【この素晴らしい世界に祝福を! よりみち3回目!】 暁なつめ/ 三嶋 くろね 角川スニーカー文庫

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おかげさまで10周年! 全編書き下ろしの贅沢なよりみち!!

祝『この素晴らしい世界に祝福を!』刊行10周年!!
今回のよりみちは、周年にふさわしい話がもりだくさん!!
悪魔の角が生えちゃってゆんゆんに討伐されそうなめぐみん、悪役令嬢となってしまったダクネス、バニルの悪どい商売にブチ切れたウィズ。
そして、アクアたちに振り回される日常を綴ったカズマの苦労日記などなど豪華タイトル目白押し!!
さらに、ラストにはカズマが過去をやり直し、理想の異世界ライフを目指す「我にチートを!」を短編の枠を超えた大ボリュームでお届け!
10年経ってもどんちゃん騒ぎは終わらない! 全編書き下ろしの完全新作、このすば短編集第3弾!!


うわぁ、このシリーズももう10周年なのか。小学生も大学生とか成人してる年月だぜ。
しかも、このよりみちシリーズからして2020年に2巻が出ているので、ほぼまる2年くらいぶりの【このすば】なんですが、全然そんな気しないわー。
このカズマを筆頭とするキャラクターたちの存在感たるやピチピチしすぎていて、そんな遠ざかっていた気が全然しない。いつもすぐ隣で大騒ぎしていたような色褪せ無さである。
ましてや10年ってそんな年輪を重ねた気が全然しないんですよね。いやマジで全然懐かしいなあ、とか久々だなあという気分しないんですよねえ。
この間そのへんからぴょこんと顔をのぞかせて以来、ずっとそのへんうろちょろしている感じで、なーんも変わらんのよ。いつだってこの楽しいおバカさんたちはいつも通り馬鹿騒ぎをしていて、これからもずっとこの感覚は変わらんのだろうなあ、というのを再認識できた愉快な3巻でありました。

むしろ短編集の方が色々なキャラクターにスポットがあたり、小話じゃないけれど色んなドタバタ劇を見ることが出来るので、うんうん楽しいなあ。


【レッドイービルデーモンズ】
いつものヴィズとバニルのお店で魔眼を身につけることの出来るアイテムをパクっためぐみんのお話。
魔眼なんて厨二病の代表格みたいなものを手に入れて、めぐみんが調子に乗らないはずがなく。
この子、ほんと調子に乗ると全方位に短絡的に喧嘩売り出すの変わらんなあw
今回は主にゆんゆんが相手をしてくれたので、周りの連中はトバッチリを食って怒って袋叩きにするくらいで済んでいたけれどw
ただなんだかんだとゆんゆんも所詮紅魔族というか、ガチで戦うとめぐみんとなんか同レベルになるんだよなあw


【ご主人様のために】
こっちはダクネスがやらかす話。いや、結局いつもの面々がやらかす話じゃないか。
普段はわりと真っ当なのに性癖が絡むと異様に欲望に忠実になってやらかしはじめるダクネス。ダクネスが相手の場合はもれなくクリスが制止役に加わってくれる。そんでもって、何気にクリスとカズマって一対一のコンビでは一番相性イイと思うんですよね。まあよくクリスがひどい目にあうこともあるんですけれど、一番息があってて阿吽の呼吸で協力プレイが出来たり、相手をハメようと陥れあったりと、うん息ピッタリよ。特にダクネス相手だとダクネスが嫌がることへの連携攻撃が隙なく畳み掛けるように行われるんだよなあw
ララティーナ撮影会を開催されて引きこもり一週間で済む辺り、ダクネスさんほんとタフだと思いますw


【元魔王軍幹部の本気バトルを!】
エロトラップダンジョンなんて、アクセルの街の近場に存在したの!? いや、それをカズマが知らないとかかなりおかしいでしょ。絶対カズマアンテナに引っかかるだろうにw
連れて行くならダクネス一択とか言ってましたけれど、これのダクネス編とかやらないんですかね? やらないんですかね? いやマジでダクネスなら自分から引っかかっていきそうだし、そもそも卑しい女ですからねえダクネスさんは。これ幸いと卑しさ全開にしそうじゃないですかw
と、本題はそれではなくウィズのブロマイドなどであくどく稼ぐバニルと、やたらと店の金を使い込んでしまう借金店主なウィズとの夫婦喧嘩である……いや、マジでこれ単に夫婦喧嘩だよなあ。普通にいちゃいちゃしてるように見えるんですけどw


【異世界不条理日常録】
おおむね、この作品ってそういう話じゃないの? という今更なタイトルであるw
場合によってはこれが本タイトルでもいいんじゃない? というくらいこういう話だよなあ。
ってか、ララティーナって名前の貴族令嬢、ダクネスだけじゃなかったのかw いやこの名前はダクネスだから可愛すぎて笑い話になるだけで普通の貴族令嬢なら別に可愛らしい普通の名前なんですよねえ。まあ、そのもう一人のララティーナさんはなんか悪役令嬢押し付けられてるのですけれど。
人違いで婚約破棄つきつけられるとかは流石に初めて見たわw


【我にチートを!】
不可逆じゃなくて、一時的な体験で規定の時間がすぎればもとに戻ってくるという仕様ではあるものの、時間逆行してIF展開でやりなおせる魔導具というのを手に入れてしまい、速攻でこの異世界に来る際のアクアとの面談の時まで遡ってやりなおそうとするカズマさんのお話。
一回で終わるはずもなく、何度も失敗してはやり直すカズマさんのお話。
そもそも、あの転生の際にアクアを連れて地上に降りてしまったのがそもそもの間違いである、というカズマの見解は完膚なきまでに正しいのでしょうけれど、そもそもカズマを煽りまくるアクアに我慢ならんかった、というのが発端なわけで……どう対応しても結局煽ってくるアクアを地上に道連れに引きずり下ろすのを、カズマさんどうしたってやめられないその気持はわかるw
この駄女神に天上からお菓子ポリポリこぼしながら見物されるとか、絶対許せんもんねw

と、アクアを連れてきてしまった以上、結局どんな選択肢を選ぼうと、この大迷惑な仲間たちを避けて生きていくルートを選ぼうとしても、自然とどうあがいても向こうから寄ってくるダクネスとめぐみんw まさに運命の仲間たちだったわけだが、こうしてみると捨てても捨ててもいつの間にか手元に戻ってきている呪いのアイテムみたいだなw
とはいえ、なんだかんだとカズマも絆されてるのよねえ。この三人が一緒でないと寂しいカズマさんなのでした。