前回3月後半の記事です……あれ? 4月前半は!?
うわぁ! 書いてない、書いてないぞ! 一回飛ばしてしまった。すみません、完全に書いていないの気づいていなかったです、忘れてた。



【帝国第11前線基地魔導図書館、ただいま開館中 2.王国研修出向】 佐伯庸介(ガガガ文庫)

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争いの火を止めるため女司書は戦場へ駆ける

「違反者の取り締まり、付き合ってくんない?」
女司書は決して相容れないはずの相手に、そう言い放つ。

『魔導書』と『魔王雷』、双方の使用禁止という協定が成立したが――それでも《人類連合》と《魔族軍》との戦いは続いている。

相変わらず攻撃の決め手に欠ける連合軍。王国は今や抑止力としての効果に疑いない『魔導書』の力をさらに掘り起こすべく、帝国から魔導司書を招聘することとなった。そして、そこに呼ばれるのは当然――
「出向ですわ♪」
「嫌すぎますわ♪」
帝国第11前線基地魔導図書館司書であるところの、カリア・アレクサンドルその人なのだった。

本を愛し、愛しすぎたゆえにまんまと戦場まで連れて来られた挙句魔王軍と現場突発交渉しちゃう女は、どんな戦場でも「司書」としての軸をブラさない。
魔導書は守りたいし、図書館運営も大事だし、協定を侵そうとする奴は許さない。
そして、利用規約違反はどんなに偉いやつでも、地獄の底まででも追いかける。

戦争という現実に司書は吠え猛り、蛮勇と矜持の牙を立て走る――!
第一巻は五ツ星つけちゃった戦争の只中で死と闘争を前に、本という文化を提供する気合入り過ぎなくらい気合入った女司書の物語、その第二弾が出ますよっ。公開されている口絵を何枚か見るだけで、このカリアさんの女傑ぷりが伺い知れるの、いいなあ。正直残酷すぎる世界観であり、容赦なさ過ぎる戦争小説なのですけれど、カリアさんのバイタリティがガンガン突き破って突き進んでくれるので、再びこれを読んで本という存在のありがたみを痛感したいです。


【ジョジョの奇妙な冒険 無限の王】 真藤順丈/荒木飛呂彦(JUMP j BOOKS)

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ジョセフ・ジョースターの〈波紋〉の師・リサリサが、スピードワゴン財団を従えて、中南米のジャングルを舞台に〈スタンド〉の起源をめぐる冒険へと旅立つ! 第二部と第三部の狭間に秘められた〈波紋〉から〈スタンド〉へと至るその神話を、直木賞を受賞した傑作小説『宝島』の著者・真藤順丈が中南米の香りを纏わせた魔術的文体で描くジョジョ外伝!


リサリサを軸に展開される波紋バトル、そして新たなる力を持つ敵との遭遇。彼女の旅にはスピードワゴン財団をはじめ縁深い人物も結集し、物語はすべてを圧倒するような驚愕のラストへ! 「JOJO magazine」にて好評連載された内容に著者自ら言葉を繊細に磨いて新たな息吹を注ぎ、リサリサのその勇姿を「エイジャの赤石」のように赤々と輝く豪華装丁で魅せる、ファン必読のノベライズ!!


一九七三年、グアテマラ。街が聖週間の祝祭で大いに沸き立つ中、その陰で〈見えざる銃弾〉による謎めいた連続殺人が恐怖の影を落としていた。この不可解な事態にスピードワゴン財団が調査に乗り出す。老いを重ねながらもその精神は不屈、財団顧問にして無双の〈波紋使い〉エリザベス・ジョースター、通称リサリサは、血気に満ちた若者オクタビオと慈悲深い心を持つ青年ホアキンを伴って未知なる力を追う。そこで彼らが目にしたのは〈波紋〉とは一線を画す〈驚異の力〉だった。中南米のどこかに潜む首謀者が特殊な〈矢〉を使って、この恐ろしい能力を引き出しているというのだ。彼らの旅はペルーからブラジルを経て、ついには神秘に包まれたジャングルの最も深くへと至り、そこでリサリサはある〈奇跡〉と邂逅する…。
ジョースターの血統ではないにも関わらず、星の輝きを宿したあのリサリサことエリザベス・ジョースターが主役の物語だとぉ!? 
知らない方に軽く説明すると、ジョジョの第二部の主要人物の一人であり、稀代の波紋使いであり、実はジョセフ・ジョースターの実の母親という人物です。
しかも書いているのが、直木賞作家の人なんですけど。こんなん連載してたのか。
ジョジョって二部までは波紋という力が主要な能力として使われていたのに、第三部からスタンドに完全スライドしてしまうんですよね。その過渡期の話が描かれるというのは内容としても非常に興味深いところであります。


【王様のプロポーズ 6.銀灰の妖精】 橘 公司(富士見ファンタジア文庫)

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乙女&ギャルゲー世界で、彩禍ヒロインズを攻略せよ!

