
【オルクセン王国史〜野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか〜 1】 樽見京一郎/THORES柴本 サーガフォレスト
Amazon Kindle BOOK☆WALKER DMMブックス
「銃と魔法」の時代。オーク族を筆頭に多数の魔種族を擁する連合国家オルクセンと、美しいエルフたちの国エルフィンド。
歴史的対立を深める両国家の国境で、オークの王グスタフと、故国を追われたダークエルフ氏族長ディネルースは、運命の邂逅を遂げた……。
平和なエルフの国を、野蛮なオークが焼き尽くす――そんな「異世界ファンタジーあるある」の常識を覆した異世界戦記がここに誕生!
玉石混淆なウェブ上で公開される小説群ですけれど、偶に本当にヤバいくらいの化け物級な作品が現れるので全くもって見逃せません。
小説家になろうやカクヨムで連載されていた、超本格ミリタリー戦争小説。その書籍版がついに登場です。待ってました、待って待って待ち続けた末についに書籍化ですよ。
本作については一昨年の暮れに記事で紹介もしています。
その際にはすでに完結していたので、少なくとも打ち切りにならない限りは物語は最後まで届くことになるはずです。
完結後も番外編で料理を主題にした短編とか、黒部ダム建設などがモチーフなんだろうか、プロジェクトX風味のダム・運河建設に挑むプロフェッショナルたちの物語や、冷戦時代のキューバ危機をモデルとした世界が破滅する緊迫の13日間危機など、これまたやべえくらい面白い外伝があるんですが。
まずもって本編であります。
舞台となる世界は剣と魔法の時代から銃と魔法の時代へと移行しようという近代。時代背景はナポレオン戦争よりあと、第一次世界大戦よりも前。1800年代の中盤あたりかと思われます。
まさに鉄の時代の黎明期。そして、オークの国オルクセンはそんな産業革命・市民革命が起こりがらりと世界の仕組みが変わっていく中で抜きん出て近代化を果たした近代文明多民族国家として、この100年余で急速に発展進化していった国でした。
それを主導した者こそ、オルクセン王国国王グスタフ。
そして、彼と運命の邂逅を果たすのが、エルフたちの国で起こった民族差別から発する大虐殺、ダークエルフ氏族たちに対する民族浄化によって故国を追われた氏族長ディネルースでありました。
かつて部隊長の一人としてエルフとオークの大戦争を戦った戦士の一人であったディネルース。彼女の目を通して、昔は蛮族の集まりに過ぎなかったオークの国がいかに発展し、いかに激動の世界の変容についていっているか、いやむしろ時代の最先端を行く科学技術、高度の整えられた社会システム、豊かな農業と国民一人ひとりにまで行き渡る文化的な生活様式が描かれていくのですけれど。
もうこの時点でサブタイトルである「〜野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか〜」というのがまったく実態と異なっている事がわかってくるんですね。
野蛮どころか、むしろ世界でもっとも先進的と言っていいほど文化的で理性的な国家がそこに誕生していたのである。
そして、そんな理性という柱を国家の在り方の真ん中に打ち立てたような近代国家が、何故にしてエルフの国と戦争するに至るのか。
その戦争前夜に至るまでの物語が、この第一巻では描かれている。
戦争をテーマとするならば、その国情を詳しく詳しく詳しく描いていくのは必定だろう。オルクセンという国がどんな風に成り立っているのか。歴史、民族の成り立ち。その国民の大半はオーク族なのだけれど、歴史的経緯もあって今やコボルト族やドワーフ族。魔狼や大鷲などといった異種族混合の多民族国家として機能している。ここに新たにエルフの国より脱出してきたダークエルフ氏族が加わることになる。その事実は海外……このオルクセン王国周辺を構成する星欧諸国の大半は人間たちの国である。この人間たちの国とは過去にディートネ戦争と呼ばれる対外戦争で連携して動いた実績があり、現状対立ではなく交流を主として繋がっている。ちなみにこのディートネ戦争というのはあれだ。ナポレオン戦争に該当する戦争らしい。
