【ストライク・ザ・ブラッド APPEND ４】 三雲岳斗／マニャ子 電撃文庫
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世界最強の吸血鬼が繰り広げる学園アクションファンタジー、番外篇第四弾!
幽霊が出没するという地下水路の調査に向かった古城と雪菜が迷いこんだのは、無人の廃墟と化した未来の絃神島だった!?(「人工島の落日」)
話題のラーメン店で偶然遭遇した雪菜と雫梨。古城を巡ってなにかと張り合う二人は、名物の激辛メニューに挑戦するのだが……(「灼熱の死闘」)
天部の死都の調査中、邪神崇拝者の罠に捕らわれてしまった紗矢華とラ・フォリア。死闘の中で、二人の身体に起きた異変とは……!?(「いつかのバースデイ」)など、新作書き下ろしを含めた短篇・掌篇十七本を収録。
世界最強の吸血鬼が、常夏の人工島で繰り広げる学園アクションファンタジー、待望の番外篇第四弾!
だからホントになんで煌坂さんはそうまでして愛人枠に収まろうとするんですか！？
雪菜とのイチャイチャが主だったラインナップの短編集の中で異彩を放つチョロ坂さん回。元々登場したその時からやたらとチョロい、というか古城の方は何もしていないのに勝手に自分から陥落してくることでチョロ坂さんなんて名付けられてしまった煌坂紗矢華ですけれど、この娘ってどうしてだか異様に愛人ポジションに収まろうとするんですよね。愛人と言っても古城を誘惑するみたいな積極的アプローチをしてるわけじゃなくて、むしろ逆で愛する雪菜がつきっきりになって構っている古城に対していつも怒りをあらわにして突っかかっているのですけれど、突っかかるうちに雪菜の代わりに私がーー、みたいな感じで毎回コソコソとデレてくるところが後ろ暗い影でこっそり付き合ってる愛人みたいな振る舞いで、なんかもう浮気しているみたいな雰囲気を勝手に醸し出してくるんですよ、この娘。
それはどうやら将来に渡っても変わらないみたいで、性癖なのか！？
舞威媛の予知夢という体での夢オチ扱いになってますけれど、初めてと言っていいくらいのメインキャラたちが大人になった未来の話。零菜たち子供たちが登場する話は今までも幾つかあったし、この巻でも零菜が両親と対面するお話なんかもあったりするのですけれど、何気に大人になった古城やヒロインたち当人は姿を見せたことなかったんですよね。
それがまさか煌坂とラ・フォリアが一番手で大人になった姿を見せてくるヒロインになるとは。しかも、なんか煌坂の体調がおかしいと思ったらまさかの妊娠シチュエーションである。しかもしかも古城と子供こさえたシチュエーションが思いっきり浮気旅行みたいな感じになっているし、おまけにみんなには秘密にしていてこっそり母子手帳作っててひっそりと産むつもりだったり、とやることなすこと愛人ムーブなんですよね。速攻詰めが甘くてバレてしまってみんなに叱られるところまでまさに煌坂。大人になっても何も変わってないｗ
一応話的には予知夢なので起こり得る未来という体なんだけれど、あまりにもポンコツ浮気シチュが煌坂さん的すぎるので、これもう確定未来でしょｗ
ってか、大人になる＝子作り、というあたりが直結してしまっているチョロ坂さん、だから貴女はなんでそんなにぶっちぎりで生々しいんだよｗ 露骨に誘惑して迫る小悪魔なラ・フォリアさんが出し抜かれてるみたいに見えてしまうじゃないですか！
と、一話で凄まじい存在感を見せてくれた煌坂さんですけれど、おおむねメインはやっぱり雪菜で普段よりも色濃いイチャイチャをどんどんカマしてきます。まあイチャイチャと言っても甘酸っぱいというよりもひたすら雪菜が正妻ヅラしているというか、いつもの監視役という建前を放り投げ気味で距離感詰めてきているって感じですかね。この短編集では雪菜にはその傾向が強いのですけれど、今回は特に粘度というかねっとりとした重さを感じたというか、かなり嫉妬とかじっとりと湿度の強い感情を装備していたような気がします。古城に会えない状態が続くと急速にストレス溜めだして鬱々としだすとか。
