【クプルムの花嫁 2】  namo ハルタコミックス

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修は早く一人前の鎚起銅器職人になり、
婚約者のしいなと結婚するため、
新たな技法[錦銅]を身につけようとする。

でも仕事にばかり気を取られていると
しいなはヤキモチやいちゃうぞ!

そんな中、修に温泉旅館から大きな仕事が
舞い込んで!?

新たな出会いてんこ盛りの第2巻!
修としいなの馴れ初めエピソードも収録。


あははは、なるほど。しぃなの友人たちによる二人の評「静かな大型犬と元気な子犬」というのはなるほどピッタリだ。大きな犬の周りをキャンキャン飛び跳ねながら回ってるんですねえ。
でも相手してくれなくても、子犬はどっか行っちゃわないんですよね。いつの間にか、大きな犬のそばでゴロンと横になって眠っちゃってたりするんだ。
高校生までは今よりももっとそんな感じだったのか。最悪かまってもらわなくてもしぃなは良かったんだね。修が銅を打ってる音を聞いているだけで良かった。何か嫌なことがあったりした時には修の所に行って黙ってその音聞いてた、というエピソードはなんか幼馴染にとどまらない、一緒にいることが自然というのが伝わってくるお話だったなあ。
二人共、お互いが側にいるのほんとに全然苦にならないんだな。
とはいえ、何事も以心伝心で、というのは横着ってもんだ。恋人である以上、婚約者である以上、夫婦である以上、気持ちは伝えあい続けなくてはならない。義務的にじゃなく、自然にやってるあたりほんとイイカップルなんですけどねえ。でも最初のはじまり、幼馴染だった二人が恋人になるあたりのお話って、てっきりしぃなから押しかける感じかなあ、と思ってたのですけれど……そうかー、ちゃんと修の方から捕まえにいったのか。エライ! 偉いじゃないか! 
自分が本気で女の子としてしぃなの事を好き、という感情を自覚する前から、そうやって自発的にしぃなの事を捕まえにいけたのは、こいつ本当に勘所を備えているなあ、と感心してしまうところ。爺さんもそうだったけど、寡黙で朴念仁であろうと動きべき時は見誤らないんだよなあ、この家系。花丸である。
それに、あれだけ銅叩き妖怪なんてしぃなから言われながらも、実際頭の中は鎚起銅器職人としての仕事のことばっかりで、眼の前に居るしぃなのことすら頭から飛んでしまうこともしばしばなんだけど……でも全然しぃなの事蔑ろにはしてないんですよね。
それどころか、根幹にしぃなの存在がある。早くになくなってしまった天才職人の父の残影に引っ張られそうに成ったときも、そんな修を引き戻したのはしぃなの存在だったんですよね。彼の美意識、銅器に対してのイメージの芯の所にあるのは、しぃなの存在なのである。
いやこれ、ちょっと嫁のこと好きすぎじゃないか、この男。ある意味、銅器を通してしぃなを表現しようとしていないか?
それも一心不乱に、夢中になって。しぃなは全然わかってないみたいだけど。修もわかってるか怪しいけれど。
ってか、しぃなとちょっと喧嘩してしまった際の修の魂のとびっぷりを見てしまうとねえw
少しずつ職人として、技術だけじゃなく使う相手買ってくれる相手、仕事を依頼してくれる相手の事を考えて働けるようになっていく修の姿に、嫁としてしぃなも思う所あり。変わること自体に不安を覚えていたけれど、変わることでより素敵な関係になっていく事も実感できて、さてしぃなは嫁としてこれからどうしていくのか。
やたらと、番頭として頑張らない? と進められてるけど、さて。