【俺にはこの暗がりが心地よかった 4 -絶望から始まる異世界生活、神の気まぐれで強制配信中-】  星崎崑/Niθ GAノベル

Kindle BOOK☆WALKER DMMブックス

超人気シリーズ「俺にはこの暗がりが心地よかった」に、待望の第4巻が登場!!

「あなたに決闘を申し込みます! わ、私のほうがヒカルの隣に相応しいんだから!」

ジャンヌと共に街へ繰り出していたヒカルだったが、
突然故郷に帰ったはずのリフレイアが現われて、ジャンヌと決闘を始めてしまう。

リフレイアを打ち破りパーティーに加えたことで
新たな戦力を得られたと喜ぶジャンヌ。
複雑に思いながらも、迷宮攻略に向けて動き出すヒカルだった。

その一方、無事に復活を果たし第2転移者として荒野に転移したナナミは、
道中行き倒れかけていた異形の怪物を助けることに。

――あなたのおかげ
――わたしついていく
「じゃあ、いっしょに行こう!」

ひょんなことから「准魔王」をテイムし「アイちゃん」と名付けた怪物を連れて、
ナナミはヒカルと再会するため遠く離れたメルティアを目指す!

大人気配信系ファンタジー大作!!
新たな転移者達との邂逅、目が離せない第4弾!!


ぶわはははははっ、リフレイアちゃん、最高! いやもうこれ面白すぎるでしょ、最高に面白すぎるよリフレイア!
ヒカルと再会するために急いで帰ってきたら、知らない別の女とパーティー組んでイチャついていた、というありがちと言えばありがちな展開なんだろうけど、リフレイアのリアクションがもう一々面白すぎて、いやーー……わはははははは、思い出すだけで笑けてきた。
これはリアルタイム視聴勢は盛り上がらざるをえないですよ。期待通りのリアクションを期待以上のベストのタイミングと切れ味で振り込んでくれるんですから。ほんともう、面白すぎて、面白すぎて、笑う、うわはははは、何度でも思い出し笑いしてしまえるんですけど。あひゃひゃははははは。
いやーー、このリフレイアのリアクションを意図的に引き出すジャンヌの煽り芸も素晴らしいんですよね。そりゃこれだけ鮮やかにリアクションしてくれたら、ジャンヌもこいつ好きー、ってなっても不思議ないですわ。だって面白いもん! 
というわけで散々煽られた挙げ句に良いように手のひらの上で転がされて、あっさりとパーティーメンバーとして復帰することになったリフレイア。この間、完全にヒカルは最初から最後まで蚊帳の外である。二人で修羅場って二人で決闘して二人で和解して、そして二人で自宅の中に入っていくのをポツンと見送るしかなかったヒカルの背中の哀愁が……だから面白すぎるんですけどッ。
大体ですよ、リフレイアのヒカルを取り戻すために正当な戦いは、あらすじで一行であっさりとジャンヌに処されていたりするこの扱い。本編読み出す前にあらすじ見たら、そこで既に処されちゃってるんですよ、リフレイアさん。光のストーカーさん、光の速度で負けてるやん!!

とはいえ、思いの外ジャンヌが寛容にリフレイアを受け入れてるんですよね。恋人的行為は禁止、としつつもリフレイアとヒカルがお付き合いしている関係そのものを否定したり切り捨てたり、ということはしませんでしたからね。その代わり、どうやら長期戦略に切り替えてじっくりと腰を据えてかかるつもりになったようですけれど。こっそり老化耐性レベルをヒカルのそれに合わせたり、異世界言語を翻訳スキルじゃなくて実地に覚えていこうという話になった時に、フランス語で愛を囁いてみたり、とほんとこの子けっこうむず痒いムーヴしてるんですよね。
ゲーム廃人でありバトルジャンキーであり、それこそガンガン行こうぜ、みたいな生き方しているように見えて、この恋愛模様に関しては奥手というか慎重というか、見えない所で甘酸っぱいキュンキュンさせられる健気で可愛らしいことしているあたり、ほんと可愛い、ジャンヌ可愛い。

