
【僕を成り上がらせようとする最強女師匠たちが育成方針を巡って修羅場 3】 赤城 大空/タジマ 粒子 ガガガ文庫
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大いなる試練。遙かなる成長――。
貴族の子女カトレアを退けた《無職》のクロスの噂は、バスクルビアに轟き、いまや彼は注目の的となっていた。
そして折良く、今はバスクルビア名物「喧嘩祭り」――街に集まった猛者たちがその腕を競い合うお祭りが開催される季節。
その賑やかな喧噪の裏では、貴族の各派閥が有力な新人を自陣に取り込むべく様々な動きを見せる。
カトレアが《無職》に負けた、という事でその名に泥を塗ることになってしまった、三大勢力の一角・ディオスクレイブ派は、その当人であるクロスを密かに潰すことを目論む。
かくして、クロスは上級職の名を冠する貴族・ギムレットとの決闘を余儀なくされる。
これまでの相手とは、全く格の違う敵。
クロスは、師匠たちのもとで、遙かなる高みを目指すべく、新たな修行へと突入するのだった。
クロスを理想の伴侶に育てようと目論む、3人の女師匠たちも大暴れ。
最弱から最強へと駆け上がる、クロスの修行は適度に過保護に進行中!!
その成長の早さとは、果たして――。
クロスくん、あれだけ能力爆上がりして強くなっているのに、それでも上級冒険者にはまだ太刀打ち出来ないレベルなのか。
相当に強力なモンスターでも一蹴できるほどになってたし、学生レベルではもう他の追随を許さないレベルになってきてたのに。
それだけ、この世界って能力の差は大きいんだ。S級の師匠たちが人外に図抜けてそれ以外はドングリの背比べみたいに師匠たち視点になってしまうと思っちゃうけれど、上級職の強さを見てしまうと上級中級下級の階位の差は段階ごとに象と蟻ほど違うんだ、というのがわかってくる。
そりゃ、ステータス値ゼロの無職が侮られるのも納得ですわ。こんなん、普通努力でどうこうなるもんでもない。ジゼルが当初クロスに諦めろ、とかなり強硬にパワハラしてたのもクロスがどれだけ無謀な事をしていたかと思えば、わからなくはないんですよね。
同時に、その後のクロスのジャイアントキリングがどれほど埒外の偉業だったのかも。
というわけで、今回は対ジゼル戦とは比べ物にならないほどの格上との決闘編。なので、格上殺しなスキル構成を組めるテロメア師匠が主な修行パートナーに。一番ナチュラルにエロい人来た。
いや、それはそれとして面白いのが邪法聖職者にしてノーライフキングという存在自体があかんやろ的なテロメア師匠が教えてくれるのが自己回復と、デバフな所なんですよね。
回復はよくあるんだけれど、主人公がデバッファー……敵を弱体化、劣化、鈍化させるタイプの能力を駆使するタイプって案外と珍しいだけに、戦闘シーンにおける主人公側からの積極的なデバフの運用ってなかなか見たことがなかったので、そういう意味でも面白かったですね。
確かに、格上の相手を自分のステージまで引きずり下ろすってのは有効だよなあ。だいたい自己強化で自分自身を相手のステージまで押し上げる方が普通なんで。
ただ……いやこれは最近のゲームとか自分殆どやってないので古い感覚かもしれないけれど、古いゲームは格上の敵ほどデバフ系の魔法やスキルって通じないのが常識的だったんで、どうもレベルを上げて物理で殴れ、がアタマの中の基本戦術になっちゃってるもんだから、格上にこそデバフという発想はそういう意味でも新鮮でありました。
ただ格上だからこそデバフは効きにくい、というのは本作でも決して無視されている概念ではなくて、クロスくんの対ギムレット戦でもどうやってギムレットにデバフ魔法を当てるか、というのが重要なポイントになってくるんです。格上の能力の隔絶した相手だからこそ、普通に魔法掛けたってそもそも当たりゃしないのですから。
そういう意味では、クロスくんは決闘という事もあって対戦相手もその舞台も何もかも承知した上で勝負に挑めるので、ガチガチに対策固めて挑めた、というのも大きいのでしょうね。
まあ最初提示された10日後という予定だと、クロスくんの強化と対策準備が間に合わないということで、師匠たちが……それテロじゃないですか? と知ってはいけないあれやこれやを盛大にやらかして、その対応に各所が追われることになって、結局一ヶ月まで決闘が延期になった件については、そろそろこの師匠たち封印して一万年くらい監禁しておいた方がいいんじゃね? とおもいました。
