一月あいてしまいましたが、まだ続きますその5です。
その前に、前回までの記事がこちら。






お盆休みに合わせて、と思ったのですが随分と遅れてしまいました。おまけに台風通過中だよ!

とりあえずこの3作品をご紹介。


【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?】 板垣ハコ/手島史詞(HJコミックス) BOOK☆WALKER


略称「魔奴愛」。全方位イチャイチャカップルが氾濫するラブコメ作品のコミカライズ。本作はほんとに沢山のカップルが溢れかえってる群像ラブコメと言っていい作品なんですが、本作も漫画としてこの凶悪なイチャイチャっぷりを余すことなく描ききっているのです。
とはいえ、6巻あたりで「愛で力」を広める回の会長であるゴメリお婆ちゃんが登場するあたりまでは真っ当なラブコメファンタジーで、多数のカップルが現れだすのはこれ以降となるのですが。
まあザガンとネフィの甘酸っぱいイチャイチャだけでだいぶご馳走様なんですが!
シンプルに漫画としても非常に面白く、アクションやキャラの動きや表情などとても活き活きしていて引き込まれるんですよね。聖騎士長シャスティルの普段のポンコツ仕様と仕事中の凛々しさのギャップ具合の描き方は秀逸の一言。シャスティルの泣き顔、まさにこれだよなあ。
彼女に関してはついには別作品としてスピンオフの漫画が始まってしまうくらいですからねえ。ひたすらシャスティルとバルバトスのラブコメ!











【化物語】 西尾維新/大暮維人(週刊少年マガジンコミックス) BOOK☆WALKER



【天上天下】や【エア・ギア】で知られる大物漫画家・大暮維人先生が手掛けた大作コミカライズ。
もはやアニメのシャフト製作版が有名すぎて世界観のイメージが完全にアニメ寄りになっていた【化物語】という作品を、これ完全に大暮維人という独自色で塗りつぶして新生させた、しかし西尾維新作品らしさを全開にした全く新しい【化物語】のコミックスになってるんですよね。
それまでも小説の行間を読むようなオリジナルな駒とか展開が多かったのですが(これがめっちゃ楽しい)、なんか最終盤のつばさキャット編に入ってからは巻きで物語シリーズでも後半の展開を持ってくるわ、忍が普通に喋るようになってるわ、おまけにえらい展開になってくるわ凄い人が登場してしまうわ、といやあ凄かった。すごすぎて、まさかここで終わるから贅沢に後ろの展開放り込んでたんだな、とは思いもよらなかった。
ギャグのノリもさることながら、アクション描写がもうえげつない。アニメではできんだろう、というグロも贅沢にぶちまけて、スピード感と破壊描写、エロティシズムともう大暮節全開のコミカライズでした。個人的に大暮先生の最高傑作だと思っている【魔人〜DEVIL〜】を思い出させてくれる表現が随所に見られて、ほんとに面白かったなあ。
いや、なんでこれで終わってしまうのん!? と真面目にへこんだくらいで。
あと、羽川が最強にエロすぎる。なにこの存在自体がえろい羽川猫!?







【現代社会で乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変】 デェタ/二日市とふろう(ガルドコミックス) BOOK☆WALKER



おそらくライトノベルでは唯一無二の現代を舞台にした経済と政治を主眼とした仮想戦記。
バブル崩壊以降の大不況の時代を舞台に、やがてくるリーマンショックという奈落に抗うために、十数兆という桁違いの金額が飛び交い、政治家、国家相手に堂々と立ち回り、時代の流れに無力に押しつぶされていったかつての自分のような人を救うため、時代そのものに立ち向かう一人の少女の戦いを描いた物語、そのコミカライズである。
ネットでは拓銀令嬢という名前で呼ばれる作品だけれど、漫画でまさにその北海道拓殖銀行の買収というターニングポイントを迎えるのはおそらく2巻になるのでこの1巻ではまだ世界観を語っていく流れなんだけれど、非常に難しい経済の仕組みや法律、時代の流れなんかをまあ見事にわかりやすく噛み砕いて漫画で表現してるの、正直ものすげえと思いますよ? しかも解説ばかりでつまらん、なんてことはなく、めっちゃ面白いの。ここぞというときの見栄きり、魅せ方も映えあって素晴らしいし、いやあよくまあこんな漫画化の難易度高そうな作品をやってのける人材見つけてきたもんだと感心するばかりです。