3歳以上 オープン (国際)(指定) 定量 東京競馬場1,600メートル(芝・左)


1.ナランフレグ    牡7 58.0 丸田 147.1 (16人気) 「高松宮記念」
2.メイケイエール  牝5 56.0 池添 37.0 (12人気) 「京王杯SC」「セントウルS」
3.ジャックドール   牡5 58.0 武豊 8.0 (5人気) 「大阪杯」「札幌記念」
4.セリフォス     牡4 58.0 レーン 5.8 (3人気) 「マイルCS」「富士S」
5.ソダシ        牝5 56.0 川田 5.5 (2人気) 「ヴィクトリアM」「桜花賞」
6.ダノンスコーピオン牡4 58.0 Mデム 67.1 (14人気) 「NHKマイル」「アーリントンC」
7.ガイアフォース   牡4 58.0 西村淳 19.0 (8人気) 「セントライト記念」
8.ドルチェモア    牡3 54.0 坂井 166.9 (17人気) 「朝日杯FS」「サウジRC」
9.シャンパンカラー  牡3 54.0 内田博 35.5 (11人気) 「NHKマイル」
10.ソウルラッシュ   牡5 58.0 松山 10.8 (6人気) 「マイラーズC」
11.イルーシヴパンサー牡5 58.0 岩田望 11.7 (7人気) 「スポ京都金杯」「東京新聞杯」
12.ナミュール      牝4 56.0 横山武 29.9 (9人気) 「チューリップ賞」
13. レッドモンレーヴ   牡4 58.0 横山和 31.9 (10人気) 「京王杯SC」
14. シュネルマイスター 牡5 58.0 ルメー 4.2 (1人気) 「NHKマイル」「マイラーズC」
15. マテンロウオリオン 牡4 58.0 横山典 145.9 (15人気) 「シンザン記念」
16. カフェファラオ    牡6 58.0 浜中 226.1 (18人気) 「フェブラリーS」
17. ウインカーネリアン 牡6 58.0 三浦 54.8 (13人気) 「東京新聞杯」「関屋記念」
18.ソングライン     牝5 56.0 戸崎圭 7.4 (4人気) 「ヴィクトリアM」「安田記念」


まあ凄いメンバーの揃った安田記念でした。現役のトップマイラーたちは全部揃ってたんじゃないでしょうか。そこにスプリント界の雄に中距離界のスピードスター達も揃い踏み。
全18頭中10頭がG1ウイナーという化け物が揃い、G1馬ではない面々も重賞を総ナメして勝っていたり、G12着の常連、クラシックの主役の一角など錚々たるメンバーばかり。
現役マイラー最強決定戦と呼ぶに相応しいレースとなりました。

1番人気は前走マイラーズCを完勝して復活の名のりをあげたシュネルマイスター。引退したグランアレグリアの跡を継ぎ、去年は現役最強マイラーの看板を掲げながらもどうしても勝てなかったシュネルが、前走でついに復活。ルメールの手腕も合わせて、人気一番手となるのも当然だったかと。
2番人気はマイルにおいては馬券圏内を外した事なしのソダシ。純白のアイドルから純白の女王へと去年のヴィクトリアマイルの勝利で戴冠なったかと思われたものの、それ以降は強敵たちに勝利を阻まれ、ついには前走相棒である吉田隼人騎手が降板となり、今回は川田騎手が上に乗ることに。
3番人気が去年秋のマイルチャンピオンシップを勝利し、シュネルと牡馬最強マイラーの座を奪い合うことになったセリフォス。次のドバイターフで一敗地に塗れてしまいましたが、あれは1800。主戦場たるマイルとなれば、その脚は錆びついてはおりません。
4番人気にソングライン。去年の安田記念の覇者であり、それ以降はもたついたものの再びマイルでの戦いとなったヴィクトリアマイルでは凄まじい脚で女王ソダシを下して勝利。ただ、ヴィクトリアマイルと安田記念の中2週での連勝はあのアーモンドアイやグランアレグリアですら無理だった偉業。遡ってもウオッカの名前があるだけの難行。さらに大外枠ということで、4番人気と相成ったのでしょう。
5番人気にはついに悲願のG1を大阪杯でゲットした中距離界のスピードスター・ジャックドール。その快速をもって他馬を寄せ付けない逃亡劇を見せるジャックドールなら、マイルのスピードも克服できるはず。その意気をもって初のマイル挑戦の舞台をこの安田記念に選んだ陣営の強気やいかに。


