毎度ながら既に来期の春アニメスタートしていますが、ようやく冬の見ていた作品見終えたので、順繰りに雑感を書いていきたいと思います。
あいうえお順ね。
まずは【アルスの巨獣】
【英雄王、武を極めるため転生す 〜そして、世界最強の見習い騎士♀〜】
【お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件】
【お兄ちゃんはおしまい!】
【久保さんは僕を許さない】

から。
アルスの巨獣 ★★

大いなる獣は大地を作り、作った大地をヒトが盗んだ。
獣は怒り、ヒトを喰らい、ヒトは獣と戦うために、カミを呼んだ。
それは剣の時代。英雄の時代。神話の時代。

甚大な被害をもたらす「巨獣」が蔓延する世界で、
「巨獣」を狩り、解体した中身を利用し、人々は繁栄していった。

巨獣狩りで日銭を稼ぐ「死に損ないのジイロ」は、
何者かに追われる「二十と二番目のクウミ」と出会い、
彼女を救うべく過去の憂いを捨て動き出す。

人類帝国の思惑と、謎の実験。襲いかかる巨獣たち。
約束の時へ向け、ジイロたちは世界の秘密に迫っていく――
うん……普通に面白くなかった。いやー、これはねえ。世界観は非常に面白いものがあったんですけれど、お話自体がまったく盛り上がらない。人間関係も仲間関係もまったく深まっていかない。登場人物同士が話進んでも繋がっていかない。というか、ストーリー破綻はしてないかもしれないけれど、必要な情報を視聴者に伝えきれていないものだから、最終盤は???の嵐だったんだ。一応オリジナルで先の展開わからないし、確変あるかもと最後までは見たんだけどなあ。単純に脚本の人に完成させる実力が足りてなかった、という事なんじゃないだろうか。なんにせよ、残念な代物になってしまっていました。



英雄王、武を極めるため転生す 〜そして、世界最強の見習い騎士♀〜 ★★★☆

自由を望んだ英雄王が、美少女転生して最強騎士無双!!!!
異世界最強TS転生ファンタジー!

女神の加護を受け『神騎士』となり、巨大な王国を打ち立てた英雄王・イングリス。
やがて年老いて天に召される直前、「国と民に尽くした一生では、自分自身の武は極められなかった。次の人生では、自分のために生き、限界まで鍛え抜いてみたい」と強く望む。その願いは女神に聞き届けられ、遥か未来へと転生を果たした……

しかし、生まれた先は騎士の名家の『娘』!? 
そして何故か、騎士失格の烙印を押されてしまうが……

――「むしろ好都合。出世をせずに最前線に居続けられる。実戦に勝る修行はない!」
幼馴染みであるラフィニアの従騎士として修練を積むために王立騎士アカデミーへの入学を目指す。

麗しき世界最強の見習い騎士♀の伝説が始まる――!
イングリス、最初から最後まで一貫して強いやつと戦えるならソレ以外はわりとどうでもいい、という人倫を半ば踏み外している人物なんだけれど、それを隠さず開けっ広げで悪びれないのと基本的にラフィニア最優先で自分の趣味趣向は我慢できること。なおかつ、仲間や知り合い、無辜の民を無視して自分優先みたいなクズ野郎ではないので、そのハチャメチャさの陽性を心置きなく楽しめた気がします。
つまらんしがらみに囚われず、好き放題やるというのは案外難しく見ていて不快な無法者になりそうなものなんですが、その辺バランス良く描けていたんじゃないかなあ、と。
ラフィニア以下仲間たちや味方サイドの人たちが概ね善良で気持ちの良いタイプの人達で、イングリスの脚を引っ張るんじゃなくて、応援しつつ行きすぎないように方向修正してくれるというのも良かったんじゃないかと。ラフィニアはかなりイングリス寄りの同類みたいになってた気がしますがw
しかしイングリス、一人だけドラゴンボールの世界観みたいな子だったなあw




お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 ★★★★☆

進学して一人暮らしを始めた高校一年生の藤宮 周。
彼の住むマンションの隣には、学校で一番の美少女・椎名真昼が住んでいる。
特に関わり合いのなかった二人だが、雨の中ずぶ濡れになった彼女に傘を貸したことから、不思議な交流が始まった。
自堕落な一人暮らしを送る周を見かねて、食事をつくり、部屋を掃除し、なにかと世話を焼く真昼。
隣同士で暮らす二人は、ゆっくり、少しずつ、お互いの心を通わせていく。