つまるところ、オークの国は現在人間の国たちと外交を密とする話の通じる相手として認識されていて、首都には各国の公使館もあり国内にも外交関係者や商業を通じて滞在する人間族も多々在住している。すなわち、戦争をするにしても理由なく無法に侵略を行うことは国際協調の観点からも絶対に避けるべきものとされており……ダークエルフの存在はこれらの国との外交政策に大いに利用される事となる。もちろん、当事者たるディネルースたちも承知の上で。
と、民族構成や外交政策のみならず、国内の農業政策や産業、インフラについても朗々と語られて、それが綴られるたびにオルクセンという国の姿が、光景がありありと浮かび上がってくるんですよね。
この国情の話も説明文ではあるんだけれど、どこか語り口が情緒的でディネルースの目から見た色の付いた色彩豊かな光景として、匂いまで伝わってくるような、風の肌触りまで伝わってくるような情景描写がスルスルと内容を脳裏に焼き付けていってくれるんですよね。
またグスタフ王の豊かな人物像が、その特異ながらも魅力的な人となりが添えられることで、国王を通してこの国に住まう魔の連なる人たちの、でも普通の日常を送る人たちの姿も見えてきて、息づくように国がイメージされていくんですよね。すごく情感漂う文章なんだよなあ。
おまけに、飯テロ小説でもあります。
オークという種族が大食漢であり美食家であるからか、食事の描写が非常に多いのだけれどその食事の描写がまた豊潤と言っていいくらい豊かで繊細で味わい深いものになってるんですよ。一つ一つの料理が温かさや匂いまで伝わってそうなほどで、またそれを食する人々の様子が、感動が、美味い!という情動がダイレクトに伝わってくるような食事シーン。ちょっとたまんないです。
そして、その食こそがこの作品の根幹とも言えるテーマに繋がっています。この作品はミリタリー小説であり、戦争小説。その中でも特にややこしく難しくその全体像を捉えることも、その本質を掴むことすら難しいとされる「兵站」を主題に、本格的に描いているんですよね。
このオルクセンではこの「兵站」こそが最重要視される国の根幹を担う部分なのであります。それも、普通の他種族の倍も食べるであろうその必要な食事の消費量。それが欠けた場合における人間などよりも遥かに欠落してしまう飢餓への耐性のなさ。今では法律でさえ規定されるほどの禁忌とされる同族食い他種族食いが当たり前に存在していた食への狂気と恐怖を秘めた種族がオークなのです。
だからこそ、偏執的なほどに食の確保に国家として邁進していて、農業の奨励は基本にして基幹として、必要なものを必要なだけ必要な場所に必要な時間で届ける、兵站という概念を狂熱的に指向している。すなわち、オークという種族であることが、兵站を最重要視する要素になってるんですな。
そういうわけで、第一次世界大戦以前の世界観でありながらこのオルクセンという国家はアメリカ合衆国もかくや、というほどの兵站能力を有するに至っているわけで、その旨がまたあらゆる場面で描かれているんですね。
これがわかりやすく噛み砕いている上で精緻で詳細で全体的に理解しやすい。ものすごくわかった気にさせてもらえるのである。わかった、と言えるほど自信はないが。
時代的には先取りしすぎてるんじゃないか、と思えるほどに重厚に丁寧に組み上げられた兵站システムですけれど、これほど完璧に思えるほどに整えたシステムですら、実際の戦争となればあれよあれよと言う間に想定外の連続で崩壊していく。その萌芽はすでにこの巻で描かれている大演習ですら垣間見えているのだけれど……実際の大混乱についてはそれこそ戦争が起こってからの話となるでしょう。
戦争、あるいは軍隊に関しての部分もまたこのように詳しく描かれるのですけれど、これがまたすごく鉄……あの鉄の冷たさと硬さ、軍隊という重く厚く危うく雄々しい空気感をもって描かれるんですね。
先の国の大地や郷土、街や山や川、人々の暮らしを描く時の情緒的牧歌的とすら言える色彩豊かな表現から、こちらはどこか暗く重く冷たい冷徹とした質感になるの、なんかこうじんわりと温冷の揺らめきを感じるようで、色んな意味でたまりません。
