【断罪された悪役令嬢は、逆行して完璧な悪女を目指す 2】 楢山幕府/ えびすし TOブックス

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妹を制し、王太子・シルヴェスターとの婚約内定を手にしたクラウディア。二度の人生で初めての恋に身を焦がすも、プロポーズを断る不吉な夢を見てしまう。その上、娼婦時代の上客・ラウルと学園でまさかの再会!? 逆行前の世界で身請(みう)けを申し出てくれた彼は、仮想敵国バーリの王弟で、しかも国境で起きた暴動の黒幕かもしれないというのだ。真実を知り、国政の前線で戦うシルヴェスターの力になりたい、そう決意した彼女は情報収集——ラウルへの「ハニートラップ」に乗り出していく! 「甘い蜜【みつ】はお好きでしょう?」 大切なものを守るためなら、手段は特に選びません! 元娼婦の令嬢が悪で正義を貫く、痛快ラブファンタジー!


俺の婚約者がエロすぎて、正直辛抱たまらん! になってますよ、シルヴェスター様!!
いやでもそうか、まだ正式には婚約者候補であって内々には内定しているとはいえ、公表はしていないんですね。
他の婚約者候補の三人のうち、二人についてはもうシルとクラウディアが両思いという事は知っていますし、既に友人として仲を深めていたルイーゼのみならず、もう一人のシャーロットの方も今回の一見で親密になったわけで、もう婚約者候補のつもりもないんだよなあ。ルイーゼはほかに想い人も出来ているわけですし。
でも、公式には婚約者候補なので、社交界なんかでは相応の振る舞いを求められるわけで、なかなかにメンドイ。
それはそれとして、クラウディアがエロすぎて、本当にシルヴェスターくんの理性がキレかかってるんですけど。一応、正式に結婚するまではダメ、とクラウディアがダメ出ししてるのですけれど、ディアの方もこれいい加減我慢できなくなってる節があるからなあ、いつまで持つものか。
なので、シルヴェスターが性急に慣例をふっとばして、学園卒業したら即結婚できるように根回ししてるの、愛と欲望が相まって色んな意味で精力的を通り越したフルパワーになってそう。
本来なら感情をみせない氷の貴公子、という感じの王子様だったのに、鼻息荒いですよ、王子様w
いやそこまでガツガツはほんと、してないんですけれど。いや、してるかなあ。わりとしてる気がしてきた。でも仕方ないんだ、なんせクラウディアがエロすぎるので。狭い馬車の中で二人きりになったりしたら、なんかこう、ベタベタしたくなるのも無理ないんだよ。そりゃあクラウディアが拒否感出してたら、シルもね、真摯だからね、我慢しますよ。でも、ディアの方もダメよダメよと言いながらこう匂い立つような色気を出しまくる上に、本音ではめっちゃオッケー出したい気分と、色気とは裏腹の恥ずかしくて初心な照れと、ディア自身もベタベタするの我慢してる、みたいな空気出してたら、理性も爆ぜるというものである。
いや、よくギリギリ限界で我慢できたなあ、ふたりとも。

前巻では義妹のフェルミナがいらない邪魔とちょっかいをかけてきて、色んな意味でお邪魔だったのですが、そういうおじゃま虫が排除されて、クラウディアも義妹に気を使わずに堂々とシルヴェスターへの想いを表に出せて、障害がなくなっちゃってますからねえ。イチャイチャも加速するというものである。
と、思っていたら、前世の娼婦時代に晩年のお得意様となり、病死する前に見受けしてくれるという話をしてくれていた褐色イケメンの異国人ラウルが、異国の王弟としてクラウディアの前に現れたからさあ大変。初対面なんだけど、ディアとしては情を移していた相手だもんだからそりゃあ気にしちゃうわけで。ラウルの方は自国の政争のおかげで非常に厳しい立場に立たされているという事もあり、追い詰められている……というよりも翻弄されているというべきか。本人に政治的野心がないのに、権力争いに巻き込まれちゃってるんですよね。本人になまじカリスマと能力があるものだから、尚更にややこしいことになっている。
心労もあるだろう所に、さらに女性が苦手という公になっていない情報もディアとしては前世を通じて知っているわけで、まあ色々と心配で気を使っちゃうわけですよ。ラウルの事は前世で良く知ってるわけですしね。
となると、まきまきでラウルの方もクラウディアに惹かれてしまい、シルヴェスターの方は嫉妬をガンガン燃やすはめに。
クラウディアとしてはシルヴェスターに一途も一途なので、浮気なんてもってのほかなんだけど、ラウルの方も立場をわきまえているだけに、本来なら危ういことにはなるはずもないんだけれど、周囲の勝手な動きが二人を巻き込んでいってしまうのである。

何気に今回は、クラウディアにしてもシルヴェスターにしても、同性の友人との仲が深まる、という以上に親密になっていく回でもありましたね。ルイーゼとシャーロットとはなんか思いの外距離感縮まって、本当に仲良くなりましたし。
ラウルとシルヴェスターも、実は幼い頃に親交があって、ラウルの人懐っこさにシルが昔すでにヤラれていた、という。思わずなにかが捗ってしまうような関係じゃないですか、この二人w
外国の要人と本当の意味で友人にはなれない、なってはならない、と承知してクラウディアを含めて余程の親密な相手にしか見せなかった素の顔を、既にかつて一度完膚なきまでに引っ剥がされていたシルヴェスター。それをもう一度、ラウル相手に脱ぐはめになるとは。
いいねえ、男同士の友情! シルヴェスターという青年の魅力をさらに増し増しにしてくれるようなエピソードでありました。ただのすけべえクールイケメンじゃないんだよw

逆ハーレムって、なかなか難しそうなんだけど、いざ本当にやるとなったら、男同士これくらいかそれ以上の親密さがあってくれないとねえ。いや、本作だとクラウディアはシル一択なのでハーレムルートはないのですけど。……個人的には逆ハーレムも状況と人間関係次第では大いにアリなんですけどねw

しかし、ラウルの側近だったレステーアに関してだけは、この娘何をしたかったのだろう、と首かしげでしたわ。いや、何をしたかったのかはすごくわかるんですけれど、クラウディア推しが高じすぎてやらかしちゃったんですよね。お前の主はラウルだろうに。
てっきり、ラウルとの道ならぬ恋とかのルートだと思ってたんですけれど、完全に勘違いだったわけですね。いやそれにしても、自分の好みだけであれだけの事やらかしちゃってるって危険人物過ぎて、最後あの処分で良かったんだろうか。なんかまた勝手にやらかしそうで怖いんだけど。

あと、ルイーゼの方はトリスタンくんと両思いでグズグズしてますけれど、いずれは穏やかにまとまりそうなんだけど、問題はヘレンの方ですよね。ヘレンお姉さまに関しては、熱を上げてる男性が複数居はるだけに、これどうなるんだろう。肝心のヘレンの方が今の所全然反応してないのだけど、興味は募るばかりですわ。