これまでの、後始末やらを押し付けられる人達の苦労がどれほどだったか偲ばれるなあ。
ところが、意外なことにこの人達の暴走ってクロスくんが叱ると収まるんですよねえ。
クロスくんの、あの無自覚に相手の欲するクリティカルな言葉は行動をせっせと供給する人誑しの能力は、作中でも魔性呼ばわりされてきましたよ。こう、一番気持ちいいところ擽ってくるんですよね、この子。人が言われて喜ぶこと、されて嬉しいことをさらっと自然体でやっちゃうんだから、これもう心の柔らかいところをとろとろに溶かされてしまうのです。ジゴロです。
まさに魔性、まさに傾国。あたり一面火の海になりそうな師匠たちのいがみ合いですら、彼が一言二言言っただけでしゅんと鎮火するんだもんなあ。知らない内に師匠たちの手綱、握られちゃってますよ。
余人が苦言を呈するどころか、視線を合わせるのも恐れる威容を誇る師匠たちが、クロスくんの前では借りてきた猫みたいですもんね。既にメロメロで外面も保てなくなってきているジゼルに、勇者の末裔という立場に闇落ちしそうなくらい倦んでるのが、クロスを唯一の癒やしとしてそろそろ依存しかけてるんじゃないか、というくらいになりつつあるエリシアとか。
ジゼルに武器選んでもらうシーンとか、お前デートでアクセサリーをぶっきらぼうな彼氏に選んでもらうカノジョかよ、てなもんでしたしねえw
これが師匠たちだけじゃなく、同世代の子たち相手にまで発揮されているのまではまだハーレムハーレム、と思えてたんですけれど、最後あの完全に性格歪んだ高慢ちきな貴族のギムレット(♂️)まで完落ちさせてしまったのを見せられたら、こんなん男女関係なしかよ!
ちなみに人誑しの方はスキルとか全然関係なく、彼の素ですからね。なおさらヤバいw
しかし、今回の決闘をきっかけに個としての単体の強さだけじゃなく、平民の派閥なんてもんを立ち上げる羽目になっちゃったのか。
まさに勇者の末裔であるエリシアの伴侶を、強者の中から見繕うある種のお見合い会場と化している今のバスクルビアの街で、名をあげるどころか派閥まで立ち上げるって……なるほど、参戦宣言と見られても不思議無いですよねえ、エリシアのお相手候補に名乗りをあげるという意味で。
師匠たち、知らない間にエリシアとかジゼルという同世代の外堀をクロス君が自分で埋めてってますよ!
相当に強力なモンスターでも一蹴できるほどになってたし、学生レベルではもう他の追随を許さないレベルになってきてたのに。
それだけ、この世界って能力の差は大きいんだ。S級の師匠たちが人外に図抜けてそれ以外はドングリの背比べみたいに師匠たち視点になってしまうと思っちゃうけれど、上級職の強さを見てしまうと上級中級下級の階位の差は段階ごとに象と蟻ほど違うんだ、というのがわかってくる。
そりゃ、ステータス値ゼロの無職が侮られるのも納得ですわ。こんなん、普通努力でどうこうなるもんでもない。ジゼルが当初クロスに諦めろ、とかなり強硬にパワハラしてたのもクロスがどれだけ無謀な事をしていたかと思えば、わからなくはないんですよね。
同時に、その後のクロスのジャイアントキリングがどれほど埒外の偉業だったのかも。
というわけで、今回は対ジゼル戦とは比べ物にならないほどの格上との決闘編。なので、格上殺しなスキル構成を組めるテロメア師匠が主な修行パートナーに。一番ナチュラルにエロい人来た。
いや、それはそれとして面白いのが邪法聖職者にしてノーライフキングという存在自体があかんやろ的なテロメア師匠が教えてくれるのが自己回復と、デバフな所なんですよね。
回復はよくあるんだけれど、主人公がデバッファー……敵を弱体化、劣化、鈍化させるタイプの能力を駆使するタイプって案外と珍しいだけに、戦闘シーンにおける主人公側からの積極的なデバフの運用ってなかなか見たことがなかったので、そういう意味でも面白かったですね。
確かに、格上の相手を自分のステージまで引きずり下ろすってのは有効だよなあ。だいたい自己強化で自分自身を相手のステージまで押し上げる方が普通なんで。
ただ……いやこれは最近のゲームとか自分殆どやってないので古い感覚かもしれないけれど、古いゲームは格上の敵ほどデバフ系の魔法やスキルって通じないのが常識的だったんで、どうもレベルを上げて物理で殴れ、がアタマの中の基本戦術になっちゃってるもんだから、格上にこそデバフという発想はそういう意味でも新鮮でありました。
