【聖剣学院の魔剣使い 14】  志瑞祐/遠坂あさぎ MF文庫J

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叛逆の女神との再会――転生魔王の超無双ファンタジー第14弾!

レオニスと〈不死者の魔王〉との決戦は、リーセリアが与えた〈聖剣〉の力によって決着を迎えた。しかし〈不死者の魔王〉の消滅によって〈次元城〉は崩壊。その余波に巻き込まれ、レオニスたちは遠く離れた〈桜蘭〉の森に飛ばされてしまう。目を覚ましたレオニスの前に現れたのは、彼の探し求めてきた〈女神〉の姿だった。「――ようやく会えたね、レオニス」異国の隠れ里で、ロゼリアは語る。この世界の秘密、神々と虚無、そして〈魔王〉のことを――。そんな中、〈ヴォイド・ゴッド〉となった〈剣聖〉シャダルクが、人類最後の要塞への侵攻を開始しようとしていた――。


おおおおお!? えっ、ちょっとこれ良いの!?という勢いで作品全体の根幹を担うような世界の謎やら真実やらが一気に明らかになったんですけれど。え? マジでこれほぼ大半の謎が開陳されたんじゃないだろうか。

光の神々ルミナスパワーズが消えた理由。
どうしてロゼリアだけが叛逆の女神と呼ばれる存在となり、魔王たちを集めて人間たちとの戦争を起こしたのか。
そもそも不死の魔王となったレオニスをはじめとして、魔王たちをロゼリアはどのような目的で集めたのか。
なぜ、千年前の世界の歴史が一度断絶して、現代に伝わっていないのか。
かつてロゼリアとその魔王たちが世界に対して起こした戦争にはどんな真実があったのか。
なにより、千年前にはいなかったヴォイドと呼ばれるあの虚無の侵略者たちは一体何者なのか。
レオニスが人間の少年の姿に戻って復活した理由と、別に不死の魔王と呼ばれる存在が分かたれてしまった理由も。リーセリアの中に眠っていたロゼリアとは別に、ヴォイドの使徒たちに崇められる叛逆の女神が存在する理由も。
これまでの話の中でどうしてなんだろう、なぜなんだろうと疑問に思っていた点がリーセリアの中にいたロゼリアとレオニスが再会した事によってもう全部まるっと惜しげもなくロゼリア様が教えてくれました! 凄いロゼリア様、全然もったいぶらない! まだ話す時ではないとか、真実はちょっとずつ明かしていかないといけない制約とか、情勢的に全部一気に明かすとまずいから徐々に情報解禁します、みたいな引っ張りを一切せずに全部まるっと話してくれましたよ……。