そんな舞台の上で踊る登場人物たち。グスタフ王、そしてディネルースをはじめとする主だった登場人物たちがまた、瑞々しいほどの存在感ではち切れそうなんですよね。勇ましいようで、皆が他者への気遣いと配慮を有していて、その細やかな心配り、気持ちの繋がりがまた優しい気持ちにさせてくれるわけですよ。
復讐という暗く重い怨念を抱え込んでいるダークエルフ氏族でさえ、温かく包み込みその心の傷を癒やしてくれるような、このオルクセン王国という国の懐の広さ、グスタフ王という牡の包容力。そんな彼を支えるスタッフ、国の重鎮たち。そして、その一人に加わることとなるディネルースとの穏やかな交流の日々。
1巻ではこれまだ、戦争前夜にすら至っていないんですよね。戦争をはじめることは簡単だ、ともイイますけれど、少なくともオルクセン王国はそんな事とんと思っちゃいない。恐ろしく慎重に、執拗なほど丹念に、はじめるまでの準備を整えている。必要な分を必要なだけ揃えるために、あらゆる労力を傾けている。まさに、戦う前に勝つための戦いを、彼らはここで行っているのだ。
……表紙絵では制帽に隠れて描かれていないけれど、グスタフ王ってまゆげすごく太くて濃いの。太眉! これが、また挿絵見るとすごくチャーミングなんですよねえ。その黒いつぶらな瞳と相まって、
不思議なほどの愛嬌とキュートさがあるのです。
ちなみに、イラストを描けるのはあのTHORES柴本さん。またとびっきりの人を連れてきたもんですよ。
これからとてつないスケールと、同時に一人ひとりの人間の有り様を細やかに描くだろう、凄まじい面白さと重厚さ、躍動感を迸らせた超本格的戦争小説が始動する。
傑作である、刮目して見てほしい。
小説家になろうやカクヨムで連載されていた、超本格ミリタリー戦争小説。その書籍版がついに登場です。待ってました、待って待って待ち続けた末についに書籍化ですよ。
本作については一昨年の暮れに記事で紹介もしています。
その際にはすでに完結していたので、少なくとも打ち切りにならない限りは物語は最後まで届くことになるはずです。
完結後も番外編で料理を主題にした短編とか、黒部ダム建設などがモチーフなんだろうか、プロジェクトX風味のダム・運河建設に挑むプロフェッショナルたちの物語や、冷戦時代のキューバ危機をモデルとした世界が破滅する緊迫の13日間危機など、これまたやべえくらい面白い外伝があるんですが。
まずもって本編であります。
舞台となる世界は剣と魔法の時代から銃と魔法の時代へと移行しようという近代。時代背景はナポレオン戦争よりあと、第一次世界大戦よりも前。1800年代の中盤あたりかと思われます。
まさに鉄の時代の黎明期。そして、オークの国オルクセンはそんな産業革命・市民革命が起こりがらりと世界の仕組みが変わっていく中で抜きん出て近代化を果たした近代文明多民族国家として、この100年余で急速に発展進化していった国でした。
それを主導した者こそ、オルクセン王国国王グスタフ。
そして、彼と運命の邂逅を果たすのが、エルフたちの国で起こった民族差別から発する大虐殺、ダークエルフ氏族たちに対する民族浄化によって故国を追われた氏族長ディネルースでありました。
かつて部隊長の一人としてエルフとオークの大戦争を戦った戦士の一人であったディネルース。彼女の目を通して、昔は蛮族の集まりに過ぎなかったオークの国がいかに発展し、いかに激動の世界の変容についていっているか、いやむしろ時代の最先端を行く科学技術、高度の整えられた社会システム、豊かな農業と国民一人ひとりにまで行き渡る文化的な生活様式が描かれていくのですけれど。
もうこの時点でサブタイトルである「〜野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか〜」というのがまったく実態と異なっている事がわかってくるんですね。
野蛮どころか、むしろ世界でもっとも先進的と言っていいほど文化的で理性的な国家がそこに誕生していたのである。
そして、そんな理性という柱を国家の在り方の真ん中に打ち立てたような近代国家が、何故にしてエルフの国と戦争するに至るのか。
その戦争前夜に至るまでの物語が、この第一巻では描かれている。
