【やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく 6】 ふか田さめたろう/ふーみ GA文庫

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これはハッピーエンドが約束された、すれ違いゼロの甘々ラブストーリー

小雪と直哉の出会いから季節は一巡し、三年生の春を迎える。晴れて婚約者となった二人は学校公認の恋人として扱われるようになり、クラスメイトの恋を応援したり新聞部に取材されたりと「猛毒の白雪姫」のあだ名も懐かしく思えるほど、慌ただしくも楽しい毎日を過ごしていた。
ゆっくりと距離を縮めていこうとする二人の生活は続き、どこまでもハッピーエンドが約束された未来へと向かう。
高校卒業、大学進学、そして――。
「好き」同士が織りなす、すれ違いゼロの甘々ラブコメディ、第6弾。



前巻でほぼ結婚式な婚約も果たして綺麗に話も決着したので、もうこのシリーズ完結したものだと思いこんでいたんですけれど、前巻の感想記事見たらちゃんと6巻出ますよって明言されてるじゃないですか。
いかん、記憶が飛んでたみたいだ。

さても、ハッピーエンドのその続き。甘い甘い結末のあとは、満腹でもデザートなら別腹ですよね? と言わんばかりのさらに甘々のその後のお話。糖分過多である。
ちゃんと高3から大学生になったあとの話までキッチリやってくれたのはありがたかったですね。これ以上どう進展したらいいの? というくらいの甘々な二人ですけれど、いくら恋人で婚約者になったとはいえまだお互いに学生の身。高校生ですからね、相応のお付き合いの仕方に留まっているわけです。
つまり、まだまだ進展できるよ、という恐ろしい可能性を示してくれたわけで。彼らのだだ甘さ、イチャつきっぷりはキスをしたとかしないとか、そういう次元じゃないんだよ!
というのを嫌というほど見せつけてくれた新聞部の取材編は、大変良きものでした。あれだけ自分のチョロさに無駄とわかりつつ無駄な抵抗をしている小雪ですけれど、まったく無自覚に余人を唖然とさせるレベルで普段からイチャついてしまっていたのは笑ってしまいました。
あれだけベタベタしながら、自分では抵抗してるつもりなんだぜ、この娘w
そして、自分の恋愛力の雑魚さを棚に上げて、親友である恵美佳に恋の予感が漂い始めたらやたらと前のめりになる小雪さん。彼女に恋する伏虎竜一くんを俄然全力で応援するのはいいんだけど、応援の仕方が下手くそすぎる!! 幼稚園児か! 小学生低学年でももうちょっと工夫があるよ!?
まあ、そういうところも含めて可愛いんですけどね。直哉に溺愛され、みんなから愛されるところなのでしょう。

しかし、直哉はいわゆる覚りレベルで察しが良すぎるせいか、理性的に論理的に動こうとしすぎるきらいがあるんでしょうね。どれほど先回りしても先読みしてても、感情というのは時として全くコントロール出来なくなるものだと、アタマでわかっていてもいざ直面した際に結構彼、平静を無くすというか前後不覚になるというかパニックになるというか。役立たずになりますよねえ。
弱点と言えば唯一そこが弱点なのか。
大体、あれだけ小雪の可愛さに参っていながら、彼女への好きという気持ちを理性的にコントロールできるとなぜ思ってしまえるのか。
そもそも、高校3年間我慢しただけでも十分偉業だと思うのだけれど、大学生の四年間まで我慢しようというのはもうそれ、断食レベルの修行ですよ? 解脱してしまいますよ? なぜ、それが出来ると思ったのか。
ってか、小雪の方だってそれ我慢限界来ちゃうでしょうに。彼女が抵抗しようとしているのは、そういう部分じゃなかったですもんね。直哉を好きという感情については、非常に素直で率直で在り続けていましたし。
まあ遅かれ早かれだよなあ。

そして、場面は未来へ。二人が書類上でもちゃんと家族になり、そして子供が生まれたあとの話。
ってか、傑作だったのがこの二人の娘である小春ちゃんである。
いやー、この次世代の子どもたちの話も素で面白そうなんですけど。
この小春ちゃんが抜群に素晴らしいキャラクターなんですよね。両親のいいところ悪いところを見事に引き継いだ、というかびっくりするくらいうまいこと融合されたキャラクターになってるんですよ。
直哉のあの一族の探偵を通り越して超能力に等しい察しの良さと強かで悪魔的な手練手管に小憎たらしい性格、とここまではパパ似でありママである小雪をも弄んでいるのですけれど、一方でママである小雪そっくりのチョロさと隙の幅広さまで兼ね備えていて、幼馴染である天野良太くんを手球に取って翻弄しているようで、ちょっと逆襲されると塗炭に雑魚と化すあたり、小雪似だと思うぞ、中身w
この小春と良太くんの二人が主人公の話も読んでみたいくらいの、甘々幼馴染カップルでしたよ。
デザートまでたっぷり堪能させていただいて、満足満足の完結編でした。