3歳以上。阪神競馬勝芝2400メートル。別定戦。

今年も京都ではなく、阪神での開催でした。そして今年で最後の阪神開催となりますね。もうすぐ京都も復活しますし。
今週から久々となる阪神競馬場の馬場状態は、見ている限り内枠優位だった中山と正反対で、とにかく外。外からの差しが決まる決まる。
雨も土曜日から結構降っていましたけれど、新しい馬場はなんとか持ってくれたようでした。

レースは予想難しかったみたいですね。単勝人気も14頭いるのに最低人気のディバインフォースで54.9倍。一時期は40倍台までなってたみたいで、ここまで全頭人気が混在している主要重賞は珍しかったと思います。
でも、こういうときほど人気通りに決まるパターンが珍しくないんだよなあ。

1番人気はボッケリーニ。日経賞ではタイトルホルダーに追いすがっての2着。そして続く目黒記念では見事に勝利で重賞2勝目を飾ってみせた叩き上げの苦労人、ならぬ苦労馬。
前年はひたすらG3を走り、今年はひたすらG2を走って全部複勝圏内という堅実っぷりですからね。
血統としては、あの名中距離ランナー・ラブリーデイの全弟。ラブリーデイも、遅咲きで本格化したのって5歳からだったんですよね。調教師の話ではお兄ちゃんより長距離適性ある模様。まだG1走ったことのないのが不思議なくらいなのですが、その堅実性から人気を集めたのもよくわかります。鞍上は今乗れている浜中ジョッキー。

2番人気はこれが重賞初出走となるヴェラアズール。5歳でこれが初重賞ですよ。どれだけ下積み長かったんだ。新馬戦からして三歳3月と随分遅く、好走し続けるもようやく未勝利を勝ち抜けたのが6月末、って2歳戦がはじまる直前ですから本気でギリギリの勝ち上がりだったんですやん!?
それからもう一勝したものの、2勝クラスのダートをウロウロと大した成績も収められないままうろついていた彼の転機は、今年の3月。
それまでずっとダートを走っていたのが、心機一転芝2600の淡路特別に出走。ここで見事に勝利を収め、以降芝の長距離レースでそれまでグズっていたのが不思議なくらいに複勝圏内に入り続け、いきなり挑んだ重賞がこの強豪集まる京都大賞典。にも関わらず2番人気ですから、競馬ファンの目は肥えています。
まあこのレースに出走していたG1の常連たちは、いずれも最近パッとしない成績でしたので、いわゆる昇り馬に人気が集まった傾向がありますが。
ちなみに、ヴェラアズール。今となっては希少なエイシンフラッシュ産駒であります。

3番人気はウインマイティー。前走マーメイドステークスでレコード勝ちの快勝したのを評価されたの人気でしょうか。同じ阪神コースでしたしね。2着のマリアエレーナは、次走でジェラルディーナなどを下して小倉記念を勝利しています。ちなみに、ジェラルディーナはその次のオールカマーで勝ってます。ドミノ倒しで評価があがるパターンw
元来、オークスで3着に入るほどの実力馬。気性の問題からどうにも才能を発揮しきれないレースが続いていたみたいですけれど、今年に入って負けながらも伸び伸びと走る事が出来るようになってきて、充実の一途を辿った成果が前走だったのではないでしょうか。

レースはユニコーンライオンが果敢に頭を主張してレースを引張、ディアステマ、アフリカンゴールドあたりがこれを追いかける展開。
ユニコーンライオンは直線まで踏ん張って、「おっ!?」と思わせてくれる場面もあったのですけれど、残り2〜300メートル辺りで力尽きてズルズルと後退。ちょっと距離しんどいのもあったのかな。復活以降、なかなか以前のような走りには戻らないのは辛いですね。

ボッケリーニは中団待機。それに並んでウインマイティ。直線で先行勢がズラッと並んだのを横目に、ひらりと真ん中まで馬を出して追い出した浜中ジョッキー。これ完全に隙のない勝ちパターンに持ち込んでるんですよね。
早めに外に持ち出した分、これロングスパートになって脚がキレきらなかったヒンドゥタイムズを、鞭を入れた途端に置き去りにして抜け出したボッケリーニ。
ウインマイティはボッケリーニの後ろにつけていたのですけど、その分抜け出す進路を先にボッケリーニに奪われて、ギアを入れるのが一歩遅れてしまった感じ。それでもボッケリーニに追いすがって他馬より頭一つ抜けた。
と、思った瞬間、大外強襲のヴェラアズールである。一頭だけ、脚色が別次元でした。残り100メートルを切ったところでボッケリーニを含む他馬を完全に切って捨て、あっという間の2着ボッケリーニに2馬身半の差をつける強い勝ち方。
確かに外が伸びる傾向の馬場でしたけれど、それにしてもとんでもない切れ味でありました。
これは一躍活きが良いのが出てきましたよ!