ただ格上だからこそデバフは効きにくい、というのは本作でも決して無視されている概念ではなくて、クロスくんの対ギムレット戦でもどうやってギムレットにデバフ魔法を当てるか、というのが重要なポイントになってくるんです。格上の能力の隔絶した相手だからこそ、普通に魔法掛けたってそもそも当たりゃしないのですから。
そういう意味では、クロスくんは決闘という事もあって対戦相手もその舞台も何もかも承知した上で勝負に挑めるので、ガチガチに対策固めて挑めた、というのも大きいのでしょうね。
まあ最初提示された10日後という予定だと、クロスくんの強化と対策準備が間に合わないということで、師匠たちが……それテロじゃないですか? と知ってはいけないあれやこれやを盛大にやらかして、その対応に各所が追われることになって、結局一ヶ月まで決闘が延期になった件については、そろそろこの師匠たち封印して一万年くらい監禁しておいた方がいいんじゃね? とおもいました。
これまでの、後始末やらを押し付けられる人達の苦労がどれほどだったか偲ばれるなあ。
ところが、意外なことにこの人達の暴走ってクロスくんが叱ると収まるんですよねえ。
クロスくんの、あの無自覚に相手の欲するクリティカルな言葉は行動をせっせと供給する人誑しの能力は、作中でも魔性呼ばわりされてきましたよ。こう、一番気持ちいいところ擽ってくるんですよね、この子。人が言われて喜ぶこと、されて嬉しいことをさらっと自然体でやっちゃうんだから、これもう心の柔らかいところをとろとろに溶かされてしまうのです。ジゴロです。
まさに魔性、まさに傾国。あたり一面火の海になりそうな師匠たちのいがみ合いですら、彼が一言二言言っただけでしゅんと鎮火するんだもんなあ。知らない内に師匠たちの手綱、握られちゃってますよ。
余人が苦言を呈するどころか、視線を合わせるのも恐れる威容を誇る師匠たちが、クロスくんの前では借りてきた猫みたいですもんね。既にメロメロで外面も保てなくなってきているジゼルに、勇者の末裔という立場に闇落ちしそうなくらい倦んでるのが、クロスを唯一の癒やしとしてそろそろ依存しかけてるんじゃないか、というくらいになりつつあるエリシアとか。
ジゼルに武器選んでもらうシーンとか、お前デートでアクセサリーをぶっきらぼうな彼氏に選んでもらうカノジョかよ、てなもんでしたしねえw
これが師匠たちだけじゃなく、同世代の子たち相手にまで発揮されているのまではまだハーレムハーレム、と思えてたんですけれど、最後あの完全に性格歪んだ高慢ちきな貴族のギムレット(♂️)まで完落ちさせてしまったのを見せられたら、こんなん男女関係なしかよ!
ちなみに人誑しの方はスキルとか全然関係なく、彼の素ですからね。なおさらヤバいw
しかし、今回の決闘をきっかけに個としての単体の強さだけじゃなく、平民の派閥なんてもんを立ち上げる羽目になっちゃったのか。
まさに勇者の末裔であるエリシアの伴侶を、強者の中から見繕うある種のお見合い会場と化している今のバスクルビアの街で、名をあげるどころか派閥まで立ち上げるって……なるほど、参戦宣言と見られても不思議無いですよねえ、エリシアのお相手候補に名乗りをあげるという意味で。
師匠たち、知らない間にエリシアとかジゼルという同世代の外堀をクロス君が自分で埋めてってますよ!










































































































































































































































































































































































































































































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