主に配信視聴していたニコニコ動画が止まってしまったことで、アニメ視聴の大半が停滞してしまいました。
自分、あれなんですよ、視聴期限切られてないとまだ見るの後でいいか、ってなっちゃうんです。
取り敢えず見終えた
【この素晴らしい世界に祝福を！３】
【魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい？】
の２作品から。
この素晴らしい世界に祝福を！３ ★★★★☆
交通事故（!?）によりあっけなく人生の幕を閉じるはずだったゲームを愛するひきこもり・佐藤和真（カズマ）は、ひょんなことから、女神・アクアを道連れに異世界転生することに。 「RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ！めざせ勇者！」と舞い上がったのも束の間、転生したカズマには厄介なことばかり降りかかる。トラブルメーカーの駄女神・アクア、中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになったり、借金で首が回らなくなったり、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられたり、魔王軍幹部を討伐したり、たまに死んだり……。 そんなある日、紅魔の里から帰還したカズマたちのもとに、手紙が届く。 その内容は、王女アイリスが、魔王軍幹部を倒したカズマ達の冒険譚を聞きたいというもの。護衛兼教育係のクレアとレインを伴い、アクセルの街を訪れた王女アイリスは、カズマ達パーティとの対面を穏やかに終えたと思いきや――― 「また私に、冒険話をしてくれるって言ったじゃない？」 王女アイリスが、カズマに懐いてしまった！？ カズマが目を開けると、そこはなんと王都！ アイリスに乞われて滞在するうちに、王城でのセレブ生活に味を占め、これ幸いと居座ることを決めるカズマ。 しかし、ちょうど同じころ、王都では義賊が暗躍する事件が起きていて――！？
安定の面白さ、どころか安定したからこそ声優さんの演技も制作の演出もこなれてきたところで、原作もさらにガンガンはっちゃけて面白くなるところに差し掛かったものだから、むしろ３期目にして面白さパワーアップしてるんですよね。王都の妹アイリス編は楽しかったなあ。
終盤のダクネス・メインヒロイン編も、あれきっちりとめぐみんが正妻感を出しつつ、ダクネスが完全に墜ちる展開になってますからね。あれ本気でカズマが全財産はたいてダクネスの政略婚を阻止して、俺達のところに帰ってこい、というダクネスとしてはもうどうしようもなく心奪われる流れですからねえ。何気にお父様の公認でもありますし。でも、正妻としてはめぐみんがガッチリ固めているので、露骨に愛人枠へと自ら突入していく訳ですが。
まだシリーズ順調に続きそうじゃないですか。次がいつになるかわからないですけれど、これなら楽しみに待てそうです。
魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい？ ★★★★
「もしかして、これが恋ってやつなのかっ！！！」
孤独な魔術師は一人の少女に恋をした 悪の魔術師として人々に恐れられているザガン。 不器用で口の悪い彼は、今日も魔術の研究をしながら領内の賊をぶちのめしていた。 ザガンは、悪友のバルバロスに誘われて参加した闇のオークション会場で、魔王の遺品として出品された白い髪のエルフの少女ネフィと運命的な出会いを果たす。 全財産をはたいて、ネフィを自身の城へ連れ帰ったが、これまで人付き合いをすることのなかった口下手なザガンは、ネフィにどう接していいかわからないまま、まともな会話も出来ず狼狽えるばかり。 これからはじまる二人の共同生活の行方は如何に―。 口下手な魔術師と美少女エルフのじわキュンラブコメディ。
ラノベ原作なんですけれど、これ原作小説ではザガンとネフィのカップルだけじゃなくて、それはもう両手に余るほどのたくさんのイチャコラカップルが誕生してどっちを見てもイチャイチャしている甘酸っぱさ満載のカップル群像劇になってます。最初、シャスティルなんかはザガンを意識してたりするんですけれど、ほぼ一対一のカップルばかりで相手の女の子が複数とかはないですね。
とはいえ、序盤のカップリングはほぼザガンとネフィの二人だけ。アニメで描かれる範疇では登場人物もあまり増えないんで、本作の醍醐味は味わえないんだよなあ……と、思いながら見始めたんですが。
……いやいやいや、ザガンとネフィの甘酸っぱいやり取りだけでお腹いっぱいだよ！ この二人、糖分高すぎ！！
口下手で言いたい事が言えない、という建前のザガンでしたけれど、この男むしろネフィに対して言わなきゃいけない事は絶対にちゃんと言うし、変に誤魔化さず伝えるべきは伝えるんで全然口下手じゃないんですよ。いや、口が上手いって訳じゃないんですが、むしろ飾らず率直な物言いで好意を口にするので、好感がモテるしネフィはネフィで照れつつもこの子グイグイ甘えるタイプなんで、ほんともう甘酸っぱい！！ いやこれ、メインの二人だけでこんなニヤニヤさせられたら、他のカップル増えてきたらどうなるんだ？
また、恋人同士のイチャイチャだけではなく、途中でフォルというドラゴンの小さな女の子が養女みたいな形でザガンに引き取られるわけですけれど、この家族としてのやり取りがまた微笑ましくて見応えあるんですよね。今後の展開としてもこの「家族」というのは重要なテーマになって、ネフィにとってもザガンにとっても家族との関係というのは重要なお話になってくるわけですが。
なんにせよ、アニメの範疇は顔が怖い聖騎士ラーファエル編まででしたけれど、期待以上に原作のあのドタバタ感と魔法の演出の格好良さ、そしてイチャイチャの甘酸っぱさを描いていて素晴らしかったです。
できれば、このスタッフで二期以降作って欲しいなあ。ラストでちらっとその萌芽が見えていたバル×シャスが発生するのと、愛で力の信奉者であるゴメリおばあちゃんの参戦と、ネフィの妹枠の登場によって大きくこの作品の特徴が押し出されてくることになりますからねえ。
HJ文庫の原作もオススメですけれど、コミカライズの方も神がかった出来栄えなんで、こちらを先に読んでみても良いかもしれませんね。
