【ストライク・ザ・ブラッド APPEND 3】 三雲岳斗/マニャ子 電撃文庫

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世界最強の吸血鬼と監視役の少女たちの日常を描くストブラ番外篇第三弾!

獅子王機関の攻魔師養成機関"高神の杜"を訪れた古城と雪菜。そこで彼らを待ち受けていた奇怪な事件とは?(「楽園のウェディングベル」)
世界最強の吸血鬼"第四真祖"を捜して夕暮れの街を彷徨う家出少女。彼女が出会ったのは大型犬を連れた奇妙な小学生で……(「普通の私の特別な……」)
めずらしく古城のほうから喫茶店へと誘われた雪菜。妙にあらたまった態度の古城から、雪菜は将来についての相談を受けるのだが……(「第四真祖には向かない職業」)など、完全新作を含めた短篇・掌篇十五本とおまけSSを収録。
世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー、待望の番外篇第三弾!


寝起きドッキリってもう文化として歴史の彼方でしょ、これ。40代でギリギリ。30代の人は見たことないんじゃないの!?
ロケでみんながホテルに泊まっている際に、明け方まだ寝ている女性芸能人の部屋にこっそりと侵入して寝起きの顔を映してやろう、という今にして考えると正気を疑うような企画である。どこまでがヤラセだったのかは知らないが。
矢瀬は知ってても別におかしくないキャラだけど、凪沙はなんでそんなの知ってんだよw

とまあ、このストブラシリーズは大変たくさんOVAが出ているので、DVD特典の掌編は事欠かないのですよ。今回は特に 絃神島での何気ない日常の一幕を切り取ったようなお話が多かったのですが……そうなると、やたら多いのが雪菜さんの出番なのです。
ってか、この二人特に事件とかなくて平和な日常を過ごしていたら、ひたすらにイチャついているのか!?
もういつでも一緒だし、一緒にいるのが当たり前になっているし、まるで呼吸でもするかのように熟年夫婦みたいな以心伝心を見せたと思えば、新婚夫婦かのように甘酸っぱいやり取りを照れもせずに素の顔色で普通にやりとりしているこの二人。
何事も起こらない平穏な時間だからこそ、普段からひたすらイチャイチャしてるんだなあ、というのを強く実感させてくれる掌編集でありました。
後半の方はシリーズでも終盤あたりの時間軸なんでしょうけれど、そのあたりに行くともう雪菜さんの方は完全に結婚前提の意識でいますしね。結婚式ネタの話もありましたけど、それとは違うエピソードでも当たり前に生涯傍にいますからね、的な事を平気で語ってましたし、何ならプロポーズされたと勘違いして即OK出してたりしますしね、この娘さん。正妻は伊達ではないと言いますか、貫禄というか余裕というか、そういうのを感じさせてくれる堂々としたイチャつきっぷりでした。

他にも結構重要というか興味深いエピソードもありまして、特に凪沙の話はねえ。凪沙に古城が吸血鬼になった事がバレてしまった件。あれだけ注意して妹にはバレないように気をつけてシリーズ十数巻重ねていたわけですから、ついにバレてしまって兄妹間でどういうケリをつけたのかは気になっていたので、ちゃんとエピソードとして語ってくれたのはありがたかったです。

あと、浅葱の中等部編。あの髪染めたりギャルっぽく化粧したり、と化けてしまう前の野暮ったい黒髪メガネ少女だった頃の浅葱の話である。と言っても、性格も地味だったわけじゃなく、中身はあれ全然変わってないよね。
ただ、中学の頃の浅葱の話は初めてだったんじゃないだろうか。黒髪眼鏡の浅葱の話も。戦車乗りのディディエちゃんとは、本人とは面識なかったのだけれど、身内の人とこの頃から関わりがあったのか。ってか、ディディエってそういう人たちだったのね。いや、戦車乗り、幼女なのにあのスペックはなんなの? とは思ってたんだけど、具体的に特に触れられてなかったような。
モグワイのモデルもここに起因があったのねえ。ってか、浅葱自身自分自身をモデルチェンジさせるきっかけにもなってたし、あのディディエって浅葱にとって一期一会ながらかなり大きな存在だったんだなあ。

あと、妃崎さんちってわりと一般家庭だったんだ。いや、両親呪術師というのは一般家庭かというと悩むところだけど、古い家柄のエリートというわけじゃなくしがない企業の雇われ研究員というあたり、まあ一般家庭と言っていいんじゃなかろうか。妃崎さんの妹ちゃんは、本当にただの一般人みたいだし。獅子王機関の雪菜たちと比べると、なんか真っ当に公務員してるような気になってきます。

最後の「楽園のウエディング・ベル」。こう言っちゃなんだけど、煌坂さんは愛人属性が強すぎて、なんかウエディングドレス着れなさそうな雰囲気を勝手に感じてるんですよねえw
夢だけでも着られて良かったじゃない、と言ってしまうとアレですか。しかし、志緒ちゃんももうお父さんから息子の方に気持ち乗り換えてたのか。あのまま、親父狙いの方が面白いと言えば面白かったのだけど。見込みないにしても。
それから、雪菜さん。高神の杜の攻魔師候補の女の子たちからすると、雪菜って完全に高嶺の花のお姉様なんですねえ。普段は凪沙と同学年ということもあるし、煌坂さんに可愛がられているのもあって、どちらかというと妹属性強めなんですが、こうやってお姉様と影からキャーキャーと歓声あげて慕われる様子を見るのはなかなか新鮮でした。
なんでか本人、周りから嫌われてると誤解しているようですけれど。嫌われて距離置かれてるんじゃなくて、オーラがまぶしすぎて近寄れないんですよぅ。
その代わりに古城くんがゴミ扱いなのは笑ってしまいましたが。そんなにオーラないのか、この第四真祖w