【お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 4】 佐伯さん/はねこと GA文庫

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『私にとって……彼は一番大切な人ですよ』
真昼が落とした爆弾発言に騒然とする教室で、彼女の想いを計りかねる周は、真昼の隣に立つに相応しい人間になることを決意する。
容姿端麗、頭脳明晰、非の打ち所のない真昼。信頼を寄せてくれる彼女に追いつくべく、身体を鍛え、勉学に励む周。
そんな周の思惑を知ってか知らずか、真昼の方も関係性を変えようと、一歩踏み出すことを考えるようになっていた――
WEBにて絶大な支持を集める、可愛らしい隣人との甘く焦れったい恋の物語、第四弾。


えっちです、天使様がたいへんえっちでございます。
前巻のラストにおける教室での大胆な告白。それは彼女にとっての決意表明であり、周に対しての宣戦布告というべきものでした。
いわば、あの発言は周に対して手袋を投げつけるようなものだったのでしょう。決闘です、決闘。
いざ、勝負。
てなもんで、天使様が小悪魔様に変身でありますよ。日頃からも周に対してはもう警戒心もなく無防備に近かった真昼でしたが、4巻においては意図して迫ってくるんですよね。
大胆に、さり気なくも解放的に。
このあたりの真昼のアピールは、露骨ではないのがむしろえっちでえっちで。変に露出を増やしたり色仕掛けするのではないのですけれど、周の触られるのが好きだと囁きながら距離をゼロにしてくるわ、周にならなにをされてもいいし、どんな要求をされても喜んで応えるから、と匂わせてきたり。
果たして、文字通りの意味で「なんでも言うこと聞いてあげます」なんて言ってくれる女の子がどれだけいるだろう。
いやこれ、周なら決して狼にならない、と信じてるから。という発言じゃないんですよね。彼がそういう人間だとわかっているけれど、何なら本気で周が理性飛ばしてもOKだったんじゃないだろうか。
これ以上無いくらい、周が疑いようのないくらい、目一杯の好きの表明。それが彼の情緒を擽り、理性を叩き潰し、情動に訴えかけてくる。この上なく異性を意識させてくる。
普段から周の部屋に入り浸り、寝る時以外は常に一緒。いや、偶に彼の前で寝てしまうことだってあるくらい、彼に対してもう身も心も任せてるんですよね。はたから見れば、完全に新婚夫婦なやりとりが繰り広げられ、勉強会なんかで友人たちが来た時なんかは迎え入れ方が夫が連れて帰ってきた同僚に対しての歓迎の仕方、でしたもんねえ。
キッチンでエプロンして料理している彼女に後ろから抱きしめて、とかいつもやってても不思議無いくらいの雰囲気なんですけどー!?

もう確信もなにもあったもんじゃない。誰がどう見てもどう考えても真昼は周が好き。それをこれでもかと彼女自身がアピールしている状況。真昼自身がこれでもか、とハードルをさげてきてくれているわけである。告白の。
彼女に好きになってもらったら告白するんだ、みたいな事を考えておきながら、これだけお膳立てされまくっているにも関わらず、この男と来たらまだぐだぐだと自分で言い訳をして、グズってグズって。
ダメ男じゃん! ダメ人間通り越してダメ男じゃん! 真昼さんにダメ人間にされたわけじゃないでしょう、これ。いや、真昼さんがだだ甘すぎるんですけれど。優しくしすぎなんですけど。こんな至れり尽くせりの告白への環境を整えてくれてるような状況なんかありえなくて、甘やかしすぎだと思うんですけれど、それでも告白しないんだよ、この男は。

さすがに真昼さまも痺れを切らして、ついに体育祭にて自ら動いてしまうのですが。決定的な形で。
……いや、この天使様いい加減オトコマエすぎるんじゃないだろうか。おおかた全部真昼さんが一人でやっちゃったぞ。逃げ場を完全に塞いだ形にした上で、もう告白した方が楽になれる状況まで用意してくれたわけですからねえ。
もう8割9割これ真昼の方から告白しているようなものだと思うのですが、というか前巻の終わりでほぼその状況だった気がするのですが、それでもわざわざ周から告白するという体裁を残してくれていたあたり、真昼さまは天使様と言わざるを得ないんじゃないだろうか。
ほんと、過保護すぎやしませんかね? 将来的にガチでダメ人間にならないだろうか、心配になってしまうくらいなんですが。

ともあれ、ようやく二人の関係は実態に建前が追いついたわけで。正式に、そして公にも恋人となった二人。現段階で新婚並みにイチャイチャしていた彼らが、果たしてお付き合いすることで限界突破してどこまでいってしまうのか。とっくの昔に完全開放状態な真昼に果たしてヘタレ周は歯止めがきくのか。別の意味で続きにはドキドキしてしまいます。