自分と同じく古城の監視役だの相棒だのを主張する雫梨にやたらと当たりが強かったりとか。
今回は珍しく古城の方も自分よりも違うことにかまけている雪菜に最初は気にしてない素振りみせていたのが、段々と我慢できなくなってこっちも結構じっとりとした嫉妬心抱いていたのが新鮮でしたね。
まあ雪菜が古城のこと放り出して何をしていたのか、というとこれ完全に新婚夫婦の定番話になってて、いやあんたらまだ結婚するどころか付き合ってすらいないのに、なんで結婚指輪無くして焦るお嫁さんといきなり相手してくれなくなって捨てられるんじゃないかと不安になる夫、みたいな話になってるんだよｗ まずその前にちゃんと結婚してくださいｗ
面白かったのはやはり冒頭の、二人の娘である零菜と再び出会う話でしょうか。零菜再登場というのはあらすじなどでも書いてたんで、また過去の世界にタイムリープしてくるのかと思ったら今回は逆だったのですね。ってか、零菜もう二人に自分の正体隠す気全然ないでやんの。そこまであからさまな態度取られたらいくらにぶちんの古城くんだって流石に察しますわ。察するというか、無理やり口開かせて事実を喉奥までねじ込んでくるみたいな感じでしたけれど。
にしても、この母娘ってやっぱり相性最悪なんじゃないだろうか。零菜はちゃんとお母さんのこと愛情持っているみたいだけれど、それはそれとしてあいつ煩すぎと煙たがっているのは間違いなさそうだし、同じぐらいの年齢の今でさえ雪菜は零菜に対してとにかく一言二言三言、いやいやもう沢山ついつい小言文句叱責を言いたくてたまらない、というふうになってますもんねえ。
あと【真昼のちょっと怖い話】が相当に興味深かったんですけれど。真祖吸血鬼になったあとの古城ですが、最強の吸血鬼と言いつつしょっちゅう死んでしまっては真祖らしく復活していたのですけれど、その死んでる最中どんなふうな意識下にあったのか。臨死体験実際どんな感じなの？ という話題になったと思ったら実は死ぬたびに異世界に飛ばされる夢を見ていた、とか言い出す古城くん。
なんか知らんうちに異世界転生ものこっそりとやっとるぞこの主人公！？
しかも第四真祖の力持ち越して大暴れしとるし。そりゃ日にちかけずに速攻で魔王でもなんでも片付けられるよな。自身が魔王みたいなもんだし。そして速攻であっちでもヒロインたくさん親密になって、をやっていたという……。一応こっちは予知夢ですらないホントのただの夢オチということにしようとしているけれど、夢の内容が具体的すぎてこれなかったことにするの無理なんじゃない？
あと、第四真祖異世界で大暴れする、はガチで見てみたい。なんか企画実際にあったけどポシャってしまったという話をあとがきで話してくれていましたけれど、これはホントに読んでみたいなあ。
そして、未来の話は今回のも含めて色々とあったけれど、古城たちが学校を卒業してから将来どうするか、についての話もありました。もうこの絃神島が独立国家となった今、古城を含めてこの島に住まうメインメンバーは島の領主とその幹部たちとして国家運営に携わっていく事はもう決まったも同然ではあったんだけれど、具体的にどうするのか。大学進学を含めてこれまで特に話はあがってきてなかったんですよね。だいたい領主って古城くんそんなの出来るの？ 将来零菜とか子供たち沢山の嫁さんと作ってるのはいいけれど、領主とは名ばかりで実はぶらぶらしてるニートみたいなダメ人間、駄目吸血鬼生活送ってるんじゃないの？ という疑惑を持っていたりもしたのですが意外とちゃんと古城くんも考えていたみたいですね。意外、意外。ってか、意外どころかかなりのスケールの構想を浅葱たちと練ってたんだなあ。いや、宇宙開発に火星ってマジですごいな！