魔術師たちの鎮魂を祈る『巡魂祭』の準備に追われる〈庭園〉内で、集団昏睡事件が発生する。
昏睡の原因となったファンタジーゲームにプログラムを組みこんだ人物は――

『久しぶり。――会いたかったよ、お姉ちゃん』

何年も前に死んだはずのヒルデガルドの妹・エデルガルドだった!
生徒たちを助け出すため、ゲーム世界にログインした無色たちだが……。なぜか乙女ゲー、ギャルゲー設定のNPC彩禍たちが立ち塞がり!?
「じ、実は……あの彩禍ちゃんのキャラクターモデルを作ったのは……私なの」
ゲーム世界でヒルデガルドが制作した彩禍ヒロインズたちを攻略せよ!
デート・ア・ライブの狂三なみに多種多様多彩なるコスプレを披露することになる彩禍さまである。いや、当人じゃないにしろ、ゲームの中彩禍さまばっかりなのかよ。NPC全部彩禍って、単に無色と瑠璃がテンション有頂天になるだけじゃないですかw


【英雄その後のセカンドライフ しかし子供に料理を振る舞うのは楽しいかもな】 芝村裕吏(MF文庫J単行本)

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伝説の天才海軍提督、エルフの幼年学校の「料理係」に―!?

「アルバの宝剣」と謳われる不世出の英雄シレンツィオ・アガタ。海軍提督として数々の難敵・強敵を打ち破ったその伝説的な軍歴は、母国アルバからの「貴族に叙す」という通知と共に終わりを迎えた。貴族になる条件として隣国ルース王国の士官学校への留学を命じられたシレンツィオ。道中で気まぐれに羽妖精の命を救い、たどり着いた留学先で彼を待ち受けていたのは、なんの手違いか、エルフの少年少女が通う幼年学校への入学だった! 幼児たちの同級生となるおっさんという、まさかの事態もどこ吹く風。当のシレンツィオは気ままに友人になった少女テティスらに料理を振る舞うなど、たちまちエルフの少年少女たちの胃袋を掴んでいく――。これは「伝説」と呼ばれる男が、立場に振り回される大人たちをよそに、気ままに小さな友人たちに料理を振る舞い、学園生活を謳歌する「その後」の物語である。
芝村裕吏さんの新作は、良い歳した大人が思う存分子供に尽くせるお話でした。【マージナル・オペレーション】では子どもたちを守るためとはいえ、子どもたちを戦場へと送る子供使いなんて呼ばれる役割を担い、他でも戦いを好まないにも関わらず戦いに明け暮れるしかない主人公が多かった中で、本作ではようやく思う存分子どものために大人が思いっきり時間と労力を費やせるお話が出来たんだなと思うと感慨深いものがありますね。
とはいえ、平和のままで済む穏やかな展開で終わるとは思えないですけれど。


【バスタード・ソードマン 3】 ジェームズ・リッチマン(エンターブレイン)

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一泊二日の春キャンプ。酒の肴は二人だけの秘密の話……!?

春は目覚めの季節である。この時期のギルドマンたちは皆、硬くて不味い干し肉を放り投げ、冬眠から目覚めた獣を狩りに森へと出かけていくのだ。もちろんモングレルも例に漏れず新鮮な肉を求めてライナやウルリカらと共にキャンプへと繰り出し、楽しい毎日を送っていた。そんな彼にある日突然ギルド長から直々の呼び出しがかかる。なんとその要件とは「シルバーウルフを全く傷つけずに狩猟しろ」というあまりにも滅茶苦茶な仕事の依頼で……!?
えらいウルリカ推しの第三巻だな! 表紙もふたりきりだし、帯にも意味深な言葉が綴ってあるし、カラー口絵ではまさかのお風呂でのサービスシーンである。腰ほっそっ、お尻でっか! 
しかし敢えてこのセリフを語ろう。
「だが男だ!」