だいたい見終わったかなあ。ということで、各作品のざっくりした感想を書き残しておきたいと思います。

【アンデッドアンラック】
【ウマ娘 プリティーダービー Season 3】
【鴨乃橋ロンの禁断推理】
【ゴブリンスレイヤーII】
【陰の実力者になりたくて！ 2nd season】

まずこれらの作品から。




アンデッドアンラック　★★★★

くるよ、不運が。いいね！最高だ！！触れた人々に不幸な事故をもたらす不運“アンラック”な少女・風子。その特異な体質から一度は死を覚悟した風子の前に、絶対に死ねない不死の体を持つ“アンデッド”のアンディが現れる。
彼は風子の力で“本当の死”を得るため、彼女と行動を共にすることに。しかし、アンディと風子のような異能の力を持つ【否定者】を狙う謎の組織“ユニオン”が2人の前に現れる。これは、二人が最高の死を見つけるお話。

思った以上に純愛ものだった。それ以上に非常に熱い、熱量が半端なくてハマりましたねえ。
まさか追われていた組織ユニオンに入る展開になるとは思ってもいなかったので、そこらへんから予想もつかない展開の連続にワクワクしてしまいました。ってか、クエストをクリアすることによって世界の根本ルールが次々と改変されていくわけですけれど、そのスケールが半端なくて度肝抜かれましたよ。ってか、はじまりが本来あるべき世界の姿ってわけじゃないんですね。地球以外の宇宙すら存在してなかったの、これ！？　なんかしれっと世界言語が英語に統一されちゃってるし。
白眉はEDのあの映像。あれにはぐっと魂掴まれました。




ウマ娘 プリティーダービー Season 3　★★★☆

これは別世界から受け継いだ輝かしい名前と魂を持つ“ウマ娘”の物語。
幼い頃にトウカイテイオーの奇跡を⽬に焼き付け、⾃⾝もそのキラキラした光景に⾶び込みたいと願うキタサンブラック。
そんな幼なじみの夢をすぐ傍で応援しながら、⼰の使命を果たそうともがくサトノダイヤモンド。
強⼤なライバル、抗い難い運命などが⽴ちはだかる中、信じる仲間の⾔葉や⼈々の声援を背に受け、
今、キタサンブラックは夢に向かって⾛り出す！

これは率直に言わせてもらうと、２期と比べちゃあダメだなあ、と思いました。及ばなかったですね。
キタちゃんが憧れたトウカイテイオーに、しかしキタちゃんはなれず憧れを体現したのがドゥラメンテの方だった、という序盤あたりのコンセプトには感心させられたんですけどね。それ以降はずっとキタちゃんメインだったにも関わらず、焦点がぼやけた感じがしてどういう話なのかはっきりしなかった気がします。「そしてみんなの愛馬になった」という主題歌のタイトルにもなったキタサンブラックの名馬列伝の言葉。この言葉が主題歌として提示された時、おそらく最終話のタイトルにもなるんだろうなあ、とは想像したんですけれど、そこから期待していたほどこのタイトルに物語が昇華しなかったかな、と。
とはいえ、２期が凄すぎただけで物語としては普通に面白かったと思います。
いやでも、キャラの描き方に関してもとっ散らかってシュヴァルもドゥラメンテもいまいち描ききれてなかった気がします。ダイヤちゃんとキタちゃんにしても、この二人がずっとメインだったわりに、だったなあ。サウンズオブアースに至っては居た意味があったのか、という扱いだったんじゃないですか。そもそも、キタちゃんスピカになんか最後まで馴染んだ感じしなかったんですよねえ。
あと、一番しっくりこなかったのが肝心のレースシーン。１期や２期みたいなリアルの競馬のレースを彷彿とさせるものが不思議と３期では全然感じなかったんですよね。それと、モブウマ娘がほぼCGでしかもデザインや走り方がどうも違和感ばかり感じさせるもので。レースシーン、メイン級以外は変な人形が混じって変な走り方で走ってる、って見えてしまって、なんだかねえってもんでした。ウマ娘になってない子たちも、２期まではなかなか元の名前から上手いことひねって名前つけてるなあ、という元の馬へのリスペクトを感じさせるものだったのに比べると、全体的に扱いが雑だったように感じちゃったんですよねえ。宝塚記念のマリアライトちゃんの可愛い描き方や最終話のライブのクイーンズリングなどスポットスポットでは凄く愛情を感じさせるものがあったんですけどね。全体のコンセンサスとしてそうじゃなかった気がします。







鴨乃橋ロンの禁断推理　★★★★

世界最高峰の探偵養成学校BLUEには、かつて類稀なる才能で将来を有望視された一人の天才がいた――。
BLUE開校以来の天才と囁かれた鴨乃橋ロンは在校中のある事件をきっかけに、
探偵として致命的な“欠陥”を抱えたことで、BLUEを追放され「探偵」を禁じられる。
それから5年後。失意と退屈の日々を送るロンの元に警視庁捜査一課の刑事・
一色都々丸が連続殺人事件への協力を求め訪ねて来たことで、止まっていたロンの時間が再び動きだす。
ロンの苦悩を知り、親切心からサポートを申し出る“ピュアなマヌケ”一色都々丸。
そんな彼をロンは「トト」と呼び、二人での捜査に無限の可能性を感じると、トトをパートナーに指名する。
謎を解くロンと、捜査に動くトト。
ちょっとワケありな凸凹探偵コンビが、ミステリアスな事件を華麗に解決していく……!!