あと最後の話、これ完全に新章スタートのプロローグになってるんですけど！？
え、この話の流れだとAPPENDみたいな短編集の枠では収まらない規模になりそうなんだけど！？ ヤンデレ系新ヒロインまでがっつり出しちゃって、やるんですよね？ 続くんですよね、これ！？
雪菜とのイチャイチャが主だったラインナップの短編集の中で異彩を放つチョロ坂さん回。元々登場したその時からやたらとチョロい、というか古城の方は何もしていないのに勝手に自分から陥落してくることでチョロ坂さんなんて名付けられてしまった煌坂紗矢華ですけれど、この娘ってどうしてだか異様に愛人ポジションに収まろうとするんですよね。愛人と言っても古城を誘惑するみたいな積極的アプローチをしてるわけじゃなくて、むしろ逆で愛する雪菜がつきっきりになって構っている古城に対していつも怒りをあらわにして突っかかっているのですけれど、突っかかるうちに雪菜の代わりに私がーー、みたいな感じで毎回コソコソとデレてくるところが後ろ暗い影でこっそり付き合ってる愛人みたいな振る舞いで、なんかもう浮気しているみたいな雰囲気を勝手に醸し出してくるんですよ、この娘。
それはどうやら将来に渡っても変わらないみたいで、性癖なのか！？
舞威媛の予知夢という体での夢オチ扱いになってますけれど、初めてと言っていいくらいのメインキャラたちが大人になった未来の話。零菜たち子供たちが登場する話は今までも幾つかあったし、この巻でも零菜が両親と対面するお話なんかもあったりするのですけれど、何気に大人になった古城やヒロインたち当人は姿を見せたことなかったんですよね。
それがまさか煌坂とラ・フォリアが一番手で大人になった姿を見せてくるヒロインになるとは。しかも、なんか煌坂の体調がおかしいと思ったらまさかの妊娠シチュエーションである。しかもしかも古城と子供こさえたシチュエーションが思いっきり浮気旅行みたいな感じになっているし、おまけにみんなには秘密にしていてこっそり母子手帳作っててひっそりと産むつもりだったり、とやることなすこと愛人ムーブなんですよね。速攻詰めが甘くてバレてしまってみんなに叱られるところまでまさに煌坂。大人になっても何も変わってないｗ
一応話的には予知夢なので起こり得る未来という体なんだけれど、あまりにもポンコツ浮気シチュが煌坂さん的すぎるので、これもう確定未来でしょｗ
ってか、大人になる＝子作り、というあたりが直結してしまっているチョロ坂さん、だから貴女はなんでそんなにぶっちぎりで生々しいんだよｗ 露骨に誘惑して迫る小悪魔なラ・フォリアさんが出し抜かれてるみたいに見えてしまうじゃないですか！
と、一話で凄まじい存在感を見せてくれた煌坂さんですけれど、おおむねメインはやっぱり雪菜で普段よりも色濃いイチャイチャをどんどんカマしてきます。まあイチャイチャと言っても甘酸っぱいというよりもひたすら雪菜が正妻ヅラしているというか、いつもの監視役という建前を放り投げ気味で距離感詰めてきているって感じですかね。この短編集では雪菜にはその傾向が強いのですけれど、今回は特に粘度というかねっとりとした重さを感じたというか、かなり嫉妬とかじっとりと湿度の強い感情を装備していたような気がします。古城に会えない状態が続くと急速にストレス溜めだして鬱々としだすとか。
自分と同じく古城の監視役だの相棒だのを主張する雫梨にやたらと当たりが強かったりとか。
今回は珍しく古城の方も自分よりも違うことにかまけている雪菜に最初は気にしてない素振りみせていたのが、段々と我慢できなくなってこっちも結構じっとりとした嫉妬心抱いていたのが新鮮でしたね。