戦争をテーマとするならば、その国情を詳しく詳しく詳しく描いていくのは必定だろう。オルクセンという国がどんな風に成り立っているのか。歴史、民族の成り立ち。その国民の大半はオーク族なのだけれど、歴史的経緯もあって今やコボルト族やドワーフ族。魔狼や大鷲などといった異種族混合の多民族国家として機能している。ここに新たにエルフの国より脱出してきたダークエルフ氏族が加わることになる。その事実は海外……このオルクセン王国周辺を構成する星欧諸国の大半は人間たちの国である。この人間たちの国とは過去にディートネ戦争と呼ばれる対外戦争で連携して動いた実績があり、現状対立ではなく交流を主として繋がっている。ちなみにこのディートネ戦争というのはあれだ。ナポレオン戦争に該当する戦争らしい。
つまるところ、オークの国は現在人間の国たちと外交を密とする話の通じる相手として認識されていて、首都には各国の公使館もあり国内にも外交関係者や商業を通じて滞在する人間族も多々在住している。すなわち、戦争をするにしても理由なく無法に侵略を行うことは国際協調の観点からも絶対に避けるべきものとされており……ダークエルフの存在はこれらの国との外交政策に大いに利用される事となる。もちろん、当事者たるディネルースたちも承知の上で。
と、民族構成や外交政策のみならず、国内の農業政策や産業、インフラについても朗々と語られて、それが綴られるたびにオルクセンという国の姿が、光景がありありと浮かび上がってくるんですよね。
この国情の話も説明文ではあるんだけれど、どこか語り口が情緒的でディネルースの目から見た色の付いた色彩豊かな光景として、匂いまで伝わってくるような、風の肌触りまで伝わってくるような情景描写がスルスルと内容を脳裏に焼き付けていってくれるんですよね。
またグスタフ王の豊かな人物像が、その特異ながらも魅力的な人となりが添えられることで、国王を通してこの国に住まう魔の連なる人たちの、でも普通の日常を送る人たちの姿も見えてきて、息づくように国がイメージされていくんですよね。すごく情感漂う文章なんだよなあ。
おまけに、飯テロ小説でもあります。
オークという種族が大食漢であり美食家であるからか、食事の描写が非常に多いのだけれどその食事の描写がまた豊潤と言っていいくらい豊かで繊細で味わい深いものになってるんですよ。一つ一つの料理が温かさや匂いまで伝わってそうなほどで、またそれを食する人々の様子が、感動が、美味い!という情動がダイレクトに伝わってくるような食事シーン。ちょっとたまんないです。
そして、その食こそがこの作品の根幹とも言えるテーマに繋がっています。この作品はミリタリー小説であり、戦争小説。その中でも特にややこしく難しくその全体像を捉えることも、その本質を掴むことすら難しいとされる「兵站」を主題に、本格的に描いているんですよね。
このオルクセンではこの「兵站」こそが最重要視される国の根幹を担う部分なのであります。それも、普通の他種族の倍も食べるであろうその必要な食事の消費量。それが欠けた場合における人間などよりも遥かに欠落してしまう飢餓への耐性のなさ。今では法律でさえ規定されるほどの禁忌とされる同族食い他種族食いが当たり前に存在していた食への狂気と恐怖を秘めた種族がオークなのです。
だからこそ、偏執的なほどに食の確保に国家として邁進していて、農業の奨励は基本にして基幹として、必要なものを必要なだけ必要な場所に必要な時間で届ける、兵站という概念を狂熱的に指向している。すなわち、オークという種族であることが、兵站を最重要視する要素になってるんですな。
そういうわけで、第一次世界大戦以前の世界観でありながらこのオルクセンという国家はアメリカ合衆国もかくや、というほどの兵站能力を有するに至っているわけで、その旨がまたあらゆる場面で描かれているんですね。
これがわかりやすく噛み砕いている上で精緻で詳細で全体的に理解しやすい。ものすごくわかった気にさせてもらえるのである。わかった、と言えるほど自信はないが。
時代的には先取りしすぎてるんじゃないか、と思えるほどに重厚に丁寧に組み上げられた兵站システムですけれど、これほど完璧に思えるほどに整えたシステムですら、実際の戦争となればあれよあれよと言う間に想定外の連続で崩壊していく。その萌芽はすでにこの巻で描かれている大演習ですら垣間見えているのだけれど……実際の大混乱についてはそれこそ戦争が起こってからの話となるでしょう。
