……しまった、この企画、やろうと思ったらなんぼでも面白いコミカライズ作品あるぞ。ほんとになんぼでもあるぞ。
当初は作品のタイトルとかだけざっと紹介して終わり、のつもりだったのに、ついつい思わずその作品について語ってしまうじゃないですかー。やばいやばい、終わらんw
その1の方のコメントの返事の方は少しお待ちを。色々とタイトルあげてくださった方、ご紹介くださった方、ありがとうございます♪

というわけで、第二回も四作品をご紹介。ファンタジーに学園恋愛モノに映画のコミカライズと、あれもこれもだなあw



【昔勇者で今は骨】 内々けやき/佐伯庸介(RYU COMICS) BOOK☆WALKER


電撃文庫は佐伯庸介さんのファンタジー【昔勇者で今は骨】を内々けやきさんがコミカライズした作品である。元の原作も自分大好きでねえ、勇者として魔王を討伐しながらその戦いで朽ち果て、仲間の死霊術師の魔術でスケルトンとして復活したアルヴィスの、すちゃらかアンデット冒険譚である。骨になってむしろ悠々自適に日々を過ごしながら、勇者として困っている人苦しんでいる人を見逃さず助けて回るうちに、勇者時代とは違う新しい仲間が集いだして、というコミカルさと登場人物の勇ありの気合入った感情表現、そしてアルの飄々とした骨っぷりがもう素晴らしいレベルで描かれていて、原作ファンの自分も大満足のシリーズなのであります。内々けやきさん、わけわからん本数のコミカライズを同時進行していながら、このクオリティなのマジ凄いです。






【野生のラスボスが現れた! 黒翼の覇王】 葉月翼/炎頭(アース・スターコミックス) BOOK☆WALKER


長らく漫画を担当していた葉月翼さんが病気のために休止していた本作なんですが、最近無事再会したのでお祝いを兼ねて、ここで紹介。
これ、原作小説が世界の真実から本当の裏切り者は誰かとかルファスの中の人の正体までマジの大どんでん返しの驚愕の展開が待っていて、度肝を抜かれて「うわぁぁぁ、まじかぁ!?」と幾度も大興奮させられたものですが、コミカライズの方もまさにルファス様が「野生のラスボス」という大反則の存在感をこれでもかと表現出来ていて、めちゃくちゃ漫画として面白いんですよね。勇者レベル一桁が始まりの街を一歩外に出た途端に、公式ラスボスと野生のラスボスのレベル1000同士のドラゴンボール顔負けの決闘に遭遇してしまうところとか、死ぬほどワラタ。
ちなみにこの勇者セイくん、戦う能力こそルファス達には全く及ばないものの、本物の勇気と聡明さと誠実さを兼ね備えた傑物で、シナリオブレーカーとして物語のキーパーソンであり続けるんですよね。まさにもう一人の主人公で、その心根がカッコいいんだ。他にもディーナやヴェネトナシュや肝心のルファスさまなど好きな推しキャラが多々居て、実に最高の一作です。





【クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった】 尾野 凛/たかた(アライブ+) BOOK☆WALKER


角川スニーカー文庫原作の青春恋愛小説の漫画化。ラブコメ、恋愛小説のコミカラズはたくさんありますけれど、本作は登場人物の繊細な情緒の動きを描くの、もうめちゃくちゃグッと来るくらい素晴らしいんですよねえ。原作では主人公視点なんですけれど、漫画の方ではヒロイン視点からも描かれていて、主人公の目を通してじゃないヒロインのダイレクトな気持ちの動きが伝わってきて、うん魅せ方も実に上手いし情感籠もってるし、素晴らしいです(2回目)





【ガールズ&パンツァー 劇場版 Variante】 伊能 高史/ガールズ&パンツァー劇場版製作委員会(MFコミックス フラッパーシリーズ) BOOK☆WALKER

これぞ、コミカライズの至極の一例と言えるんじゃないでしょうか。劇場版のガールズ&パンツァーを観た人は是非この漫画を読んで欲しい。映画では泣く泣く削られたというシーンが盛りだくさんに加筆されているだけでなく、各シーンでのアニメでは描ききれなかった登場人物一人一人の心情、想い、気づきや決意など、凄く掘り下げて描かれてるんですよね。だから、みんながどんな想いを抱きながらあの決戦に挑んでいたのか、いや小さなシーンなんかの気持ちの動きなんかも丹念丁寧に描かれていて、この映画に対する解像度がまた違ってくるんですよね。アニメシリーズでは知らざるエピソードや過去の思い出なんかも語られたり、エリカの葛藤、プライダでたった一人取り残されたカチューシャの覚悟、大学選抜組の想いなどなど。
最終盤どんどん脱落していった面々の個々の戦いも迫真の勢いで描かれていましたし、あの場面の裏で起こっていたことや、人知れず行動していたことなんかも詳らかに描かれていて、毎回新たな発見や驚きが味わえて、読むごとに思わず「へぇ!」とか「ほぁ!?」とか、「ええっマジで!?」など声をあげていた事を思い出します。