【婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む~美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース!~SS集】  ふか田 さめたろう/みわべ さくら PASH! ブックス

Amazon Kindle BOOK☆WALKER DMMブックス
「イケナイ教」のこれまでの購入特典
ショートストーリーなどをぎゅぎゅっと1冊に!

・ふか田さめたろう先生による執筆裏話
・みわべさくら先生による描き下ろしイラスト
・桂イチホ先生による特別コミカライズ
・小説版キャラクター設定画

などなど、大ボリュームでお届けする「イケナイ教」特別編!
「イケナイ教」って略し方、完全にイケナイ系のそふとえっちい宗教っぽくなっててなかなかアレな略称ですなあ。
内容的にほぼそっち系統のイケナイことはカップル二人が健全すぎてござらんのですけれど。

SS集となっていますけれど、現在出版されている小説3巻分とコミックスの特典小説を集めた上で、あらすじにもあるようにちょこちょこっと設定集っぽくまとめた本になっております。
それぞれ特典小説も突飛だったり事件が起こる話などではなく、何気ない日常の風景を切り抜いたようなお話ばかりです。
ただ、そんなアレンとシャーロットのカップルを中心とした人々の日常のお話だけに、けっこう1巻・2巻・3巻と各巻での二人の距離感やそんな彼らを見守る関係者や町の人達の視点なんかもくっきりと変わってるんですよ。
シャーロットを拾って家に住まわせ、幸せを知らない彼女にいけないことをあれこれと教えてアレンが悦に浸っていた1巻の頃。まだふたりとも自分の気持に自覚的でなかった頃はお互いに遠慮みたいな気遣いめいた距離感があったわけですけれど、無事恋人になった2巻ともなるとまあ初々しくもお互い夢中になって相手のために何かしてあげたい、もっと何かを与えたいと勢い込んでいる雰囲気なんですよね。
周りの人達もそんな二人を積極的に祝福して賑わわせている。
これが3巻ともなると、リディという二人にとっての子供同然のちびっこが同居人として加わったことで、アレンとシャーロットの間にもどこか落ち着いた安定感、夫婦ともう言ってもいいんじゃないかという連帯が生じているのです。シャーロットも遠慮がなくなって、ちょっとアレンの事をお尻に敷くような貫禄なんかも見せるようになっていて……。
こうして連続してみると、着実に二人の関係が進展していっているのがよくわかる構成になっていました。特に料理教室の話なんて物語がはじまった当初と、3巻の特典とだいぶ時間の経過した前後に同じテーマで話が書かれているので、二人の関係やシャーロットのメンタル面の変化などが如実に伝わってくるお話になってたんじゃないでしょうか。
けっこう独占欲みたいなものをみせるようになってるんですよね、シャーロット。愛いものです。
まあもうここまで来るとはよ結婚せいよ、と思いますし周りもそれなりに空気発してるのですが、何気にシャーロットの実家関係と指名手配の一件が片付いていないんですよね。
3巻が出たのが21年なので時間もそれなりに経ってしまいました。アニメ化企画が立ち上がったことで奔走してたこともあったのでしょう。なんやかんや忙しくなって、本の刊行止まるというケースわりとありますし。
でもちゃんと2部は考えているらしいので、そのあたりは楽しみであります。
アニメも低予算っぽかったけれど、お話が良かったから楽しめましたしね。あと、コミカライズの方はめっちゃ良作ですのでおすすめ。シャーロットまじかわ。