中山競馬場 芝2000メートル 三歳牝馬限定戦。

まだ7回目と歴史浅いレースですけれど、秋の三歳牝馬戦線の前哨戦。秋華賞に向けてのトライアルとして定着してきた感があります。
今回は特に、オークスから秋華賞に直行せず、一度レースを叩いておこうという馬たちが多く参戦していて、結構豪華なメンバーでした。

阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬である牝馬2歳チャンピオンの「サークルオブライフ」
オークス堂々2着のバラの一族「スターリングローズ」
久々のニシノの冠を戴いてクラシックに挑む「ニシノラブウイング」
アクシデントでレース直前に他馬に蹴られて放馬してしまい、無念の出走除外になってしまったものの、オークスでも有力馬として人気を集めていた「サウンドビバーチェ」
フェアリーS勝ち馬の紫丁香花「ライラック」
など、オークスを走ったクラシック組に対して、「サンカルパ」や「カヨウネンカ」といったオープン特別や未勝利からの勝ち上がり組とメンバーは揃っていたんじゃないでしょうか。

特に注目はその有り余る才能を発揮して復権なるかのサークルオブライフと、秋華賞でのG1初奪取を虎視眈々と狙うスターリングローズの対決がどうなるか、というところでしたけれど……。

調教段階でサークルオブライフがどうも調子悪いんじゃないか、馬格が小さく見える、などと言われてたみたいで。実際、レース当日となっての馬体重が今までで一番軽い−22キロの462キロと……成長期にこれだけ減らしてしまったのは明らかに調整失敗だったんでしょう。
スターリングローズやサウンドビバーチェが+14キロと明確に馬格を大きくしてきたのと比べると、あまりにもあんまりでした。

レースは発想直後にサウンドビバーチェが楽な手応えで先頭に。無理に押し出した感じはなく、有り余るスピードのまま自然に先頭に立ったという感じで、これは行きそうという印象でしたね。
そしてスッとこちらも無理なく好位に取り付くスターリングローズ。
平均ペースで残り1000を切ったところで、後方からぐんぐんと押し上げていくサークルオブライフ。この行きっぷりを見る限り、調子悪いようには見えませんでしたね。
最終コーナーで前を行くサウンドビバーチェと追い上げてくる各場との差が一旦はなくなるんですけれど、直線に入ったところで突き抜けたのがサウンドビバーチェとスターリングローズ。
ほぼ同じ位置に押し上げていたはずのサンカルパは、ついていけずに脱落していったのを見る限り、まだ力の差は大きいですね、これ。
サークルオブライフも、直線に入ってもう一伸びが出てこない。手応え自体は悪くないようにみえるので、ここが体調が万全でなかった分だったのかもしれません。万全なら、あと一伸び二伸びグイグイぐいときて先頭争いに加わりそうな気配は十分にあっただけに、勿体ない。それでも4着に入っているあたり、才能に疑いの余地はなさそうなんですよね。
代わりに後方から抜群の手応えで伸びてきたのがライラック。この馬は春のクラシックで大変に期待していた馬だったので、うん順調に成長してきているようで一安心。しかし3着まで。
1着はゴール前で粘るサウンドビバーチェを躱して、スターリングローズが堂々と重賞勝利。
うん、この2頭がきっちり強さを示したレースでした。サウンドビバーチェ、これオークス出走できていたらなあ、という競馬でしたね。やっぱり強いよこの馬。
そしてそのサウンドビバーチェをキッチリゴール前で差したスターリングローズはこれ、秋華賞では1番人気なっても不思議ではなさそうなくらい、どっしりとした強さを感じさせてくれる勝利でした。大本命の2冠馬スターズオンアースは怪我明けとなりますからね、これは強敵ですよ。