【英雄教室 12】  新木 伸/森沢 晴行 ダッシュエックス文庫

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ローズウッド学園で平和に学園生活を謳歌する元勇者のブレイドだが、波乱が待ち受けていた…。
後輩に「恋愛の達人」だと勘違いされているイェシカはブレイドと恋愛の極意の特訓を開始。
しかし色恋に疎いはずのふたりはなぜか「大人のご休憩所」へ突撃!?
イライザによる「動甲冑」研究を手伝うアーネスト。
そこで見せたとある「こだわり」にブレイドは困惑。さらにアーネスト大号泣!?
そしてクレイと≪ブリファイア≫の仲に動きが…!?
カシムに降り掛かった大事件!?その事件が学園に大衝撃をもたらすことに――!?
大ヒット超生物学園ファンタジー第12巻!!


絶賛アニメ放映中! いや、これが期待した方向性のとおりにまっすぐ突き進んだ上で面白く作ってくれていて、嬉しいなあ。というわけで、思わず読むの止まってたシリーズを掘り起こして読んでみました。
うんうん、久々だからなんだか全然覚えてない部分もあるなあ……あれ?なんかほんとに一部まったく記憶にない展開があったっぽいんだが。
ちょっと混乱しながら読了後に確かめてみたら、あうあうあう、しまった11巻読んでないよ! トバしちゃったよ。しまったーー。
自分、自室が積み本でオーバーフローしてしまって以来、もう実体のある本を買っても置く場所もなく、買った端から処分していくのもしんどく、そもそも積んでおける余裕もなくなってしまったのでもう電子書籍に完全移行したのですが……これ何年前だったかな? ともかく、電子書籍に移行してしばらくの年数はKindleとブックウォーカーを混在させた買い方をしてたんですね。
ところがこれ、どこまで買ったか、どこまで読んだかまで混乱して分かりにくくなって。読書メーターで購入と読了の記録つけているんですけれど、それでも管理しきれずに近年はライトノベルに関してはもうブックウォーカーの方で統一して買うようになったんです。
おかげで読書管理はきっちり出来るようになったのですけれど、このシリーズのこのあたりの巻数はまだ混在した買い方をしていた時期だった事もあり、11巻だけなんかKindleの方で買ってたんですよね。おかげで読んでないの気づかなかった。前回10巻読んだの3年以上前というのもあるんですが。

ともあれ、まだ読んでいない前巻ではクレイが大幅にパワーアップしたり彼に周囲に女の子が増えたりとクレイ祭りだったみたいですけれど、大丈夫大丈夫まだ大丈夫。このシリーズ、いわば短編が続く形式なので1巻分くらい飛ばしても話がわからなくなるという事はない、はずなので。
そういう意味でも実に気楽に楽しく読めるシリーズである。
前回クレイにスポットがあたったみたい、という事もあり、この巻では比較的クレイの相棒というか親友、コンビの片割れというポジションだったカシムの方にスポットがあたることに。
そういえばアニメ見てても、カシムとクレイ、イェシカとクレアという四人はまさに最初からこの四人が仲良しという感じの組み合わせで登場していたものですけれど、男女の中も最初の方はクレイがイェシカの事が好きで、カシムがクレアの事が好き、みたいな流れがあったんですよねえ。そこから二桁ほど巻数が進んでどうなったか、というと結構紆余曲折があってなんか仲が有耶無耶になったようなそうでないような微妙な距離感だったんですよねえ。
ところが、前巻でクレイの方にマザーちゃんがくっついたりサラも前にちょっかい掛けてたか。あと新たに誕生した魔剣ブリファイアちゃんが懐いちゃってた、というのもあり……なんか人外ロリに大いにおモテになられて。ブリファイアちゃんなんか、この巻でクレイのためにわざわざ人化の術を身に着けちゃったくらいですからね。
というわけでクレイからのラインはほぼ消滅したように見えるのだけれど、その代わりなのかなんなのか、イェシカとクレア、この娘たち両方とカシムとのフラグが立った?
カシムはというと、相変わらず小物を極めたような卑屈なエロ小僧っぷりで主だったクラスメイトたちの現状での実力を確かめ合うためのトーナメントで最下位になってしまい悔し涙まで流していたくうせに、いざ力を手にしたらひたすらエロスな悪戯に走ってしまうというエロ小僧で。もうカシムはカシムでしか無い、それ以上にもそれ以下にもなれないというカシムっぷりで。暇さえあれば女の子たちにフルボッコにされてるもんなあ。
でも、昔なじみほど彼のそういうどれだけ成長しても強くなっても小物でスケベな小僧というあたりに親しみや安心感を感じてしまっているみたいで、イェシカもクレアもどうしてかカシムを気にかけてるんですよねえ。特にクレアなんか、カシムがちょっと目に余って真面目な超科学システムくんに乗っ取られてマトモになった時に、体張ってまで元のすけべ小僧なカシムに戻してましたからね。
おおう、そこまで体張るのかー、と驚くほどに。そういうカシムだからこそみんなに愛されているのかもしれませんけれど。

あとは、しばらく見ないうちになんかアーネストたちの世代の後ろにちゃんと後輩世代も学園に入ってきていたんですねえ。
今となってはブレイド以外のクラスメイトたちも、上級クラスだけじゃなくて一般クラスも纏めて底上げされて、アーネストを筆頭に随分と強くなってますからねえ。下の子たちからすると眩しい黄金世代なんだろうなあ。戦乱の時代だった時期と違って平和な時代にもかからわず、この子たちってばみんなまとめて強くなってるもんなあ。それぞれ後輩たちに推しである先輩たちがいて、当の先輩たちを巻き込んでどの推しが一番ステキで格好いい先輩なのか、という戦争になっていく様子は可愛いもんだなあ微笑ましいというべきか、どんなに平和になっても争いは絶えないのね、と微笑むべきか。難しいところである。どの先輩が推せるか、という話になると一概に超生物が有利なわけじゃない、というか下の世代から見るとブレイドってなんだかよくわからん謎生物、となってしまってるのか。まあブレイドだしなあ。

さて、あとで改めて読みトバしてしまった11巻、忘れないうちに読もうっと。