【陰キャだった俺の青春リベンジ 4 天使すぎるあの娘と歩むReライフ】  慶野 由志/たん旦 角川スニーカー文庫

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弾ける太陽、眩しい水着!やり直し青春は最高の夏休み!

春華と共に語り合いながら一緒に眠るという夢のような一夜を過ごした新浜。しかし二度目の高二の夏をこのまま終わらせてしまっていいのか?
行動力を振り絞った新浜は、青春の夏休みを謳歌するため、舞や美月、銀次と共に春華を夏の海に連れ出した。

「私の水着姿を……一番初めに見てくれますか……?」

群がるナンパ達を社畜力で蹴散らした新浜に、春華は恥じらいながらゆっくりとパーカーのファスナーを下ろして……。

「いつだって心一郎君は『嬉しい』をいっぱいくれるんです」

真夏の太陽の下、無防備に晒された柔肌と、大好きな子の眩しい笑顔。
タイムリープ青春ラブコメ真夏の海水浴編!


ちょっと待って、春華さんこれはまたなんて凶悪な。
間違いなく清楚系なのに。えちえちすぎる。大胆極まりない水着姿じゃないですか。これを公の場で公開してしまうのは、ヤバいですよヤバいですよ。うん、春華パパの危惧もあながち間違いじゃないんだよなあ。
それでも、春華の水着選ぶを手伝った筆橋と風見原の二人はグッドジョブである。いい仕事してますねえ!! イラストも今回はガチもガチの力の入れ方で、表紙絵ではえらい所においてあるペットボトルが、ページ一枚めくるとペットボトルが無いバージョンになるの、最高じゃないですか? これ、ペットボトル無いバージョンだけだとそこまでグッとは来ないんですよね。両方、両方揃っているからこそ素晴らしいの。
春華さんもさあ、無自覚あざといが過ぎるんですよねえ。最初パーカー着てるのは当然としても、心一郎の前でこっそりパーカー脱いで見せて最初に水着見せるの、見せつけるように前を開いて脱ぐ仕草から周りにちょっと見えないようなところで二人きりで、ってのがもうえちえちなんですよねえ。これ、ほんとに無自覚にやってるんだよなあ。心一郎をからかったりとか誘いをかけてたり、とかじゃなくて本気で水着をただ見てもらいたくて、という所がもうねえ、もうねえ。

さても、今回の海に遊びに行く、という夏休みのイベント。これちゃんと心一郎が春華を誘って起こしたイベントというのがえらいですよ。待ってたら誰かが企画してくれて、口開けてたら餌を放り込んでくるみたいな受け身の姿勢で起こるラブコメイベントじゃないんですよ。
ラブコメものだとこういうイベントって、勝手に降って湧いてくる、なんて勝手な印象を抱いてしまっていますけれど、実際主人公が幹事として企画立案してみんなを誘って、と主体的に事を起こす遊びイベントって何気にそんなに無いんじゃないだろうか。
春華とのお泊りイベントに添い寝なんていう特大の出来事があったわけで、それだけでもうお腹いっぱいになってしまっても不思議ではなかっただろうに、実際一瞬心一郎もそれで満足してしまって夏休みもふわふわと幸せを反芻しながら過ごしてしまうところだったのを、自分でそれじゃあいけない! と一念発起して動き出したのは本当に偉いと思う。
心一郎って変な小細工しないで、とても真っ当に恋を成就させるために頑張ってるよねえ。……すでに当人に告白したら即座にオッケーでそうな好感度は満点稼いでいる気がするんだけれど。
まあ実際の好感度はカンストして止まったりしないから、幾らでも青天井であがっていきますもんね。なので、なんぼでも二人の距離が縮まるイベントを積み重ねてもいいのですけれど。
独りよがりにグイグイいくのではなく、春華が喜び楽しめるようにと友達を誘ってみんなで海に遊びに行く、というイベントにしたのはこの場合は全然逃げじゃないですしね。
これまでちゃんと友達のいなかった春華としては、筆橋と風見原という初めて出来た同性の親友と校友を深めるというのも、彼女にとってかけがえのない大切な時間ですしねえ。ふたりとも、春華と心一郎の仲を応援してくれる側の人達ですし。
それに、ちゃんと自分の親友でもある銀次を誘うのも偉いよなあ。この友達、めちゃくちゃイイやつなので報われてほしいのですけれど、この旅行がそのきっかけになって欲しいところである。これを機会に筆橋たちととりあえずでも友達になってくれればいいのですけれど。少なくとも旅行中は普通に仲良くなってましたしねえ。まだ銀次が女の子慣れしてなくて挙動不審な所もありましたけれど、女性三人ともそういうの全然気にしないタイプですし。

しかし、春華と心一郎。着実に距離縮めていますよ? 今回はついにお互いの名前を呼び合うなんてイベントがあって、微笑ましくも仲睦まじく、なんでまだ付き合ってないの? と周囲も首を傾げるくらいの親密さがさらに増していっているわけですけれど……。
なんか、ラブコメの定番イベントとしてはなんか逆行してませんか? とも思わないでもないんですよねえ。いきなり女の子の両親の元に突撃して、お嬢さんを任せてください、と実質告白するという場合によってはそれ最終イベントだろ、という所から始めてしまい、さらに前回は突発的な災害が原因で不意のお泊りイベントに、若干ハプニングがありながらの添い寝ですよ。ベッド・インですよ。
そして今回の海への友達と一緒の旅行である。いや、順番としてはなんか逆じゃない? 逆向きにラブコメイベント辿ってないですか?!
いや、全然イイんですけれど、初っ端から既にゴール直前の所まで突撃しただけに、順調に進展しているにも関わらず若干展開が遅いなあ、と感じてしまう不思議なんですよねえw
もう十分以上に二人の関係は温まっているだけに、そろそろ心一郎も決めてほしいですね。新学期の二学期にも入りましたし。
幸い、後書きによると既刊に重版がかかって続刊確定したみたいですし。昨今、打ち切り話ばっかりで辟易していましたから、こういう報告は本当に嬉しいものです。5巻以降も楽しみです。