さあ今年も始まりましたよ。24年度冬アニメ、第一話もだいたい放送されたでしょうか。
とりあえず、視聴出来たものからあいうえお順で。

【悪役令嬢レベル99】
【結婚指輪物語】
【佐々木とピーちゃん】
【戦国妖狐】

の4作品について触れております。


悪役令嬢レベル99〜私は裏ボスですが魔王ではありません〜 ★★★☆

乙女ゲーム『ヒカユウ』の悪役令嬢・ユミエラに転生してしまった主人公。
実は、ユミエラは魔王を倒したあとに登場する裏ボスで、
レベルをカンストしていないと倒せないほどの強大な存在だった。
しかし、ただ倒されるだけの存在ではいたくはない。
そう考えたユミエラは、ゲームのストーリーに干渉しないよう、目立たず生きていこうと決意するが、
ゲーマー魂に火が付いて思わず自身のレベルを99まで上げてしまった。
その強大な力のせいで、周囲の人々から「魔王」と疑われることになってしまう。
平穏な学園生活を望むユミエラが手にする未来とは――?
第一話、前半全部アリシア主人公の乙女ゲームのアニメ化っぽく描いていたよ。
たった一日目の入学式前日で攻略キャラ三人とイベントを起こす展開の早さ。いや、出会うのは初日でもいいんだけど、その初日の夜にいきなり寮の部屋に忍び込んでくる王子様ってやじゃない?
んで、後半からゲームの主人公ではなくこの作品の主人公である悪役令嬢ユミエラの登場である。
と言っても、その異常性はまだまだ全然垣間見えてきていないのだけれど、これで。
まあ幼少時からずっとレベル上げだけにハマっててそればっかりやってた、という時点で異常は異常なんだけど。
あ、原作の小説は1巻は読了済み。裏ボスだけど魔王じゃない、と申しておりますがある意味魔王よりも魔王らしい傍若無人のふるまいである。暴君ってわけじゃないんですよね、単にこれは他人に対して一切興味関心がない、と捉えている。生まれてこの方物心ついてから両親と顔を合わせたこともない、というあたりからも成長過程で問題が大いにあったのだろう。
そんな彼女の無関心で自分のレベルアップにしか興味がない心に、潤いの水を注いでいくのが世話好き母ちゃんなパトリック、という事になる。主人公の心をその温かな思いやりで溶かしていく、とかこのパトリックこそが紛うことなきヒロインなのである。
……ちなみにアリシアの方は全然印象残ってないんだが、どういうキャラだったっけか。





結婚指輪物語 ★★★☆

どこにでもいる普通の学生サトウは、幼馴染のヒメへ密かに想いを寄せていた。告白を決意したある日、サトウはヒメから遠いところへ引っ越さなくてはならないと突然の別れを告げられてしまう。恋心を諦められないサトウがヒメを追って辿り着いたのは、なんと異世界だった。ヒメは、異世界に5人存在する「指輪の姫君」のひとりだったのだ。サトウはヒメからいきなり結婚を求められ、勇者「指輪王」として世界の脅威に立ち向かうことに。さらに、指輪の真の力を引き出すには、残り4人の姫たちとも結婚する必要があり……!?5人の姫との異世界新婚ファンタジーが、ここに始まる ― !
原作の漫画は未読。
ヒメの後見役の爺さんの声が千葉繁さんというだけでもう強い。
ってかヒメって本名あるみたいだけど、日本にいるときはヒメを名前として使ってたのかしら。それとも愛称?
ともあれ、日本にこれ危険を避けるために避難してたのか。幼い頃からの付き合いでお互いに憎からず思っていた関係。いずれ告白したいけれど、今の関係も大事にしたい、と二の足を踏んでいたら突然に遠い故郷に引越す事になった、というヒメを異世界にまで追いかけてしまうサトウ。
いやこれ一瞬作中の時間経過よくわからんかったんだけど、異世界に転移したサトウ、すぐに光の中に飛び込んで追いかけたんで時間的タイムラグはなかったのに、ついたらそこは結婚式の真っ最中ってどういうこと? ヒメの服装とか日本にいたころと変わっていなかったので、これ帰還後そのまま着替えもせずに結婚式突入してたってこと?
ともあれ、予想外だったのがここでヒメと結婚して指輪王とやらになる予定だった王子様が、追いかけてきたサトウの様子とそれを見て嬉しそうにしているヒメの顔を見て、全部察したのか周りが混乱してさらに敵の魔物みたいなのが襲ってきて大混乱の中で、ヒメとサトウを後押ししてくれるんですよね。
いやいやいや、王子様めちゃくちゃイイ奴じゃね? ちょっと感動すらしてしまったのですが。
好きな女の子を異世界まで追いかけてきて、身体張って守ろうとする主人公というのはベタですがいいものです。