すげえ、そういう事だったのか! …………こ、これ詰んでません?
ほぼほぼそうだったのか、そういう事だったのか、なるほどすべてが線で結ばれた!などと納得しかなかったロゼリア様の話してくれた真実なのですけれど、一点だけ冗談ですまない内容があったんですよね。
……ヴォイドって最近になって現れて侵略してきた存在じゃなかったの!?
それどころか、彼女の話を聞く限りヴォイドの正体って想像していたのよりも桁違い……どころじゃなく次元の違うヤバさなんですけど!? ヴォイドの使徒として動いている連中が総じてかつての魔王たちの幹部、というわりには下っ端な中間管理職的なポディションだった微妙な連中ばかりで、だいたい敵キャラとしても微妙な奴らだったので、知性や明確な意志を感じさせたことのないヴォイドたちの方は不気味だけれど、意志を持って動いているやつらはそれほど大したやつと思えない連中ばかりでそれほど危機感はなかったんですよね。恐ろしいといえば、むしろヴォイドに侵食されてヴォイドロードとなった旧世界の魔王たちや勇者たち。それもレオニスだった不死の魔王も撃退できてあとはヴォイド側のロゼリアくらいだろう、やばそうなやつわ。
と思ってたんですけどね……これ話きく限りかなり絶望的じゃないですか? むしろ、ほぼ詰んだ状態から微かな希望の蜘蛛の糸を手繰り寄せようとロゼリアってこの世界に降り立ってからずっと頑張ってたって事ですよね。今話し聞いただけでも絶望的な気分になったのに、それにこの女神様はずっと抗ってきたのか。
そんな微かな希望の蜘蛛の糸の本筋を、セリアさんをアンデットにしてしまった事で荒っぽくぶん回してしまっていたレオニスくん。いやあれは状況的に仕方なかったんだけれど、わりとこの少年やることが大雑把というか雑なところあるよね、魔王時代から。
とりあえず神具級の杖を折れたからといって養生テープで補強するのはやめれ。そして元の本装備が戻ってきたからといって、養生テープで補強したまま部下に使わせようとするなし。せめてちゃんと修理してからにしてあげて。
しかしヴォイドの正体には度肝を抜かれたなあ。というか、正体そのものはまだちゃんとわかっていないとも言えるんですよね。ただその本当の脅威が、ロゼリアだけが知っていた恐ろしさを知る事が出来た。……もう絶望しか無いんですけど。これなに? コズミックホラーだったの? ロゼリアは魔王たちが絶望を覆す因子だ、みたいな事を仰ってるけれどレオニスたちでどうにかなる話なんだろうか。出来てもこの星の上の事に限定されるんじゃないだろうか。一応、特異点を消し去れば破滅の運命は回避されるという話みたいだけれど。
こりゃまた随分と規模のでかい話になってきた。もっとも、レオニスを筆頭に復活した魔王連中はみんなマイペースというかわが道を征くというか、自分勝手の気ままというか。それでも割と面付き合わせても仲良くしてるんですよね、こいつら。
とか言ってる内になんか、ゾール・ヴァディスまで出てきたんですけど!? レオニスが骸骨仮面被って名乗ってた偽物じゃなくて、かつてレオニスが勇者だった頃に倒したというゾール本人が! って、レオくんこいつ勇者の時代にぶっ殺したんじゃなかったの!? なに? そのままロゼリアに拾われたあとゾールも叛逆の女神の傘下に入って魔王の一人として活動してたの!? 放浪の魔王ゾール・ヴァディスとして!?
……レオくんレオくん、君かつての同輩の名前勝手に使って名乗って王族や獣人たち相手に振る舞ってたの? いやさあ、前に自分が倒してもう居ない相手の名前を偽名として名乗る、というところまでだったらまあそういうやり方もあるよね、で頷けるんだけれど。ゾールさん生きてるじゃん。生きてるどころか、同じ魔王として同僚だったんじゃん!? 竜王や海王、獣王の事を思えばゾールさんだって現代に復活してくる可能性十分にあったはずなのに、そんな人の名前勝手に使って好き勝手魔王ムーヴしてたの? 少年の姿では振る舞えなかった魔王ムーヴを思う存分やれてご満悦してたの!?
本物のゾールさんが、ヴォイドに襲われて大人たちが全滅したなかで辛うじて生き残っていた子供達を見捨てられずに、秘境の奥で細々と子供達守って過ごしているほど普通にイイ人だっただけに、レオくん君なにやってんの!? という気分になってしまいましたのだw
いやー、ゾールさん実は魔王の中で一番常識人でちょっとしたツンデレのいい人じゃないですか? 魔王連中がみんな色んな種類の傍若無人ばっかりだったので、ゾールさんが凄く慎ましやかで人の良い感じの人に見えてしまう不思議。わりとツンツンしてるんだけどね。隠遁してる賢者っぽいなあ。

ついにレオニスがかつて魔王だった事もリーセリアに告白し、これでもうあらかたレオくんとセリアさんの間に秘密とかはなくなったじゃないだろうか。さらに、実はレオくんを育てたのが未来から来たセリアさんだった、という事実まで確定してしまい、もはや逃れられぬ姉と弟の関係が固定確立してしまったわけで。
なんか、レオくんが強くなったセリアさんを魔将軍に昇格させよう、とか画策してましたけれど、部下だ眷属だと言いつつ実際セリアさんと対面するともう完璧に頭上がらなくなっちゃったのにねえw
とはいえ、魔将軍に任命されることでレオニスが率いる不死の軍団の指揮権まで引き継いだ、ということで決して今までみたいな名目というかレオくんの厨二病自己満足ではないんですねw
それはそれとして、不死の軍団の幹部昇格って合議制だったの?
そしてブラッカス、君今の今まで脱もふもふ丸が可能だった事を秘してたの!? こいつ、咲夜にけっこう抱きつかれてたぞ。