まあ雪菜が古城のこと放り出して何をしていたのか、というとこれ完全に新婚夫婦の定番話になってて、いやあんたらまだ結婚するどころか付き合ってすらいないのに、なんで結婚指輪無くして焦るお嫁さんといきなり相手してくれなくなって捨てられるんじゃないかと不安になる夫、みたいな話になってるんだよｗ まずその前にちゃんと結婚してくださいｗ
面白かったのはやはり冒頭の、二人の娘である零菜と再び出会う話でしょうか。零菜再登場というのはあらすじなどでも書いてたんで、また過去の世界にタイムリープしてくるのかと思ったら今回は逆だったのですね。ってか、零菜もう二人に自分の正体隠す気全然ないでやんの。そこまであからさまな態度取られたらいくらにぶちんの古城くんだって流石に察しますわ。察するというか、無理やり口開かせて事実を喉奥までねじ込んでくるみたいな感じでしたけれど。
にしても、この母娘ってやっぱり相性最悪なんじゃないだろうか。零菜はちゃんとお母さんのこと愛情持っているみたいだけれど、それはそれとしてあいつ煩すぎと煙たがっているのは間違いなさそうだし、同じぐらいの年齢の今でさえ雪菜は零菜に対してとにかく一言二言三言、いやいやもう沢山ついつい小言文句叱責を言いたくてたまらない、というふうになってますもんねえ。
あと【真昼のちょっと怖い話】が相当に興味深かったんですけれど。真祖吸血鬼になったあとの古城ですが、最強の吸血鬼と言いつつしょっちゅう死んでしまっては真祖らしく復活していたのですけれど、その死んでる最中どんなふうな意識下にあったのか。臨死体験実際どんな感じなの？ という話題になったと思ったら実は死ぬたびに異世界に飛ばされる夢を見ていた、とか言い出す古城くん。
なんか知らんうちに異世界転生ものこっそりとやっとるぞこの主人公！？
しかも第四真祖の力持ち越して大暴れしとるし。そりゃ日にちかけずに速攻で魔王でもなんでも片付けられるよな。自身が魔王みたいなもんだし。そして速攻であっちでもヒロインたくさん親密になって、をやっていたという……。一応こっちは予知夢ですらないホントのただの夢オチということにしようとしているけれど、夢の内容が具体的すぎてこれなかったことにするの無理なんじゃない？
あと、第四真祖異世界で大暴れする、はガチで見てみたい。なんか企画実際にあったけどポシャってしまったという話をあとがきで話してくれていましたけれど、これはホントに読んでみたいなあ。
そして、未来の話は今回のも含めて色々とあったけれど、古城たちが学校を卒業してから将来どうするか、についての話もありました。もうこの絃神島が独立国家となった今、古城を含めてこの島に住まうメインメンバーは島の領主とその幹部たちとして国家運営に携わっていく事はもう決まったも同然ではあったんだけれど、具体的にどうするのか。大学進学を含めてこれまで特に話はあがってきてなかったんですよね。だいたい領主って古城くんそんなの出来るの？ 将来零菜とか子供たち沢山の嫁さんと作ってるのはいいけれど、領主とは名ばかりで実はぶらぶらしてるニートみたいなダメ人間、駄目吸血鬼生活送ってるんじゃないの？ という疑惑を持っていたりもしたのですが意外とちゃんと古城くんも考えていたみたいですね。意外、意外。ってか、意外どころかかなりのスケールの構想を浅葱たちと練ってたんだなあ。いや、宇宙開発に火星ってマジですごいな！
あと最後の話、これ完全に新章スタートのプロローグになってるんですけど！？
え、この話の流れだとAPPENDみたいな短編集の枠では収まらない規模になりそうなんだけど！？ ヤンデレ系新ヒロインまでがっつり出しちゃって、やるんですよね？ 続くんですよね、これ！？
