【転生したらスライムだった件 20】  伏瀬/みっつばー GCノベルズ

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暴走と覚醒の最終章――

因縁の敵ミカエルを制したリムルであったが、各地では今もなお激戦が続いていた。
ミリム陣営と蟲型魔人(インセクター)の戦いもまた、両陣営入り乱れた混戦の様相を呈している。
理不尽なほどに力を持つミリムが本気モードに移行し、勝敗の行方は決まったかのように思われたそのとき、戦場に氷雪の美女が現れ戦況を激変させる――。
その美女、世界に3体しか現存しない竜種の長姉“ヴェルザード"が、圧倒的な力で場を制圧し、戦場を氷漬けにしてしまったのだ。
仲間を失い暴走を始めるミリム。
そしてミリムを止めるべく、リムルもまた戦場へと舞い戻るのだった。
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リムルさん、レインにエロ絵なんて描かせてるんですか。しかも、ヒナタの。
このスライム、性別不明の性欲も怪しい感じになってしまったスライムにも関わらず、なんでかヒナタに対してだけは性欲というか、エロエロな気持ち抱いているよなあw

それはそれとして、天魔大戦引き続き。二大巨頭のうちミカエルを倒したものの、戦況はむしろ劣勢に。ってか、さすがに登場人物多すぎてわちゃわちゃしてます。敵キャラが馴染みが全然ない奴ら、というのも大きいのかもしれませんね。対帝国編はなんだかんだと帝国側の面々も戦争が本格的になるまでも登場場面も多くてキャラ立ってましたからねえ。
しかし、今回は相手が誰?という感じのやつも多いですし。特に蟲型魔人は。
てっきり、蟲型魔人の王だの女王だのといった連中の相手はゼギオンやアピトが満を持して出てくるのかと思ったら、そういうわけでもなく。ゼギオンは強い強い言われたまま全然出番ないですよねえ。ここが出番かと思ったのですが。

インフレもどんどん進んで、もう頂点近くのキャラが本気で暴れると世界が崩壊するレベルに。
本気で戦うと地球が吹っ飛んでしまう往年のドラゴンボール並である。ここらへんまで来ると、どれだけ強さを発揮するかよりも、どうやって破壊が世界に及ばないかの方に知恵や力を使わないといけなくなるので大変である。
オマケにこちら側の最強の駒の一人であるミリムは、本人がさながら爆弾みたいなものだから、彼女が暴れ出すとどうしても偉いことになってしまうんですよね。今回はさらに暴走のおまけ付きですし。だから危なくてどれだけ強くても投入できない駒だったのですが、投入したらまあこうなってしまうわけで。
何気に普段ちゃらんぽらんで何仕出かすかわからないように見えるヴェルドラくんの方が、なんだかんだと抑えるところ抑えて決めるところは決めてくれる頼もしさがあるんだよなあ。結構ヘタレキャラのくせに、良い所はもってくんだからこいつぅ。

さて、こうやってあっちこっちで命がけの戦いが勃発。いつもと違うメンツなんかで共同して戦っていたりすると、死線を背中を預けあって越えていくなんてシチュエーションもあって、思わぬカップルが生まれたりなんかもするわけで。まさかのついにガビルさんに春が、の巻でもありました。
あの男の子しか喜ばなさそうな仲間内で閉じちゃってる高いテンションにドン引きしない女の子は果たして登場するのか、なんて思っておりましたけれど、そうかー、スフィアかあ。こういう竹で割ったようなカラッとした男勝りの性格の、でもちょっと照れ屋な所がある女性はなるほどピッタリかもしれない。お互い結構勢いでいっちゃうタイプだし。
カレラと近藤もアレッと思う描写があったのですけれど、近藤さん復活とはならないんだろうか、あれ。

そして、もうリムルを介する事無く、直接語りかけて悪魔の契約さながらに強くなりたいかー、とあっちこっちに声かけまくって、どんどん進化の種を振りまいているシエルさん。やりたい放題に拍車かかってますねえw
一方で心から無二の相棒と思っていたミカエルに先立たれ、友人と思っていた相手にも裏切られ、でも追い詰められているようでむしろ孤独を深めることで覚醒をしていくフェルドウェイ。それでラスボスらしい格を確立させていければいいのですけれど。いや、やっぱりラスボスらしくはないよなあ。
ラストではリムルがまたぞろピンチになっていますけれど、こいつの場合はそういう意味で危機感はまったく感じられないので、さてどこに飛ばされてしまったのやら、という具合で。

今回は特に戦場があちらこちらで増殖して、戦闘シーンがあっちこっちでバラけてしまっていて、その描写にわちゃわちゃしてしまった感じです。先述しましたけれど、登場人物やたらと多くなってしまった弊害でしょう。まあ全員しっかりと書きたいというのは良くわかるんですよね。個人的に、そういうの大好きですし。ただ、今回は全体的に流れが悪かった。冗長でリズム悪かった気がします。なんかだいぶスランプだった、という事も仰っているのでその影響もあったのかも。
リムルがえらいことになって、一旦仕切り直しになりますし、もうちょいスッキリスルスルとノリ良く読めたらなあ、と思う所。
でした。