前回11月前半の記事はこちら。

そろそろ寒くなってきましたね、などと前回言いましたけど全然寒くならへんやん!!
今度こそそろそろ寒くなってきましたね、と言いたいのですけれど、朝夕はともかくとして日中はまだポカポカといい陽気で。もう11月も後半なんですけどねえ。過ごしやすいのは良いことですが。
さても読書は捗りましょうか。今月後半の注目作品をご紹介。


【恋人以上のことを、彼女じゃない君と。】 持崎湯葉(ガガガ文庫)

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たのしくて・気を遣わない・ラフな関係。

元カノと夜を共にした。ブラックな仕事に疲れた山瀬冬は、ある日大学時代の彼女・糸と再会し飲みに誘う。愚痴や昔話に花を咲かせ、こういう友達関係もいいなと思っていた矢先、酒の勢いに呑まれてやってしまった。後悔する冬だが、糸は「謝っちゃだめ」と真剣な表情で制す。「ちゃんとしようとか言わないでよ。ただ心地良いから一緒にいようよ」糸も疲れていたのだ、社会が強要する正しさや、大人としての不自由さに。こうして二人は『仕事とか恋とか面倒なことは抜きで、ただ楽しいことだけをする』不思議な関係を結ぶ。社会に疲れたアナタに贈る、癒やしとちょっとエッチな短編連作。
今一番読んでて楽しい、というか笑い転げてしまうラブコメ作家さんの一人である持崎湯葉さんの最新作。ちゃんとしていないとダメ、ってしんどいですよね。そういうの気にならない生来、或いは訓練された人もいるのでしょうけれど、仕事も然ることながら恋愛というかっちりとした枠組みにハメた人間関係というのに疲れてしまう事もしばしば。友達関係だって変に型にはめてあれをしないといけない、こういう距離感でいないといけない、とか窮屈に思ってしまう状態になることだってある。そういうの取っ払って、気楽にただ楽しく、て憧れますよね。最近、漫画なんかでもそういうテーマの作品を見かける事が増えてきました。楽しいって潤いなんですよね。それを少し分けてもらえる作品になりそうです。


【ここでは猫の言葉で話せ 3】 昏式龍也(ガガガ文庫)

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ガールズ・ミッション、夏休みを謳歌せよ!

夏休み、それはロシア犯罪組織の暗殺者だったアーニャにとって未知の領域。
少女に課せられたら使命はただひとつ、
女子高生としてジャパニーズサマーを遊び倒すこと!

射的、かき氷、浴衣、水着、etc……待ち受ける数々の夏イベントと、甘い誘惑。
さらにCIAエージェント姉妹も仲間に加わり、新たなカップル誕生の予感!?

一方、明良と黒蜂は、暗殺の仕事中に囚われの少女・凛音を救い出す。
凛音が抱える闇が、アーニャの運命を大きく変えることをまだ誰も知らない。

明かされる過去と、真実。少女たちの忘れられない夏が始まる!
人生は猫と共にある。
はずなんだが、あらすじのどこにも猫がいないぞw
猫と過ごす日々によって、戦闘マシーンとして育てられたアーニャは人の感情を取り戻し、自分がどれほど周りの人の愛情に見守られていたかを知り、彼女は猫と友と共にこの青春と少女の時代を精一杯目一杯楽しく謳歌することを決意する。さしあたっては夏休み、少女少女猫少女で塗れた猫と少女の夏物語だ。



【俺、ツインテールになります。21.メモリアル・ツインテール】 水沢 夢(ガガガ文庫)

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20年後の未来からテイルレッドの娘が来訪

アルティメギルとの最終決戦から数か月。
散発的に襲来する”野良エレメリアン”の侵略から世界を守るため、ツインテイルズの戦いは続いていた。
夏休みが間近に迫り、トゥアールの提案でツインテイルズの活躍の歴史を後世に残す記念動画を撮影することに。個性派揃いの面々だけあり、撮影は難航するが……。
そんな時、まるで総二・愛香・トゥアールの3人の出逢いを再現するような奇妙な行動を取る少女が現れた。彼女の名は観束双愛。その正体は、とある事件を解決するため20年後からやって来た、観束総二の実の娘だった。
総二の娘を名乗りながらも、頑なに母親が誰かは教えない双愛。しかし彼女はツインテイルズ全員の特技や趣味をことごとく受け継いでおり、愛香たちは誰が未来で総二と結ばれているのかやきもきする。
仲間の焦りも知らず、娘のため早く問題を解決しようと意気込む総二だが、双愛にはある秘密があった。彼女が追ってきた、世界を脅かす恐るべき事件の全貌とは!?

「俺、ツインテールになります。」10周年を記念し、テイルレッドたちがちょっとだけ帰ってきた!
これは未来へと紡がれていく、メモリアルなツインテールの物語。
え? テイルレッドがどうやって娘作るんだよ、無理だろ? と真剣に考えてしまったんだが、そういえばこいつ男だったな、忘れてた……いや、それでも無理だよ。総二ってツインテールにしか欲情しない変態プラトニックラヴァーだったじゃあないかw 
絶対にこれ、誰の娘って話じゃないよなあ。


【TRPGプレイヤーが異世界で最強ビルドを目指す 7 〜ヘンダーソン氏の福音を〜】 Schuld(オーバーラップ文庫)

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新米冒険者、ファイターLv1です!