ただ、今まで強気というか、堂々とした振る舞いばかりが印象に残っていたジャンヌだけど、うん配信の方でも見られている事に対して気にした様子も全然見せないし、ヒカルと初めて会った時もグイグイ来てたこともあり、この娘ジャンヌが対人コミュニケーション能力に難を抱えている、とはあんまり思いもしていなかったのですけれど。リフレイアに対しても速攻で煽りまくってましたからね。
ところが、背の高い男性相手だといきなり借りてきた猫みたいにおどおどして、ヒカルの影に隠れて喋る声もボソボソと小さくなっちゃって、ちょっとええ!?とびっくりしてしまったのですが。
え、ちょっと待って。これジャンヌって実は今の人間不信こじらせてるヒカル並みにコミュ障になの!? 第二陣の異世界転移者に対しても、ヒカルと一緒になってピリピリと過剰なくらいに神経つかって、警戒心募らせて、いざ接触してきたらなんかヒカルと一緒に縮こまって物陰で震えてる、怯える小動物が二匹、みたいになってるんですけど!?
リフレイアさんが、これかなり面食らってるんですけど!? そりゃ、自分ではまだ届かない凄まじい実力者たるヒカルとジャンヌが、いきなりプルプル震えて縮こまってる小動物と化してしまったら、突然巣穴に手を突っ込まれてビビリまくってる小動物みたいになっちゃってたら、面食らいますわなあ。
第一陣の転移者の中でもかなり突き抜けた実力者であるヒカルとジャンヌの二人が、揃ってこれですからねえ。むしろ、リフレイアがパーティーに加わってくれていて良かったんじゃないだろうか。ジャンヌとヒカルの二人きりだったら、もっと過剰反応して後先考えずに飛び出してしまっていたかもしれない、なんて思ってしまうくらい。
これ、リフレイアはどうしたって転移者の事情っていくら説明されても実感わかないし理解できない所もあるので、対応を任せる訳にもいかないし、落ち着いているとは言ってもなかなか頼りにしきりになるわけにはいかないんですよね。
こうして考えるとナナミって今更来ても居場所ないんじゃないだろうか、なんて心配もあったんだけど、本性表したナナミが対人無敵に近い……交渉上手じゃなくてとにかく有無を言わさず潰す、みたいな怖い印象しかないんだけど、それでも今のヒカルやジャンヌだけに比べたらナナミが合流するとそのあたり大変頼りになりそうなんですよね。
ただ、ナナミのあの暴性はヒカル以外に見境なく撒き散らされて、特にリフレイア、あの女呼ばわりされてる事からも非常に危ない! 非常にヤバい! 大丈夫かリフレイアw

そのナナミは……うん、お前のどこが普通の地味な女子高生だよw 双子姉妹のブートキャンプで促成で色々と叩き込まれたとはいえ、あのバイタリティとサバイバリティは自前でしょ。
精神状態がヒカルのときとは全然違うとはいえ、目的に向かって一心不乱の一直線ということで、奈落という実質的な処刑地に転移してしまったにも関わらず、全然死にそうになかったぞ、この娘。
挙げ句、准魔王クラスの怪物をテイムして、最強の存在をパートナーにしてしまった。
うんうん、アイちゃんはマジで可愛いと思う。あのテレパシーでの喋り方、人間とは違う生物の喋り方は馬もそうだったけど、どこか幼い感じがして全般的に可愛いんだけど、特にアイちゃんはリアクションがほんと可愛くて、いやこのフサフサ感とか眼球も瞼があるからか凶悪さよりも愛らしさを感じる要素が結構あって、少なくともこの絵柄でこのデザインは見た目もけっこう可愛いと思いますよ!?
しかしナナミ、いざとなると死ぬ事を全然恐れていないというか、そうなったら仕方ないという割り切りが非常に強くて、死に対する恐怖感かなり薄いんじゃないだろうか。自分が死んだらアイちゃんに食べてもらおうとか、何の怯えとか諦めとかなく、フラットに当たり前のことのように考えてますしね。むしろ、アイちゃんの方がそんなナナミの思考に、絶対死なせないからっ、と決意固めてるくらいですし。うん、そういう所もアイちゃん健気かわいい。

でもこれ、結果として奈落という超有名な危険地帯に転移しながら、死んで脱落することもなく、着々と自分たちの居る街目指して近づいてくる地図上のマーカー見て、ヒカルとジャンヌがビビってこいつ絶対にヤバい奴だ早く逃げないと!! となってしまっているの、仕方ないんだけど笑ってしまった。そして、それあながち判断間違ってなさそうなのもw

この4巻は、現状電子書籍のみでの刊行になっているみたいです。続刊、結構やばかったのかっ。いやマジでなんでだろう、こんなにメチャクチャ面白いのに。
売上回復したら実本の方も発売される可能性もあるそうなので、皆さんぜひ電子版読みましょう、読みましょう。なにより、自分が続きを読みたいのでー(我欲!