【凶乱令嬢ニア・リストン ６ 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録】 南野海風／刀 彼方 HJ文庫
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お嬢様、武闘大会前から大乱闘！
王様との約束を果たし10億クラムを揃えたニア。ついに武闘大会の開催が告知され、ウーハイトンの『本家脚龍』、遠国の勇者育成機関『勇星会』など、世界中から強者たちが集まってくる。
さらに、新進気鋭の冒険家リーノの大会参加を大々的に魔法映像で放送すると、ニアの狙い以上に王国の熱気は増して――
本選前から始まる暗闘で、ニアや弟子たちも大暴れ！
「精進すればいいわ――敗北を糧にして」
天使のような凶乱令嬢の最強無双譚、裏の激闘続く第6弾!!
ニアさんの東方大陸風衣装、シュッとして大変素晴らしか！！
武闘大会、商人たちの投資も入ってきて正式に開催が決定。開催期日も公式に発表されて話題沸騰となったのでした。
沸騰しすぎて、まだ一年先にも関わらず参加希望のツワモノたちが次々と先乗りしてくる始末である。それも世界中から。
てっきり国内か近場の近隣諸国くらいで話題になる地方イベント規模なのかな、と思ったら本当に世界中、なかなか行き来できない遠方からも名うての達人たちが大挙押し寄せてきて、マジで世界規模のイベントになっちゃってるじゃないですか。開催予算、もう一ケタあげないといけないんじゃないだろうか。
一年も前から参加者やそれに関係する人達までこの国に訪れてきて、熱気のままにお金を落としていくわけですから、経済効果凄いことになるでしょ、これ。開催期間中だけじゃなくて、約一年間続くとなるととんでもない規模ですよ。もう既にニアが用意しろと言われた１０億クラムとかペイされてるんじゃなかろうか。
それでも、これだけの猛者たちが、それも表で有名な者だけじゃなくて表舞台に本来出てこないだろう裏側の人間まで出てきている……にも関わらず、ニアが自分の相手に相応しいと思えるような相手はまだいないのか。
勇者育成期間「勇星会」とか相当ヤバそうな組織なのに、それでも全然足りないのね。
弟子のガンドルフの所属している天破流ですら、氣の扱いすら知らないんじゃなあ。
ちょっと面白いなあ、と思うのはニアが弟子として扱っている面々って、師弟関係とはまた別にそれぞれ所属する家や流派、裏組織があって主体はそっちにあるんですよね。リノキスも一応リストン家のメイドが主であって、冒険者リーノはニアに言われてやってるカバーストーリーですし。
リーノについてはニアの直属ですからニアの意向に沿う形で動くことになるんですけれど、ガンドルフにしてもアイゼルにしても、それぞれ武闘大会という大規模イベントに所属する組織が絡んできたことで、ニアの弟子として力試しに参加するという純粋な目的とはまた別に、組織の意向が入ってくる。
ガンドルフもアイゼルも口を挟んでくる元の所属する組織に対してそれぞれ思う所が出てくるんだけれど……って、アイゼルがそれだけ自分の組織のボスに敬意持ってるとは思わんかったな。
ともあれ、そういうしがらみから大会の参加に対して自分の意志とは違う影響が及んでくることに対して、ニアは師匠として一々口出ししないんですよね。好きにおやんなさい、と。
それでいて、ガンドルフが天破の八百長要求してきた奴らをぶっ飛ばしてしまったら、さらに送り込まれてきた後続の本体に殴り込みにいって、ガンドルフの邪魔するんじゃないぞ、とナシつけてきてくれるし。
アイゼルにも、もっと強くしてくれというオーダーに、嬉々として新たなメニュー与えたり、と弟子の意思を尊重しつつ凄く面倒見良いことしてて、ニアって何だかんだと師匠として素晴らしい人なんじゃないですか？ 単に強くしてくれるってだけじゃない、武闘家としての心構えも成長させてくれるみたいな所あるじゃないですか。
リノキス相手だけなんかそのあたり上手く行ってないですけど。なんでこのメイドはニアの従者なのに一番ニアを敬わないんだ？ｗ
なんかニアの強さを誰よりも実感しつつ、その強さを少しでも自分のものにしようと貪欲に鍛えている上に、今度の武闘大会でガチで優勝を目指すに至っているアイゼルの方が、武闘家としてリノキスよりもずいぶん強者感出てきた感じするんですよねえ。
さて、武闘大会の開催で盛り上がっているなかで、しかしイマイチぱっとしないのがリストン家のマジックビジョン放送事業。他の姫様のところとかが看板番組を立ち上げてどんどんと盛り上がっているのに対して、ニアの所はどうもこのブームに乗れないまま、新しい看板番組を立ち上げられてないわけです。犬相手に追いかけっこするネタも同じのばかりやってたら飽きられますしね、それに再放送ばっかりなんどもやってるようじゃ、なかなか新規で高価なビジョンを買おうという気にならないですよ。
これ、せめて武闘大会に関する放送を独占できてたら全然違ってたんでしょうけれど、マジックビジョン業界全体の発展のために、そのあたりは権利関係ニアは主張しなかったからなあ。
というわけで、新たなコンテンツを探す内に、以前の海外での仕事を通じてツテが出来た飛行船大国から、ウイングロードと呼ばれる個人用の飛行船を用いた競技に行き当たり、馴染のセドーニ商会を巻き込んで大きな企画を立ち上げることになるのでした。