これは、可愛らしい隣人との、甘くて焦れったい恋の物語――。
原作の小説も青春恋愛小説の中でも屈指の糖度を誇る作品でしたけれど、アニメもこれ負けず劣らず、凄まじい濃厚濃密な糖度でありました。
あっまぁぁぁぁぁい!!!
いやあ、今期はラブコメ界隈でもトップクラスの甘酸っぱさを提供してくれる作品がまとめて放映されるとんでもない糖質環境でありましたけれど、こと甘さに関してはやっぱりこれが図抜けていました。後半、もう完全にどう見ても普通に夫婦だろそれ、という日常風景でしたし。
甘さを追求するラブコメ作品は数あれど、これに関しては間違いなく極北でしょう。煮詰めて煮詰めて不純物を排してひたすら甘味だけを抜き出したような、糖分の結晶化を実現させた作品でした。
いやあ、なかなかここまでの甘さは引き出せないよ、すごいわー。




お兄ちゃんはおしまい! ★★★★☆

引きこもりのダメニートな緒山まひろは、ある日目覚めると“女の子”になっていた!?
鏡に映る美少女が自分だと分からず混乱するまひろのもとに、飛び級で大学に入学した天才科学者である妹・緒山みはりが現れ、飲み物に怪しげな薬を盛られていたことが判明する…!

もう2年も外に出ないで
いかがわしいゲーム三昧…
たまには働いてもらわなきゃ!

みはりによる“女の子になる薬”の経過観察として、突如女の子として暮らすことになったまひろにとって、トイレやお風呂、スカートやブラジャーなど“女の子の生活”は知らないことばかり...。
さらに、みはりの中学時代の同級生である穂月かえでやその妹・もみじ達とも知り合い、
まひろの日常はどんどん賑やかさを増していく。苦難の連続に、果たして“元”お兄ちゃんの運命やいかに…!?
最後までほんとすげえクオリティでしたね。
スタート時の感想でも書きましたけれど、ただただキャラクターがぬるぬる動いている、その動作仕草所作を見ているだけでもうやたらと楽しい。遊び心とセンスに裏打ちされたカメラワークに様々な表現方、ストーリー自体は……元男がどんどんと女の子の生態に染まっていくとか、妹なのにお姉ちゃんみたいな、でもやっぱり妹なみはりとの複雑で絶妙にフィットした無二の兄妹関係とか、全然オーソドックスではないんだけれど、それでも描いているベーシックはあくまで日常風景、にも関わらず一から十まで面白い。頭の天辺から足の先まで面白い。
アニメって、アニメーションなんだよなあ、と当たり前なんだけれど昨今ちょっと忘れがちになってたそれを、このとんでもないクオリティによって改めて「どうよ」と突きつけられたみたいな快感がありました。快作でしたねえ。個人的にはあのぶっ壊れてる癖に出来た妹なみはりがストライクでした。なんか情緒をかき乱されたよ。





久保さんは僕を許さない ★★★★

高校1年生・白石純太には、誰にも真似できない性質があった。
隣にいても気付かれない、毎日出席していても欠席だと誤解される——。
彼は、存在感ゼロの"モブ"男子だったのだ。
それでも彼なりに慎ましく学園生活を送っていたのだが、ちょっぴり厄介なことが一つだけ。
なんと同じクラスの"ヒロイン級"美少女・久保さんだけが、彼を見つけてはちょっかいを出してくるのだ。
特別になれない"モブ"男子と、彼の前に現れた"ヒロイン"女子。
教室の隅から、青春は緩やかに色づき始めて——。
誰だって、誰かの"特別"になれる。でもその感情に"恋"と名が付くには、まだ二人は少しだけ幼い。
"ラブコメディ"の2歩手前、ヒロイン女子×モブ男子の思春期スイートコメディが幕を開ける。
ラブコメディの2歩手前っていいフレーズですよねえ。でも2歩手前だろうと見事立派なラブコメでしたよ。それも甘酸っぱくてキュンキュンさせてくれる。
タイトルからして、怨念渦巻くどろりとした話なのかと勘違いしていましたけれど、爽やかー。シュワシュワとサイダーみたいな甘い爽やかさでした。僕を許さないって、存在を許さないとか怒ってますよ、とかじゃなくて、背景・モブでいることを許さない、モブで居続けさせないぞ、という意味合いの許さないだったのか。
まだ白石くんも、久保さんも自分の恋心に気づかないまま、それでも相手の事が気になって気になって仕方がない。いや、久保さんこれで白石くんを意識しているって自覚ないの? めちゃくちゃ意識してるじゃない。暇さえあればちょっかい掛けにいってかまって欲しいワンコみたいに懐いてるのに。まだ本当の恋がはじまる前段階、いや始まっているのだけれど当人たちが気づいていないからこそのこの助走期間って、最高ですよね。いざ自覚してはじまってしまう時の爆発力も含めて。
アニメではまだそこまで行かないままだったのですけれど、二期以降があるならまた趣き変わってきそうで楽しみなんですよねえ。原作漫画は未読だよ