戦争、あるいは軍隊に関しての部分もまたこのように詳しく描かれるのですけれど、これがまたすごく鉄……あの鉄の冷たさと硬さ、軍隊という重く厚く危うく雄々しい空気感をもって描かれるんですね。
先の国の大地や郷土、街や山や川、人々の暮らしを描く時の情緒的牧歌的とすら言える色彩豊かな表現から、こちらはどこか暗く重く冷たい冷徹とした質感になるの、なんかこうじんわりと温冷の揺らめきを感じるようで、色んな意味でたまりません。
そんな舞台の上で踊る登場人物たち。グスタフ王、そしてディネルースをはじめとする主だった登場人物たちがまた、瑞々しいほどの存在感ではち切れそうなんですよね。勇ましいようで、皆が他者への気遣いと配慮を有していて、その細やかな心配り、気持ちの繋がりがまた優しい気持ちにさせてくれるわけですよ。
復讐という暗く重い怨念を抱え込んでいるダークエルフ氏族でさえ、温かく包み込みその心の傷を癒やしてくれるような、このオルクセン王国という国の懐の広さ、グスタフ王という牡の包容力。そんな彼を支えるスタッフ、国の重鎮たち。そして、その一人に加わることとなるディネルースとの穏やかな交流の日々。
1巻ではこれまだ、戦争前夜にすら至っていないんですよね。戦争をはじめることは簡単だ、ともイイますけれど、少なくともオルクセン王国はそんな事とんと思っちゃいない。恐ろしく慎重に、執拗なほど丹念に、はじめるまでの準備を整えている。必要な分を必要なだけ揃えるために、あらゆる労力を傾けている。まさに、戦う前に勝つための戦いを、彼らはここで行っているのだ。
……表紙絵では制帽に隠れて描かれていないけれど、グスタフ王ってまゆげすごく太くて濃いの。太眉! これが、また挿絵見るとすごくチャーミングなんですよねえ。その黒いつぶらな瞳と相まって、
不思議なほどの愛嬌とキュートさがあるのです。
ちなみに、イラストを描けるのはあのTHORES柴本さん。またとびっきりの人を連れてきたもんですよ。
これからとてつないスケールと、同時に一人ひとりの人間の有り様を細やかに描くだろう、凄まじい面白さと重厚さ、躍動感を迸らせた超本格的戦争小説が始動する。
傑作である、刮目して見てほしい。










































































































































































































































































































































































































































































Amazon
Amazon
と読んでいるのですが、予想以上すね。
まさか種族的な大食漢というネタとグルメな描写で飽きさせずに持ってくとは、これは大穴でしたね。思わず「そう来るか!」と唸りましたよ。
でも開高健の「ベトナム戦記」と「輝く闇」との関係性を観ても、実は生死の錯綜する戦場てのは、食と相性が良い。
そして熱量の高く緻密な世界観!読んでいて頭に浮かぶのは「坂の上の雲」ですね。そういう重厚感がある。トールキンが指輪物語で中世ヨーロッパネタのファンタジー世界観を確立した訳ですが。本作は近代舞台ファンタジーという非主流派ファンタジーに、共通する世界観を提示したかもしれませんね。
八岐
が
しました