ニアってこういう事業展開に凄まじい才覚持ってるよなあ。おまけに、ニアのお兄ちゃんのニールがこのウイングロードの看板として大きな注目を集めるようになり、ようやく表舞台にあがってきましたよっと。
次は本番の武闘大会。ウェブ版ではその内容まったく描かれなかったみたいなんですが、書籍版だとガッツリやりそうなんで、こちらは楽しみ。
武闘大会、商人たちの投資も入ってきて正式に開催が決定。開催期日も公式に発表されて話題沸騰となったのでした。
沸騰しすぎて、まだ一年先にも関わらず参加希望のツワモノたちが次々と先乗りしてくる始末である。それも世界中から。
てっきり国内か近場の近隣諸国くらいで話題になる地方イベント規模なのかな、と思ったら本当に世界中、なかなか行き来できない遠方からも名うての達人たちが大挙押し寄せてきて、マジで世界規模のイベントになっちゃってるじゃないですか。開催予算、もう一ケタあげないといけないんじゃないだろうか。
一年も前から参加者やそれに関係する人達までこの国に訪れてきて、熱気のままにお金を落としていくわけですから、経済効果凄いことになるでしょ、これ。開催期間中だけじゃなくて、約一年間続くとなるととんでもない規模ですよ。もう既にニアが用意しろと言われた１０億クラムとかペイされてるんじゃなかろうか。
それでも、これだけの猛者たちが、それも表で有名な者だけじゃなくて表舞台に本来出てこないだろう裏側の人間まで出てきている……にも関わらず、ニアが自分の相手に相応しいと思えるような相手はまだいないのか。
勇者育成期間「勇星会」とか相当ヤバそうな組織なのに、それでも全然足りないのね。
弟子のガンドルフの所属している天破流ですら、氣の扱いすら知らないんじゃなあ。
ちょっと面白いなあ、と思うのはニアが弟子として扱っている面々って、師弟関係とはまた別にそれぞれ所属する家や流派、裏組織があって主体はそっちにあるんですよね。リノキスも一応リストン家のメイドが主であって、冒険者リーノはニアに言われてやってるカバーストーリーですし。
リーノについてはニアの直属ですからニアの意向に沿う形で動くことになるんですけれど、ガンドルフにしてもアイゼルにしても、それぞれ武闘大会という大規模イベントに所属する組織が絡んできたことで、ニアの弟子として力試しに参加するという純粋な目的とはまた別に、組織の意向が入ってくる。
ガンドルフもアイゼルも口を挟んでくる元の所属する組織に対してそれぞれ思う所が出てくるんだけれど……って、アイゼルがそれだけ自分の組織のボスに敬意持ってるとは思わんかったな。
ともあれ、そういうしがらみから大会の参加に対して自分の意志とは違う影響が及んでくることに対して、ニアは師匠として一々口出ししないんですよね。好きにおやんなさい、と。
それでいて、ガンドルフが天破の八百長要求してきた奴らをぶっ飛ばしてしまったら、さらに送り込まれてきた後続の本体に殴り込みにいって、ガンドルフの邪魔するんじゃないぞ、とナシつけてきてくれるし。
アイゼルにも、もっと強くしてくれというオーダーに、嬉々として新たなメニュー与えたり、と弟子の意思を尊重しつつ凄く面倒見良いことしてて、ニアって何だかんだと師匠として素晴らしい人なんじゃないですか？ 単に強くしてくれるってだけじゃない、武闘家としての心構えも成長させてくれるみたいな所あるじゃないですか。
リノキス相手だけなんかそのあたり上手く行ってないですけど。なんでこのメイドはニアの従者なのに一番ニアを敬わないんだ？ｗ
なんかニアの強さを誰よりも実感しつつ、その強さを少しでも自分のものにしようと貪欲に鍛えている上に、今度の武闘大会でガチで優勝を目指すに至っているアイゼルの方が、武闘家としてリノキスよりもずいぶん強者感出てきた感じするんですよねえ。
さて、武闘大会の開催で盛り上がっているなかで、しかしイマイチぱっとしないのがリストン家のマジックビジョン放送事業。他の姫様のところとかが看板番組を立ち上げてどんどんと盛り上がっているのに対して、ニアの所はどうもこのブームに乗れないまま、新しい看板番組を立ち上げられてないわけです。犬相手に追いかけっこするネタも同じのばかりやってたら飽きられますしね、それに再放送ばっかりなんどもやってるようじゃ、なかなか新規で高価なビジョンを買おうという気にならないですよ。
これ、せめて武闘大会に関する放送を独占できてたら全然違ってたんでしょうけれど、マジックビジョン業界全体の発展のために、そのあたりは権利関係ニアは主張しなかったからなあ。
というわけで、新たなコンテンツを探す内に、以前の海外での仕事を通じてツテが出来た飛行船大国から、ウイングロードと呼ばれる個人用の飛行船を用いた競技に行き当たり、馴染のセドーニ商会を巻き込んで大きな企画を立ち上げることになるのでした。
ニアってこういう事業展開に凄まじい才覚持ってるよなあ。おまけに、ニアのお兄ちゃんのニールがこのウイングロードの看板として大きな注目を集めるようになり、ようやく表舞台にあがってきましたよっと。
次は本番の武闘大会。ウェブ版ではその内容まったく描かれなかったみたいなんですが、書籍版だとガッツリやりそうなんで、こちらは楽しみ。
