【わたし、二番目の彼女でいいから。4】 西 条陽/Re岳 電撃文庫

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危険で、甘美で、不健全な三角関係恋物語。高校生編・完結。

共有のルールにおけるペナルティ。それは破った方が俺と別れることだった。
だけど……。

「今すぐ、桐島君と別れてよ」
「……ごめん、できない」

これ以上はいけないと分かっていても、過熱していく感情は誰にも止められなくて。
傷つくと、傷つけると分かっていても、取れない選択こそが愛で。
もう引き返せない、泥沼の三角関係の行方は――。

100%危険で、甘美で、不健全な三角関係恋物語。高校生編・完結。


やっべえ!

いやぁ…………これはガチでやばいですわ。なんか読んでるこっちまでヤバい薬キメてる感じになってくるんですけど? 冷や汗が出てきそうな、胃が痛いどころじゃなく心臓が動悸しすぎて痛くなってきそうな、脳汁がドバドバ出てる感じみたいな。
やっべえですわ。ひたすらやばいわー、やばいわー、、やばいわー、で頭の中が埋め尽くされながら読んでました。
どうすんだこれ? っどうすんだこれ!? マジでどうすんのこれ!? という意識で足元が敷き詰められていく上をつま先立ちで歩かされてるような気分でした。地雷原かよ!! なんかもう既に踏み抜きまくってる気がするんですけどね!? 
なんで関係ない読んでるだけのこっちがそんな死にそうな気分味わわされないといけないんですかね!浜波ちゃーーん、助けてッ、もうこれダメだ、助けて!! あなたのツッコミだけが救いです、心肺蘇生装置です。深海の底の酸素ボンベだよ。居ないと死ぬ、精神的に死ぬ。読んでるこっちまで頭おかしくなる。まあ、おかげで浜波ちゃんも頭おかしくなりそうになってたけど、死なば諸共だよ。恨むならその切れ味たっぷりのツッコミ癖を恨むがいい。きっとこの子はもう絶対に桐島くんの人生から逃れられないんだ。そうに違いない。そうでないと、桐島くんが死んでしまう。精神的に死んでしまう。
橘ひかりよりも早坂ちゃんよりも、桐島に必要なのは浜波ちゃんだ。恋愛パートナーではないし人生のパートナーでもない。浜波ちゃんには健全な実に健全なお付き合いをしている幼馴染の彼氏がいるけれど、もうこれ彼氏に土下座して浜波ちゃんに飼ってもらった方がいいよ、桐島くん。飼育してもらいなよ、責任持ってツッコンでもらいないなよ。お金払ってでもいいから。
てか、なんでこんな状況で新たな女が近づいてくるんだよ。みゆきちゃん? 橘ひかりの妹!? あの、堅苦しい感じの妹ちゃん!? 橘家の女は頭おかしいんじゃないの!? 浜波危機管理センサー、感度バチバチじゃないですかー!!


って、うん。まあ行き着く所まで行き着いたというか。こういう状況ですしね。頭湧いてる女と頭おかしくなってる女と頭の中ミンチになってる男ですよ。
……破綻しました。うん、破綻しました。三角関係は破綻しました。
まあなるよね? と、思うでしょう? このいびつで壊れた修羅場まみれの三角関係、穏便に終わるはずがなく穏当に維持できるはずもなく、事実上前回の段階で橘ひかりと結ばれてしまった段階でもうどうしようもないくらいに壊れてはいたんです。
破綻するのも当然、と思うでしょう? ところがどっこい。
何もかもが壊れ過ぎると、破綻も出来ないんだよ!! 破綻、ってのはある種の一区切りだ。終わりである。おじゃんになって、取り返しがつかない形で終焉を迎えるのが破綻だ。でも、破綻すれば終わるのは終わるのだ。決着がつくのだ。
……ここまでぶっ壊れたら、決着もつかないんだよ!! 終わるに終われないんだよ!! どうすんだこれ!? と思いながら、これもうどうにもならないじゃん!? というのが如実にわかる破綻っぷりで、破綻したまま破滅したままどこまでもこの娘らはぶち抜いていくのである。もう好きな人とどうなりたいとかじゃないのだ。世間体もかなぐりしてて、社会的な立場さえ放り投げて、目の前の彼をただただ自分のものにするために、それ以外のすべてを捨てていく、溝に投げ込んでいく、そのすさまじい視野狭窄っぷりに、良識も倫理も常識も冷静も何もかもを踏み躙ってグリグリとすり潰していく狂気は、どう考えても終わりようが想像できなかった。破綻って、どうすれば破綻できるの? 破滅って、どうやったら破滅で決着できるの?
ハッピーエンドに終わっても、現実にはその先にも日常が続いていく。そのさきを生きていかなければならない。現実と現在と向き合っていかないといけない。そういう話は最近珍しくもなくなってきましたけど。
人間関係どうしようもなくなっても、現実はそこで終わらないんですよ! 続いちゃうんですよ。縁切りなんて、しようと思わないと出来ないんですよ。続けようと思っている限りは否応なく続いてしまう。そしてこの3人はこの有様になってすら、やめられないのである。諦められないのである。見捨てられないし切り捨てられないのである。
どんどんとトリップして頭がおかしくなっていく三人。桐島くんなんか、あまりにもあんまりな状況に精神的に追い詰められすぎたのか、段々とハイになって酩酊してるような有様になってきている始末。そんな先輩にちゃんと付き合ってあげてツッコンであげる浜波ちゃん、まじ天使である。
桐島ソフトランディングとか、オマエもう一周どころか十周くらいして楽しくなってきてるだろ、桐島ぁ!!

ともあれ、此処まで行くともう終わりようが想像つかなかったんですよね。地獄は永遠に終わらないのである。どこまでだって続くのだ。絶望的な麻薬的な感情の上下動のカクテルに頭おかしくなってくる。終わらない、終わらない、どうやったって終わらない。修羅場は続くよどこまでも。

だから、三人の関係が本当の意味で破綻したときは……むしろ、良かったね!! 終われたね! という歓喜と祝福、開放感と安堵感を感じすらしたのでした。

……あれ? ハッピーエンドじゃね、これ? と思ってしまったあたり、相当自分も精神キてた気がします。
ハッピーハッピーアンハッピー♪ みんなハッピー、アンハッピー♪ あれぇ、ハッピーってどういう意味だったっけぇ? アハハハ、なんか頭の中がぐるぐるまわっているよぉ?

ともあれ、どんな形でも決着ついて良かった、良かった? 良かった? 良かったとは?(哲学




「(中略)――でも最近、彼女できたって噂きいた気がするな」
「私、それ知ってるよ」
「ホント?」
「だって桐島くんと同じクラスだもん。本人からきいた」
「相手誰? どんな人? 名前は? 学部は?」
「名前なんていってたかな。橘、橘……あ、そうだ。思い出した」






「橘みゆき、高校生だってさ」


きっ、きぃ、き、桐島ぁァァ!!??



あと、「真・恋愛ゲーム」はマジでやめろ! あれはマジで精神を破壊するから、マジでやめろぉ!!