引き続いてその２です。早くしないと冬アニメ始まっちゃってます。
【経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする】
【婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む】
【最果てのパラディン 鉄錆の山の王】
【薬屋のひとりごと】
の４作品です。
経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。★★★★
加島龍斗（リュート）は冴えない陰キャ男子、もちろん１６年彼女ナシ。
そんなリュートの憧れは、白河月愛（ルナ）。学年一の美少女ギャルで、恋愛経験も豊富。
遠くから見ているだけで十分だと思っていたけれど……、なんと付き合うことに！？
恋愛経験ゼロの陰キャ男子と経験済みなギャル、住む世界が違いすぎる二人が織りなす
凸凹だけど、ピュアでリアルでドキドキがつまった極上青春ラブストーリー。
見始めた段階で、ルナの恋愛経験豊富だという触れ込みがまったくの虚報で、ルナが実際何人もの男と付き合っていてセックスもしていたけれど、その実今までの交際は恋愛としては全く成立していなくて、実質恋愛経験ゼロ同士のラブストーリーだった、というのが理解できてこれは面白そう、と思ったものでしたけれど……想像以上にこのギャル純粋無垢で面倒くさい重たい子だったよ。
早々に別れた前カレたちは、彼女のそういう側面にすぐに気づいたって事なんだろうか。気軽に付き合えるような子じゃないんですよね。本気で付き合うなら本気で腰を据えて色々と覚悟してつき合わないと。
そういう意味ではリュートは常に本気で本腰で誠実でした。彼女の重さを負担と感じないくらいには彼自身重いタイプだった、というのもあるんでしょうけれど。いやでも、恋愛ものならありがちのすれ違いが、少なくともリュートの失敗や判断ミスから生じる事はびっくりするくらい少なかったんですよね。常に正解を選び続ける男、選択を間違えない男、それがこの主人公でした。
にも関わらずトラブルが尽きなかったのは、多分にルナの方の問題と現実が正解選んだからと言ってうまく回るかというと一概にそうは言えないというクソゲー仕様なのが問題で。それでも、常に誠実で在り続け間違えなかったことが、ともすれば自爆自滅自壊しそうなルナに傍で寄り添い続けられた要因なのでしょう。友人含めてみんな良いやつで、見ていて清涼感のあるラブストーリーでした。いや、清涼感というにはゴタゴタや感情的すれ違いが胃に重たいものばっかりだったんですけれどｗ
婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む ★★★☆
本作は、森の奥で暮らす人嫌いな魔法使い・アレンと、国から追われている公爵家令嬢・シャーロットの物語。
ある日アレンは、森の中で倒れているボロボロの令嬢・シャーロットを発見する。
人嫌いのくせにお人好しなアレンは、彼女を放っておけず屋敷に連れ帰る。
家族から不遇な扱いを受け、婚約者にも裏切られたという彼女に同情したアレンは、シャーロットをメイドとして雇うとともに、自分の屋敷に住まわせることにする。
アレンは、シャーロットはどうせすぐに屋敷を出ていくだろうと考えていたが、とあることをきっかけにイケナイことを教え込むことに！？
ゴウセツ、実は雌だったとわかっても声が置鮎龍太郎さんのまま通したのはちょっと笑ってしまった。
原作は非常に甘酸っぱいラブコメで、比較的アレンも自分の恋心に気がついて二人で右往左往しながらも仲睦まじく距離感詰めていく所が甘々なんですけれど、アニメの方はなんかもったいぶってる感があったかじれったい感じの方が強かったですねえ。お互い遠慮して距離縮めていかないし。
アニメの出来栄えとしては可もなく不可もなしって具合で、悪くはなかったんだけれど原作の勢いやパワフルさと比べるとなんか大人しくなってて期待値の高さからするともうちょっと届かせてほしかった所ですかねえ。あんまり言及できる所がないや。
最果てのパラディン 鉄錆の山の王 ★★★★
死者の街を出てから二年が経ち、ウィルは数えで17歳になっていた。
領主として「灯火の河港（トーチ・ポート）」を発展させ、徐々に「獣の森（ビースト・ウッズ）」には人々営みと笑顔が戻ってきた。
しかし、季節外れの花が咲き乱れ、森の異常が発覚する。この問題を解決するべく森の奥に向かったウィルたちは、森の王から不吉な予言を受ける。
「鉄錆の山脈に、“黒き災いの火”が起こる。火は燃え広がり、あるいは、この地の全てを焼きつくすであろう」
滅びしドワーフの都である「鉄錆山脈（てつさびさんみゃく）」に眠る災いとは…!? 新たな出会いと共に再びウィルたちの冒険が始まる！
いやあ、こんな王道というか正道というか。ドラゴンを倒すまでの始まりから過程を経て終わりまで。竜の脅威から発起・旅立ち・道程・ダンジョン攻略、ドラゴンとの相対、そして討伐という過程をこうもファンタジーの王道として見たの久しぶり……ってか、ここまで正道のドラゴンバスターのお話をアニメでやったのって他にどれだけありますかね？ ロードス島戦記くらい？
ラスボスのドラゴンたるヴァラキアカが、またこれ俗物の権化たる邪竜みたいな話聞いていたのに、いざ対決となったら神代から神々相手に暴れまわり今なお現世に君臨するだけの威風と矜持の持ち主で、絶対に相容れない敵でありつつも敬服すべき大敵として立ちふさがってくれて、滅多と居ないラスボスにふさわしいラスボスでありました。
そして、ラストでスタグネイトとグレイスフィールの姉妹神でウィルの取り合いしているのを見て、これ人間のヒロインはもう以降も絶無だな、というのが納得してしまえましたねえ。
原作小説の方でもウィルにちょっかいだそうとするスタグネイトにグレイスフィールが激烈な反応を見せてたんですけれど、映像で見るとグレイスフィール様の灯火が激おこに燃え上がってて、うん…激おこでしたね。
薬屋のひとりごと ★★★★★
大陸の中央に位置するとある大国。その国の帝の妃たちが住む後宮に一人の娘がいた。もうむちゃくちゃ面白かったです。
名前は、猫猫(マオマオ)。
花街で薬師をやっていたが、現在は後宮で下働き中である。
ある日、帝の御子たちが皆短命であることを知る。
今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っている話を聞いた猫猫は、興味本位でその原因
を調べ始める。呪いなどあるわけないと言わんばかりに。
美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。
人間には興味がないが、毒と薬の執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事
件。
きれいな薔薇にはとげがある、女の園は毒だらけ、噂と陰謀事欠かず。
壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。
稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。
ぶっちゃけ、あの美麗な後宮の建物の背景を見ているだけでも満足できちゃっていたのですけれど、物語の方もとびっきりで。特に人の描き方が表情も生き様もその感情も美しかったなあ。
なかでも阿多（アードゥ）妃のあの存在感はアニメならではではなかったでしょうか。
あと、最初キラキラしてるばかりだった壬氏さまの崩れていきっぷりも。そう、この人駄目な人なんですよぅｗ
はじまった時にも、この人は残念イケメンになると言及はしていましたけれど、アニメで見ると残念さがより映えて見えるｗ
猫猫が後宮から出されてしまったあとの壬氏さまのへこみっぷりは、もういっそ素晴らしいと言っていいくらい。この人のヘタレ人生、この時点で始まってたんだなあ。
このまま年が明けてもそのまま２クール目入って続きが見れるのはこの上ない幸せです。