佐々木とピーちゃん ★★★★

佐々木がペットショップで購入したのは、異世界から転生してきた高名な賢者様だった。
『我が名はピエルカルロ、異界の徒にして星の賢者』 ただし、文鳥。
佐々木はこの可愛らしいペットに「ピーちゃん」と名付けて生活を共にすることにした。
賢者様から与えられたのは、異世界に渡る機会と魔法の力。
会社から帰宅したのなら、二人は異世界ライフを満喫!
やがては、現代日本で仕入れた品物を異世界に持ち込み、商人として活動することに。
異世界でお金を稼いだり、ピーちゃんから魔法の訓練と受けたり、美味しいものを食べたり。
社畜生活でくたびれた心身を、剣と魔法のファンタジーな世界で癒やされる。
すると、そんなある日。佐々木は会社の帰り道で「異能力者」なる存在と出会う。
ピーちゃんから教わった魔法で異能バトルを切り抜けるも、異能力者と間違われて、
国の機関「内閣府超常現象対策局」にスカウトされてしまう。
脱、社畜! 脱、ブラック企業!
しかし、今後は安定した公務員生活……という訳にもいかなそうで……。
一羽の文鳥との出会いが、佐々木の日常に大きな変化をもたらす!
異世界と現代日本を舞台に繰り広げられる、
異世界ファンタジー×異能バトルが幕を開ける!
原作小説は1巻だけ読了。
1話40分以上あったのか。どうりで長く感じたわけだ。
異世界と日本を行き来するタイプの異世界転移モノに加えて、現代異能の合せ技。ここからさらに様々な要素をてんこ盛りしていくという贅沢仕様のごった煮作品なのである。誰もがやりたいけれど、なかなか実際にやろうとすると難しいタイプの作品ですよねえ。佐々木さん、典型的なうらぶれた冴えないおじさんなんだけど、こうして見てると後輩の男の子には一緒に起業しませんか、と誘われるくらい慕われてるし、異世界で商人や王族相手に臆さずに営業かけてるところ。国の裏組織に所属することになったあとも気を緩めず卒なく対応している様子から見ても、非常に有能なんですよねえ。
いつも愛想笑いしていて、気弱そうにも見える態度、と冴えない感じは凄いするんですが。でも、ピーちゃんとの接し方からは凄く優しさを感じますし、お隣さんの少女への対応もきっちり一線は引いてるんですけれど、気にはかけている様子を見せたり、とその人となりから善良さがにじみ出て見えるのはほんと好人物だなあ、と思えるのです。主人公はやっぱりイイ人の方が見やすいです。






戦国妖狐 ★★★★

時は永禄七年。
その戦国の世に人があり、闇があり、人を喰う闇があり、闇を狩る人があり、 手を取り合う、人と闇があった——
人間好きの妖狐・たまと、人嫌いな仙道・迅火の"義姉弟"が、「精霊転化」の力で、闇(かたわら)と戦い、乱世にはびこる巨悪を討つ!!

第一部「戦国妖狐 世直し姉弟編」 第二部「戦国妖狐 千魔混沌編」

迅火とたま、二人の旅の先にあるものとは…!?
疾風怒濤の戦国バトルファンタジー、ここに開幕!
【惑星のさみだれ】のアニメ化の悪夢を払拭せんとばかりに、一話からキャラがアクションが動きまくるぅぅ!! 単に作画がいいってだけじゃなくて、ほんとキャラクターに愛情がこもっている動かし方なんですよ。所作仕草が細かくて、描写も細部にまで心配りがあって。
これなら大丈夫だ、今度は大丈夫だ。ちゃんと、戦国妖狐をアニメで見れるぞお!!!(号泣
うん、それだけさみだれのトラウマはきつかったので。
というわけで、水上悟志先生の傑作戦国妖怪SFラブコメアクションのはじまりはじまり。
とはいえ、本作って一部の段階だとそこまで水上作品らしい冴えが感じられなくて、普通の面白い漫画だなあ、くらいの認識だったんですよねえ。
それが徹底的に覆されたのが、二部のビックリ仰天のスタートからで。そっからのお話はもう素晴らしいの一言でありました。って公式サイト見るともう1部と2部では主人公変わるの登場人物紹介に書いてるじゃない。
というのもありまして、どこまで二部のはじまりまで視聴者維持できるかなあ、と心配していたんですが、この出来栄えならとかなり安心したし。いやあ、見ていてドキドキ・ワクワクでしたよ。シンプルにめちゃくちゃ楽しかった。水上作品らしさが全開でしたし。
一部二部通して中心人物となるのが、へっぽこ侍の真介なのですが、初登場時若いなあ!! まだ若造どころか子供っぽさすらあるじゃないか。この男がもうめちゃくちゃイイ男になっていくわけで、シリーズ通して彼の成長物語的な側面もあるかも知れない。いや、二部だと成長云々というどころじゃないのですが。
あと、月湖は全水上作品通して一番可愛いヒロインだと思ってる。ほんと可愛いのよ、この娘。いや、可愛いという以上にイイ女なのよ。幼女の時点でイイ女オーラ出しまくってたもんなあ。