本格的に厚さが、蒸し暑さが増してきた一方でまだ梅雨のあけないこの時期。
ちょうどアニメの新クールがはじまる時期なので、アニメ化された作品の新作も合わせて刊行されることが多いんですよねえ。映画にあわせて刊行されてるものもあるなあ。



【元世界最強な公務員 2.帰還勇者、新人冒険者と一緒に異世界を再訪することになりました】 すえばしけん(HJ文庫)

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「晴夏さん!『勇者』になってくれませんか!?」

異世界を救い、日本へと帰還した元勇者・久住晴夏。
しかし、勇者時代は行方不明扱いで職歴のない彼が就職できたのは役所の対異世界部門のみ。元勇者であることを隠しているため、異世界と関わりたくない彼の今度の出向先は――救った異世界ラグナディーン!?
何事もなく交流事業を済ませて日本へ帰りたかった晴夏を襲ったのは、勇者時代所属していた帝国に対するレジスタンス組織の襲撃で……。
2年半ぶりの続刊ですよ! 
さすがに一巻ってどんな話だったっけ、と思い出せなかったので、自分の感想記事を見直してみました。

うわー、そうかそうか。こういう話だったなあ。帰還した元勇者モノとしては、自分の素性を隠している事も相まって過剰に持ち上げられることもなく、主人公含めて登場人物一人一人の過去と現在、そしてそれぞれの内面の変遷をじっくりと掘り下げていく物語になっていて、そう実にすえばし節で読み応えあったんですよねえ。この作品の続きを読めるというのは、すえばしけんさんの新作を読めるというのはめちゃくちゃ嬉しいですねえ.



【わたし、二番目の彼女でいいから。6】 西 条陽(電撃文庫)

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この関係は、この感情は今度こそ秘密――。大学生編、再びの泥沼へ突入。

三年ぶりに会う橘さん。彼女の感情はあの時から変わっていなかった。まるで子供が宝物を扱うように、想い出を握りしめたままで……。
けれども俺には遠野との未来があって、誰もが傷つかず、幸せになる落としどころを探さなくちゃいけない。
早坂さんと感傷的な気分に溶け合うのも、宮前からの誘惑だって、すべては一過性のものであるはずだ。
だからこの関係は、否応なく沸き立つ感情は、今度こそ隠し通さないと――。
大学生編、再びの泥沼へ突入。


泥沼突入確定ですかよ!! しかもこれ、橘だけじゃなくて早坂だけじゃなくて、思いっきり大学からの友達の宮前が範疇に入っちゃってるんですけど。表紙飾って帯の台詞もこの子でしょ!?
桐島ぁぁぁ! おまえほんと、桐島ぁぁぁ!




【不死探偵・冷堂紅葉 01.君とのキスは密室で】 零雫(GA文庫)

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七月■日。謎の美少女・冷堂紅葉(れいどうもみじ)が転校してきた夏の日、
クラスメイトが殺された。密室殺人だった。
「私達で事件を解決しましょう、天内くん」
「まるでミステリ小説の名探偵みたいだな」
廃部寸前の文学研究会に所属する俺・天内晴麻(あまないはるま)は、なぜか転校生に事件の調査を依頼される。
そして冷堂も殺された――はずだった。誰にも解かれることのない究極の密室で。
「私を殺した犯人を見つけて下さいね――探偵さん」
不死探偵と“普通”の相棒。再現不可能な殺人事件に挑む学園ミステリー、堂々開幕!

事件の真相に迫る時、君と最後の××をする。


特殊なシチュエーションや特殊な犯人、特殊な犠牲者によって特異な事件となった事案を探偵するミステリーというのは少なくなく、それこそ探偵が不死だったというパターンもあったんじゃないかな。
ただ本作では死なない探偵がどんな形で「死なず」なのか。実際殺されたのにその犯人について既にわかっていて別の探偵に犯人探しを預けているのか、それとも本当に犯人がわからないのか。
何気にあらすじでは絶妙に情報が足りずいったいどんな展開なのかわかんないんですよね。それがこの場合興味をぐいぐい引っ張る要因になっているの、面白いですよね。
GA文庫新人賞受賞作品の中でも、特に読んでみたいなあと思わせてもらえた作品です。



【ぼんくら陰陽師の鬼嫁 八】 秋田 みやび(富士見L文庫)

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「神隠し」の言い伝えが残る村で、契約嫁はついに北御門の秘密に触れる――

「神隠し」の言い伝えが残る村の廃校で、幼い少年が行方不明になった。芹たちは、北御門の元門人・夕木薙子の紹介で調査を請け負う。訪れたのは、石仏が立ち並び子供の霊があちこちにいる異様な村。そこで対面した依頼人は、過去のある事件と関わる人物だった。
 手分けして少年を捜すが、皇臥と式神・珠は珍しくぎくしゃくした様子。珠は「奥方に預ける」と、複雑な心情を芹だけに話し始める。皇臥の祖父・享慈に造られた珠の話から、北御門の花嫁に隠された秘密の一端も明らかになり――退魔お仕事嫁物語、緊迫の第八弾。
前の7巻が出たのが一昨年の8月だったので、1年と11ヶ月ぶりの新刊ですよ。
旦那もお姑さんも式神のちびっ子たちもみんな可愛くて仕方ない作品なんですが、そうなんだよなあ、去年刊行されてなかったんだなあ。新作読めて嬉しいですよ。そろそろ、皇臥の情けないけど頑張ってるアプローチに応えてあげてください、芹さんw