前回、2月下半期の記事です。



【陰キャだった俺の青春リベンジ 6 天使すぎるあの娘と歩むReライフ】 慶野 由志(角川スニーカー文庫)

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タイムリープ青春リベンジラブコメ堂々完結!

タイムリープで高校二年生に戻った元社畜・新浜心一郎。
家族関係、勉学、学校生活。社畜力全開で取り組んだ二度目の青春はなにもかも充実していた。

何より一番の変化は憧れの美少女・春華と親しくなったこと。
誕生日パーティの月明かりの下、新浜に心からの感謝を告げた春華は突如その場で倒れこんだ。

原因不明の抜け殻のようになった春華は、うわごとでこの時代にはないはずの「スマホ」という単語を口にして――
新浜は春華を助けるため、あのブラックな未来へと戻る決意をする。

どんな困難もどんな運命も、必ず乗り越えてハッピーエンドを勝ち取ってみせる。
タイムリープ青春ラブコメ堂々完結!

過去に戻って人生をやり直す現代タイムリープものの中でも、登場人物たちのふんわりとした人の良さと溌剌さと初々しさがとても微笑ましく、愛おしくなる作品で特に好きな名作でありました。これで完結というのが惜しくもあり、ハッピーエンドをじっくりと堪能したくもあり。
新浜くんと春華パパのやり取りがまた面白くてねえ。好きな人のお義父さんって事で緊張してたのは最初だけで、娘につきまとう悪い虫という事で喧嘩腰なお義父さんに図太いくらいの態度で接する掛け合いが、義父と義理の息子という関係としては最高に素敵なものに見えるんですよ。お義父さんも実際は新浜くんのことめっちゃ好きだろう、というのが伝わってきますし。


【追放された商人は金の力で世界を救う】 駄犬(PASH!文庫)

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勇者亡き後、世界を救うのはーー金!?
金にモノを言わせた商人の非人道的 魔王討伐が始まるーー!!

Sランク冒険パーティーの一員でありながら、不人気職“商人”のトラオ。
戦力として微妙な上に、金の使い込みがバレて
「おまえはクビだ!」
とパーティーを追放されてしまう。

仕方なく金の使い込み先だった女子達と組んで
魔王討伐を目指すトラオだが、その初仕事はなんと
全滅した旧パーティーの遺体から装備を回収するというもので……!?

「関係ないよ。もう仲間でも何でもないないんだから」。
「ずっと仲間だと思っていた」と言われても、今さら遅い――。
大ヒットシリーズ『誰が勇者を殺したか』の著者が仕掛ける
テンプレからの逸脱と裏切りの物語。
【誰が勇者を殺したか】や【モンスターの肉を食っていたら王位に就いた件】などの作品で今次々と著作を書籍化していっている駄犬さんのこれが3シリーズ目となるのですか。
いわゆる「追放モノ」の一つなんでしょうけれど、ジャンルのテンプレからどれだけ足を踏み外していくのか興味深い所。とりあえず、金の使い込みは追放理由としては十分なんじゃないかね?とは言っておきたいw


【悪役令嬢の矜持 3 〜深淵の虚ろより、遥か未来の安寧を。〜】 メアリー=ドゥ(SQEXノベル)

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悪の華(ウェルミィ)の“お戯れ”――未来の女主人を迎える侯爵邸の混乱と事件
社交界の悪の華ウェルミィ・リロウド伯爵令嬢と魔導卿ことエイデス・オルミラージュ侯爵との婚約が発表されてからしばらく。別邸で囲われていたウェルミィがついに本邸に入ることとなり、オルミラージュ侯爵夫人付き侍女の選抜試験の開催が決定した。侯爵邸内外から集められた人々の間では、これ以上ないチャンスを前に使用人としての栄転を望む者、他者を蹴落とそうと目論む者、主人の寵愛を狙う者、さまざまな思惑や噂話が飛び交っていた。ただの伯爵令嬢だった少女はたった一人で貴族の勢力図を傾けるほどの権力を掌握し、今度は侯爵家の女主人になる。今や社交界の誰もが動向を気にする存在であるウェルミィ・リロウド――彼女は一体、何者だ?書き下ろしストーリー「ヘーゼルとミザリ」を収録!
非常に完成度の高い逆転劇だった1巻に続いて2巻が出たときは、物語的にも蛇足になるんじゃないか、と一瞬思ったのですけれどこれがどうして。むしろスケール感ドライブ感がまして面白さもマシマシ大増量というとびっきりの一作に仕上がっていて度肝を抜かれた本作。
さてこの3作目はどうなるの、という内容に関してはあらすじ読んでもどういうどんでん返しが待っているのか見えてこないだけに、ワクワクして待ちましょう。


【蒼剣の歪み絶ち】 那西崇那(電撃文庫)

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少年は「生きたい」と願った──願いの代償に、運命を破滅させる魔剣に。

《歪理物》──この世界の歪みを内包した超常の物体。
伽羅森迅が持つ蒼剣もその一つ。願いの代償に持ち主を破滅させる《魔剣》に「生きたい」と願った彼は、生きながら周囲をも呪う運命を背負わされた。
《本》に運命を縛られた無機質な少女・アーカイブと共に彼は《歪理物》が関わる凄絶な事件と戦いの日々へ身を投じる──彼の歪みに巻き込まれ、アーカイブの依り代とされてしまったあの少女を救うために。かつて希望を見せてくれたあの少女を……。

「絶対に助ける。……たとえそれが、アーカイブを消すことになっても」

二人の呪われた運命の歯車は、一人の女子高生と《文字を食らう本》に出会い、急速に回り出す。
その先に待つ未来は破滅か、それとも──。

最後の1ページまで最高のカタルシスで贈る、第30回電撃小説大賞《金賞》受賞作。
電撃小説大賞の受賞作品ですよ。往年の異能バトルもの。それも誰かの犠牲を前提として主人公に選択を迫るダークファンタジーの類の匂いを強く感じるあらすじであります。でもこのあらすじ、微妙に何を言っているのかよくわからん。


【リコリス・リコイル Recovery days】 アサウラ/Spider Lily(電撃文庫)

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大人気アニメ『リコリス・リコイル』新ノベルシリーズ始動!

「それじゃ喫茶リコリコ、出撃だ!」
リコリス――花の名前にして、日本の平和を守るエージェントの少女たち、だけど昼の顔は、喫茶店の看板娘!
喫茶リコリコを舞台に、TVアニメシリーズ『リコリス・リコイル』では描かれなかった錦木千束や井ノ上たきなたちのちょっぴりスリリングな非日常の物語。
二人に舞い込む依頼と迫る上映時間!? 常連客のピンチに漫画のモデルだってこなしちゃう! さらに人知れず街の平和を守るフキとサクラの日常だって!
そして、熱に浮かされたたきなが目覚めるとそこは殺人鬼が潜む森のロッジ!?
やっぱり一筋縄では終わらない慌ただしくも賑やかな日常を原案者自らが書き下ろす、新ノベルシリーズ第2弾!
うほーーっ、リコリコの新作だー! アサウラさんの描いたノベライズ一作目、あれもアニメ本編とは別の日常編を色んな側面から短編で描いた、それこそお菓子詰め合わせセットみたいな感じのめちゃくちゃおもしろい一冊だったんですけれど、これ続いてくれたのは嬉しいなんてもんじゃないぞ。まだまだリコリコの世界を掘り下げて見ていけるし、それ以上にアサウラさんのはっちゃけた物語が堪能できる、たまんない。