取り急ぎ、第三回。
出来れば明日には第四回の記事を書きたいけど、取り急ぎ。
取り急ぎなので今回は三作品をご紹介。








【転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます】 石沢庸介/謙虚なサークル (マガジンポケットコミックス) BOOK☆WALKER


実はこれ原作の小説の方は未読なんですけれど、漫画の方はかなり夢中になって没頭して読んでしまってます。
とかく漫画としてべらぼうに面白いんですよね。ギャグの間やディフォルメの使い方、アクション表現のスピード感や切り取り方。スケール感の出し方、キャラクターの魅せ方。これはマンガ表現の勝利、と言ってしまいたくなるくらい、キレッキレなんですよねえ。
凄いのがこれ、マガジンポケットでの連載時はほぼカラーなんですよ。その上でカラー、色彩の使い方が独特であり、思わず引き込まれてしまうきらびやか、彩色なんですよね。そのカラーをふんだんに使って描かれる「魔術」の描写は一見の価値があると思います。
そういう意味では、単行本買うならセミカラー版の方が絶対イイと思うのです。まだ2巻しか出てないけど。








【インフィニット・デンドログラム】 今井神/海道左近(ホビージャパンコミックス) BOOK☆WALKER



HJ文庫から絶賛刊行中のシリーズ【-インフィニット・デンドログラム-】のコミカライズ版がこれだ!
漫画を描くのはアニメ化もされた【NEEDLES】を手掛けた今井神先生。正直、この人がデンドログラムのコミカライズ担当すると知った時は、マジか!? 今井先生かよ!? と仰天したものですけれど、特にアクションの方向性がばっちり噛み合ってたんでしょうなあ。巻を重ねれば重ねるほどテンション爆上がりですよ。
アニメの悲劇をイレイズして……そう、なかった、アニメ化なんてなかったんだ。ってか、コミック見てりゃあそれで十分なんだよ。この漫画はねえ、動画よりも動くし動画よりもスピード感あるし動画よりド迫力で、トドメにキャラクターが可愛いしカッコいいし、燃えるんだよ!
……ちょっと冷静さを欠きましたが、うん、うん。ともかくですよ、見得きりがまた素晴らしくて、見開きぶち抜きの一枚絵が来るときのテンションはいつも最高潮。ビジュアルとしても挿絵だけじゃわからなかった部分までちゃんと描いてくれてるのは嬉しいですよねえ。登場人物多い上に、衣装やギミックなど特異で独特のものが多いだけに、絵で見れることでデンドロの世界観がさらに具体化して、広がってもいるんですよねえ。






【アルバート家の令嬢は没落をご所望です】 彩月つかさ/さき(B's-LOG COMICS) BOOK☆WALKER



昨今、隆盛を極めつつある「悪役令嬢モノ」ですけれど、本作はこのジャンルの中でもかなり古参に近い一作になるんじゃないでしょうか。少し前にアニメ化されて人気を博した【はめふら】とほぼ同時期に原作の連載がはじまっていたはず。
この作品の特徴は、何はなくとも主人公メアリ・アルバートの装備するドリルである。いや、原作小説の方でも無駄なくらいに躍動感のある合金製とまで言われるドリルなのですけれど、漫画ではさらに描写がもられて、メアリの縦ロールが動く度に擬音が「ブォン!」とか「どぅるん」とか「コロコロ」「ドリィ」と、ちょっとお前それ髪をなびかせる擬音じゃないんですけど!? という存在感を主張しまくるドリルがw
そしてそれに負けないメアリを中心とする登場人物たち。アメフトプレイヤーかという豪快タックラーなヒロインのアリシアのはっちゃけっぷりは、メアリの振り回され方と相まって楽しかったなあ。
それに、メアリのお相手となる従者のアディとの、熟年夫婦めいた丁々発止の遠慮ないやり取りがまた笑えるんですよね。アディがまたちょっと三枚目風なのが、二人の良いコンビっぷりに拍車をかけてるんですよねえ。そして、時折無自覚にハートを撃ち抜いてくるメアリのコメントに真っ赤になって悶えるアディがまた可愛いのよ。甘酸っぺえ。またアリシアのお相手となるパトリックがまたイイ奴でねえ。メアリとの男女を超えた友情と、身分が違うアディとの友情。メアリとアディ、アリシアとパトリックという四人の関係がほんと素敵なんですよねえ。
正直、この手の悪役令嬢モノでは本作が一番にアニメ化されるんじゃないか、と思ってたくらい。そんな作品の、登場人物の細かい機微まで引き立つように描かれていて、素晴らしいコミカライズなんですよねえ。