新たな出会いと別れ、そしてクソイベの果てに、故郷へと辿り着いたデータマンチ転生者エーリヒ。
容姿は幼いままでありながら凄腕の狩人に成長した幼馴染マルギットや変わらぬ両親、成長した兄弟やその家族らに迎えられた彼は、しばし穏やかな日々を過ごす。
そして季節が変わる頃、かつて交わした約束の通り、エーリヒはマルギットと共に冒険者となるべく故郷を旅出つ。
向かうは、数多の冒険者が集う辺境の都市マルスハイム。
冒険者としての日々への期待に胸を膨らませるエーリヒだけど、道中も到着してからもやっぱりトラブルの連続で……?
ヘンダーソンスケール行方不明のデータマンチ冒険譚、新たな門出の第7巻!

新米冒険者、ファイターLv1です!ってこれだけでもう笑ってしまうんですが。
こんな新米詐欺なかなかねえよ!! 冒険者登録をして初心者新人冒険者はじめてしましたが、いきなり強さチート級でした、みたいなのは昨今定番も定番ですけど、これに関してはスジが違うからなあ。そもそもこれ1巻じゃなくて7巻ですからね!
1巻以来の比翼の相棒幼馴染マルギットもようやく再登場の上で冒険に合流っと。再会まで長かった。ウェブ版よりだいぶ長かった。怒涛の加筆にほぼ1巻分まるごと寄り道増えてやがりましたからねw


【のくたーんたたんたんたんたたん】 ムラサキアマリ(MF文庫J)

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1/2275の頂点!ふざけたタイトル、だけどこれが新人賞最優秀賞!

「父さんを殺した《亡霊》に復讐するためなら、僕は悪の道を進む――!」
それから五年、緋野ユズリハは裏社会で《死神》と恐れられる都市伝説(ころしや)になった。全ては復讐のために。《亡霊》の手掛かりを掴むためならば友を殺し、担任教師を殺し、その日も少女を一人殺した……ハズだった。
「私は魔女です。悪魔と契約し、決して死なぬ身体となりました」
少女は何度殺そうと立ち上がり、ユズリハに殺され続けた結果「惚れてしまったようです」などと口走り――? 都市伝説が織りなす愛と殺しと復讐の夜想曲第1番、開演――!
MF文庫F新人賞最優秀賞受賞作品。
昨今のあらすじみたいな内容のわかりやすいタイトルもいいんでしょうけれど、こういう初見ではわっけのわからないタイトル大好きですよ。しかも、ついつい口ずさんでしまいそうな口心地の良いリズムの素敵なタイトル。ってか一瞬、小説家になろうのアダルト版サイトであるノクターン方面のアレですか? とか思っちゃった自分は悪くない。しかしこれ、ほんとにタイトルが頭から離れなくなるな。掴みとしては最高でしょう。


【死亡遊戯で飯を食う。】 鵜飼有志(MF文庫J)

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第18回MF文庫Jライトノベル新人賞《優秀賞》受賞作

目を覚ますと、私は見知らぬ洋館にいた。
メイド服を着せられて、豪華なベッドに寝かされていた。

寝室を出て、廊下を歩いた。
食堂の扉を開けると、そこには五人の人間がいた。
みな一様に、私と同じくメイド服を着せられていて、少女だった。

〈ゲーム〉の始まりだった。
吹き矢、丸鋸、密室に手錠、そして凶器の数々。人間をあの世にいざなうもので満ち満ちている、そこは〈ゴーストハウス〉。
館に仕掛けられたトラップのすべてをくぐり抜けて脱出するしか、私たちの生き残る道はなかった。絶望的な現実に、少女たちは顔色を悪くする――

――ただ一人、私だけを除いて。

なぜかって? そりゃあ――私はこれが初めてじゃないから。

プレイヤーネーム、幽鬼【ユウキ】。十七歳。
自分で言うのもなんだけど、殺人ゲームのプロフェッショナル。メイド服を着て死の館から脱出を図ったり、バニーガール姿でほかのプレイヤーと殺し合ったり、そんなことをして得た賞金で生活している人間。

どうかしてるとお思いですか?
私もそう思います。
だけど、そういう人間がこの世にはいるんですよ。
おととい励まし合った仲間が、今日は敵になる。
油断すれば後ろから刺され、万全を尽くしたとしても命を落とすことがある――
そんな、死亡遊戯で飯を食う、少女が。
こっちもMF文庫Jの新人賞の受賞作品。そんでもってこっちも語呂に語感が良いタイトルで。こちらは端的に内容を言い表していて素敵♪
死亡遊戯というとブルース・リーの名作映画のタイトルを思い出してしまいますが、あれもいわばデスゲームの話とも言えるので間違ってはいないのか。
ちょっともうあらすじ読んだだけで面白そうな内容だけに、果たしてガンガンに膨れ上がる期待値にどれだけ応えてくれるのか楽しみで仕方がない。