レースは逃げ馬のジャックドールではなく、ウインカーネリアン三浦皇成が大外から果敢に攻めて先頭に。カーネリアンも東京新聞杯で逃げて勝っているだけに、勝負に出ましたね。
ジャックドール武豊はここは無理せず2番手に。ジャックドールは無理して逃げなくても大丈夫なあたり柔軟性のある脚質なんですよね。普段の中距離と違ってマイルという距離もあって自分で牽引せずに抜け出すタイミングを見計らう事にしたのかもしれません。
3番手にはソダシ。川田としては、まずソダシという馬の教科書通りの位置だったでしょう。
意外だったのがメイケイエール。スタートちと遅れたのも相まって行き足つかず。向正面の3コーナー手前あたりで前進してましたけれど、いつもの前進気勢はなかった感じですね。折り合っていたというよりも、あんまり元気なかったように見えたなあ。……池添さんのコメント見ても、やっぱり馬のやる気が削がれてる感じでしたね。調教からなんかスムーズじゃなかったもんなあ。
セリフォスは内枠4番からの競馬としては、ここがベストポジションだったでしょうね。レーン得意の内から掬う展開を鑑みたら、ここが最高でしたでしょう。実際、スルスルと内から躱し躱しで伸びてきて、最後にきっちりジャックドールを躱してゴールの展開でしたからね。
……外から強襲してきたソングラインが凄すぎましたわ。残り400からの脚がとんでもなかった。前に追いつき、後ろには追いつかせない、ソングラインの脚色と位置取りがピッタリと合ったベストレースでした。この切れ味を見せられたら、前はちょっと粘りきれんわ。
シュネルマイスターはソングラインを上回りかねない凄まじい追い込みをかけてきているんですけれど、如何せんタイミングがワンテンポ遅かった。位置取りも少し後ろ過ぎましたね。
ルメさんはもう少し展開が流れてたら、と言ってましたけれど、決して前半遅いわけではなかったですからね。ジャックドールも武さんも早々止まらんですよ。

というわけで、1着ソングライン。安田記念連覇にウオッカ以来となるのか? ヴィクトリアマイルから安田記念を連勝で、名実ともに春のマイル女王に。並み居るマイルの王者たちを蹴散らしての統一王座ですからね、これは価値ある一勝です。
2着にはセリフォス。Dレーン会心のレースだったと思いますが、これはソングラインの役者が上でした。ただ質実剛健なこの終いのゴール際の強さは本物ですわ。早々負けませんよ、この馬も。
そして旧王者の面目躍如というべき鬼脚で並み居る馬たちを躱して躱して、3着に飛び込んできたシュネルマイスター。
そして長距離からマイル路線に路線変更してから走りに迫力を感じさせるようになったガイアフォースがシュネルに食らいついてあがってきての4着。
そして一瞬、勝利のフラッグが眼前をちらつくまでにいい勝負をしてみせたジャックドールが5着。ちょっと上位四頭の脚のキレが尋常でなさすぎました。相手が悪かった。でも、これならマイルでも全然行けますよ。進路が広がった感があります。

ソダシはマイル戦では珍しく掲示板を外しての7着。どちらかというとパワー型のソダシにとって、この切れ味勝負はちょっと舞台が悪かったんじゃないでしょうか。テン乗りの川田くんもなあ。川田騎手、間違いなくべらぼうに上手いんですが、偶にその巧さと合わない馬っているんですよね。ソダシもどちらかというと個性強い方ですし、この騎手とは相性良くなかったんじゃないかな、なんて思ったり。乗り方としては注文通りだったんだろうけど。
ソダシは名物厩務員の今浪さんが、このレースを最後に定年退職。ゴールドシップなど個性派な馬たちの面倒を見てきた名厩務員さんでした。お疲れ様でした。