駒としてぐんぐん成長してくれれば、巻き返しもあるんでしょうけれど、ダービーではどうでしょう。仕上がりに関してはキッチリ以上に抜群に仕上げてきたって評価が散見されますので、楽しみもありそうです。
アスクビクターモアは皐月賞、いい競馬したと思うんですよ。ただ逃げになってしまったのが辛かったかなあ。今回も前に行きそうな馬が少ないだけに、先頭に立つことになると厳しいかも。
ただ前に馬を置いてペースハマってしまうと、前から落ちるどころか直線で伸びるくらいの力は持ってそうなんですよね。侮れない一頭です。今回はデシエルトが逃げそうですしね。

そのデシエルト。皐月賞でも逃げる予定が大幅に出遅れてしまったために、したい競馬が出来ずに大敗。でも、今回は調教で上位人気馬に匹敵するような高評価が観られるだけに、面白い穴馬になるかも。
逃げ馬の中でも猛り逃げるタイプみたいなので、将来的にも面白そうなんですよね。ただ距離が持つかどうか。


皐月賞を走っておらず、別路線からの参戦組となると
京都新聞杯を勝ってきた「アスクワイルドモア」
プリンスパルステークスで権利をもぎ取った「セイウンハーデス」
毎日杯から皐月賞を経ずにここに直行するシャフリヤール路線を選んだ「ピースオブエイト」
青葉賞で圧巻のパフォーマンスを見せた「プラダリア」と同レース2着の「ロードレゼル」
NHKマイルC2着からの変則路線っでの参戦となった「マテンロウオリオン」
と6頭が居ますが、プラダリアが6番人気となっている以外は全部10番人気以下。さすがにこれらが勝ち切るイメージはなかなか湧かないかなあ。


うん、盛り上がってきた盛り上がってきた。果たしてどの馬が今年の頂点に立つのか。誰がダービージョッキーの栄冠を手にするのか。楽しみです。