見始めたときはもっとロンが自分勝手で我が道を行くタイプの探偵なのかと思っていたのですけれど、振る舞いが奇矯ではあっても結構メンタルが普通というか、よく落ち込むし他人に対しても気が回るし、何よりトトに対して思いの外気配りしてるんですよね。ちゃんと話も聞いてくれるし、意見も汲み取ってくれる。他人の感情に対しても理解があるし、基本的に善良で優しい。犯人を追い込んでしまうことにも、自身かなり罪悪感を持ってるんですよね……いや、名探偵にしてはかなり精神まともじゃない？　トトとの信頼関係もねじれたり拗れたりしておらず、随分まっとうに友情を躱し合っていて本当にいいコンビになっていくのである。事件も毎回解決編も含めて素直に面白いと楽しめた。
ただ、あいも変わらず探偵ものとなると、ホームズだのモリアーティだのが絡んでくるのは避けられないのかしら。







ゴブリンスレイヤーII　★★★★☆

「俺は世界を救わない。ゴブリンを殺すだけだ」
辺境のギルドには、ゴブリン討伐だけで銀等級（序列三位）にまで上り詰めた稀有な存在がいるという……。
冒険者になって、はじめて組んだパーティがピンチとなった女神官。
それを助けた者こそ、ゴブリンスレイヤーと呼ばれる男だったーー
このパーティー、２期では完全に成熟していて、安定感半端ないのですよ。もう以心伝心、ゴブスレさんが何やりはじめても動じないですし、連携の淀みのなさが尋常ではない。とはいえ、それほどのパーティーでも絶体絶命のピンチに陥ったりスルので、ダイスのファンブルには気をつけましょう。気をつけてどうにかなるものでもないのですけれど。
また、この２期では女神官ちゃんの成長度がまた素晴らしく、同時にエルフちゃんとの仲がもう親友と言っていいくらい仲良くて、二人のイチャイチャっぷりにはほっこりさせられました。
またゴブスレさんが、ゴブリンを殺すという命題だけに縛られた生き方じゃなく、行く先でゴブリンを倒す事になろうとも、まずその前に仲間とともに「冒険」を楽しむ、という新しい生き方を味わい、戸惑い、それを恐る恐る受け入れていく過程がじんわりと描かれていて、復讐のために人間としての生き方から逸脱してしまった彼が段々とまた人に戻っていく様子が見て取れるのがまた、実に味わい深い。
男連中で飲みに行ったりするシーンとか、いっそ尊いとすら感じましたよ。
うんうんうん、めっちゃ質の高いアニメ化でした。３期も見たいのう。







陰の実力者になりたくて！ 2nd season　★★★☆

「陰の実力者」に憧れた少年は、道半ばで命を失い、シド・カゲノーとして異世界に転生した。

新たな世界で「陰の実力者」設定を楽しむことにしたシドは、陰に潜み、陰を狩る者――シャドウを演じ、付き合いのいい配下の少女たちと闇の教団に対抗する「シャドウガーデン」を組織する。

すべては妄想の産物……そのはずだった。ところが世界の闇たる「ディアボロス教団」は実在し、シドの知らぬところで「シャドウガーデン」は教団との抗争を繰り広げていた。

次なる舞台は「血の女王」「妖狐」「暴君」の三勢力が統治する無法都市。そこは、ならず者がはびこる弱肉強食の世界だった。

吸血鬼たちの支配者「血の女王」の討伐のため、姉のクレアに連行されてきたシドは、またとない「陰の実力者」ムーブの機会に心を躍らせるのだが……。

「血の女王」を巡る陰謀が動き出し、無法都市は三つの勢力が入り乱れる。さらに姉のクレアも騒乱に巻き込まれ、シャドウガーデンも独自に行動。混沌を極める中、シドは人知れずシャドウとして暗躍しようとする。

赤き月は昇り、覚醒の刻は来た――！

なんかもう面白いしかないなあ。考えるな、感じろっ、てやつじゃないですか、これ。
とりあえず敵さんのドエムケツハットの名前のインパクトが強すぎて、それ以外の敵って名前全然覚えてないんですけどｗ
敵も味方も関係なく片っ端から台無しにしていくシドくんの無法なアホっぷりがひたすら面白い作品でした。これ他にコメントしようがある？　陰の実力者が何気に一番ふさわしい振る舞いしてるのって、アルファですよね？





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