ちょっと親が入退院したり、介護が必要になったりとバタバタしているうちにずいぶんと時間経っちゃって、今季アニメのスタートに伴う各作品所感が全部書き終わらんうちにもう中盤まで進んでしまいましたが、まだ触れてない作品含めて中盤近くまで見ても所感など。


今季、何気に多いのが「アイドル」もの。
一番有力なるラブライブの新シリーズはさておいても、王道の【シャインポスト】に各種スポーツ競技とアイドル活動を絡めた【Extreme Hearts】。そして異色の戦わないウィッチーズ。ストライクウィッチーズの世界において、世界各地を慰問コンサートして回るウィッチの音楽隊【ルミナスウィッチーズ】と同じアイドルモノでもかなり方向性が違っている作品が出てるんですねえ。
しかも、これが三作とも非常に面白い!!

【シャインポスト】は売れない新人アイドルがとある理由から業界から足を洗おうとしていた敏腕プロデューサーを招くことで、それぞれに輝きを得て羽ばたいていく王道モノ。これは原作はライトノベルになるんでしょうか。電撃文庫からシリーズ出てたと思うんですけど、自分読んでなかったんですよね。原作未履修。でも、めっちゃ面白い!!
嘘をつくとその人が輝いて見える、という異能を持つプロデューサーがその特性を用いながら、アイドルたちが抱える問題を解決しつつ、彼女らが持つ才能を開花させていくというお話なわけですけれど、個々のアイドルの描き方が非常に情熱的で、おまけに会話のテンポやストーリーの展開などの描き方が躍動的で、ぐいぐい惹きつけられていくんですね。単純に、掛け合いが面白いのもありますし、本音を引きずり出されて本気でぶつかり合うのがまた熱いんだ。
これは全然チェックしていなかったので、思わぬ大収穫でした。



【Extreme Hearts】は今、一番次回が楽しみかもしれない。特殊なギアを使った肉体強化のお陰で見た目も派手な試合が繰り広げられるんですけれど、フットサルにしてもバスケにしても試合の描写がめちゃめちゃおもしろいんですよね。派手なくらいなのが余計に燃えるというか。
今ちょうど野球編に入っているのですが、新たなメンバーの確保もアイドルものの王道なんですけどアイドル活動だけじゃなくて運動能力も求められて、スカウト活動が非常にそそられるんですよねえ。
野球もピッチングにしてもバッティングにしても、完全に描写が普通の野球モノと違ってボールが潰れてギュルルルーと唸りをあげて飛んでいくまんまアイアンリーガーな表現で、いやあこれだよ。これ楽しいよ!! 毎週次回が楽しみなのだ。




そして【連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ】。ストライクウィッチーズシリーズの一作であり、アニメとなった派生作品としてはストライクウィッチーズ、ブレイブウィッチーズに続いての三作目になります。
ネウロイの侵攻に欧州の大半が陥落し、戦禍に世界が暗い雰囲気に包まれているのを音楽の力で、歌の力で励ましていこう、という目的で設立された戦わないウィッチーズ。
ルミナスウィッチーズについてはもう何年も前からその設定が出てましたけれど、正直戦わないウィッチーズは、もっとネウロイ戦争の戦禍がどれほど過酷で厳しいものかが伝わるシリーズをメディア展開してからのほうが、響くんじゃないかなと思ってたんですよね。でも北の最前線で戦い続けるブレイブウィッチーズは、なんか方向性ふらふらして何が描きたいのか迷走したりストパンの二番煎じの方に日和って曖昧になってしまい中途半端になってしまいましたし、ウィッチーズ世界の中でも特に悲惨な戦いで知られる「最も長い撤退戦」の末に成立する505JFWミラージュウィッチーズや、激戦続く東部戦線の503JFWタイフーンウィッチーズ。砂漠という戦場故に通常兵器にも大いに活躍の場があるアフリカ戦線など、戦争の過酷さを描くコンテンツはこの世界観の中にもたくさんあるのだけれど、こういうのはアニメ化されないんですよねえ。
そもそもウィッチーズはカドカワの腰の重さかコンテンツとして動きが鈍くて、統合航空戦闘団だけでも502JFWから508JFWまで設定があるにも関わらず、全然メディア化されなかったんだよなあ。スニーカー文庫から506ノーブルウィッチーズが小説化されたくらいか。あと、507サイレントウィッチーズの前身である「いらん子中隊」。31JFSストームウィッチーズの「アフリカの魔女」あたりくらいかなあ。
ともあれ、ストパン、ブレイブ、そしてルミナスといきなり三番目に戦わないウィッチーズを持ってきて、その骨子である戦争に倦む世相に明るい光を音楽で、という主題が盛り上がるんだろうか、という疑問をいだきながらのスタートだったのですが。
……いやこれ、今までのシリーズで何気に一番雰囲気いいんじゃない?
ストパンの派生作品という目で見ないでも、単体のアニメ作品として非常に完成度高くて演出力高くて、個々のキャラクターの描き方が魅力的で、アイドルものとしてとてもクオリティ高いものに仕上がってるんですよね。
むしろ、ネウロイと戦うというストーリー上の縛りがない分、キャラクターの掘り下げや関係性の醸成にリソースを割くことが出来ている分、密度が濃くなっている素振りすらあります。
キャラの内面、感情の描き方見せ方も丁寧で、これはほんと素晴らしいですわ。素晴らしいですわ!!
慰問ツアーとして、このストパンの世界各地を回るのもこの世界観の色んな国の様子が見れるというのも惹かれるところですし、なんだったら各地のウィッチたちのゲスト出演も叶うかもしれない。色々とワクワクしてくるじゃないですか。これに関してはホントに期待を大きく上回る出来栄えでした。