
【かつての暗殺者は来世で違う生き方をする 01】 丘野 優/つなかわ エンターブレイン
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元最強の暗殺者が王国を守る兵士に!?
「暗殺者になんて、生まれたくなかったなぁ……」
最強の暗殺者と謳われたミラは後悔を抱えたまま、ライバルの少女騎士の手で生涯を終えてしまう。
しかし気がつけば、1年後の世界で同じ名前の貴族の娘として転生しており……!?
元暗殺者だとバレないように目立たず過ごしていたミラは、やがて前世と正反対の人を守る生き方に興味を抱いて兵士を目指すことに。
手始めに兵学校の入学試験に挑むが、武術の試験官は前世でミラを倒した少女騎士で!?
因縁の相手と再会したミラは、つい実力を出し過ぎてしまい――!?
常識破りな暗殺少女の人生やり直し転生譚!!
ちょっ、自分からバラしちゃうの!? びっくり、びっくりなんですけど!
前世、【万象】という銘を冠した暗殺者ミラ・スケイルは国王暗殺の任務に失敗し、王国最強の剣士アンジェラによって討ち果たされる。
幾度も刃を交え、いつしか心通じ合わせる関係にあった二人だけれど、暗殺者の一族に生まれたミラはその生き方を変えることが叶わず、アンジェラも主君を暗殺しようとした犯人を逃がすことも叶わず、美少女騎士の手でその生涯を終えたのでした。
んで、そこから間を置かずにすぐに辺境の男爵家の娘として生まれ変わったんですね。同じくミラの名前を偶然なのか運命なのか与えられた少女は、闇に属する家族一族のしがらみから逃れ、別にやりたくもなかった暗殺業を卒業し、自由に生きることを選んだのでした。
実家の方は弟がいるから任せちゃえばいいし、という事で素晴らしい才能を持っていた幼馴染のアルカとジュードの二人に自分の知る技術を教え込んで育てながら、将来は三人で冒険者でもやるかー、なんてぼんやりと未来を描いていたところで、とある貴族案件を抱えた王都の商人と出会ったわけです。
それをきっかけに、王都の幹部兵学校……これ軍人になる道、それも一兵卒じゃなくて将校になるやつですね。ここに幼馴染二人と通うことになり、そこで軍人としての道を……というよりもこれ、要人護衛官とか防諜機関の工作員としての道を歩みだす。
元々生粋の暗殺者ですから、暗殺や諜報などのアングラには精通していますから、カウンターインテリジェンスに従事するには最適の人材といっていいでしょう。
そもそも殺す仕事にうんざりしていたミラにとっては、逆に人を守る仕事をしたいとぼんやりと思っていたわけですから、学校で友人になったエミリアが貴族間の政争に巻き込まれて命を狙われている状況に行き当たったのは、運命的ですらあったのかもしれません。
まあ、ミラたちが王都に出て兵学校に通うきっかけになったのが、エミリアの病気の悪化に見せかけた謀殺を偶然防いだことだったので、最初から紐づいていたとも言えるのですけれど、学校で仲良くなったのは本当に偶然でしたしね。
しかしミラが死んで生まれ変わるまで時間差がほとんどなかったために、前のミラが死んでからまだ十数年しか経っていないんですよね。十四、五年って確かに一昔ではあるんだけれど、社会情勢や人員が一新されるには短い時間過ぎて、普通にミラが知っている人もまた健在で現役バリバリなわけで。
当時の天才美少女騎士さまが、アラフォーの天才美女騎士として今なお王国最強として君臨してらっしゃったのは……まああれです、ずっと独身だったんですねえ、としかw
まだアラフォーとまではいかなくて、三十路すぎくらいなんだろうか。さすがにこれを美熟女騎士といってしまうのは失礼かw
そんな彼女が兵学校の教官として赴任することになり、ミラとアンジェラは運命の再会をしてしまうわけだ。王国最強の騎士を前線においておかずに済む、というのはほんとに今は王国は対外情勢は落ち着いてるんですねえ。精鋭を教導に回せるのは無駄どころか戦力の底上げとしては正しい手順なので、別に左遷とか持て余されているとかじゃないのは一安心。
しかし、ここでミラが自分の正体を隠すこともなく、エミリアの護衛のために協同する段階であっさりとアンジェラに自分がミラ・スケイル当人であることをバラしてしまうとは思わなかった。
いや、普通は隠すでしょう。まさか向こうだって生まれ変わりだなんて夢にも思わないだろうから、戦い方とかそっくりだろうと同じ一族の出身とかミラの弟子だとか言っとけば信じざるをえないわけですし。実際、アンジェラはミラの事をミラ・スケイルの弟子なんじゃないか、と疑ってたわけですしね。まあ年齢考えるとすでにミラが死んでしまったあとに生まれた子なので、辻褄が合わないのですが。
ここでサクッとアンジェラにバラしちゃうあたりに、ミラという人物の豪胆さというかあけっぴろげというか、馬鹿では全然ないんだけれど自由で拘りのない性格が垣間見えます。アンジェラという女性への信頼もあったんでしょうけれど。それにアンジェラが何を言おうと誰もそんなの信じないですしね。
でもこういうシチュエーションで堂々とバラして平然としてる、というあたりは珍しい話の転がし方だなあ、と。
珍しいと言うと、幼馴染の二人、アルカとジュードも女の子のアルカの方が近接メイン。男の子のジュードの方が魔術メインの方に才能があって、ミラが鍛えてるんですね。
こういうの普通は逆パターンなんで、なかなか新鮮。ジュードも決して文学少年って感じじゃなくて活発でやんちゃそうな男の子なだけに尚更に。
そして、ミラが転生するのに間が空いていない、ということは前世のミラの家族であった暗殺者一族は今なお健在、ってことなんですね。どうやら、エミリアを護衛しながら貴族同士の暗闘のなかで仕掛けられてくるだろう襲撃に対抗していく流れになりそうだし、古巣との対決が控えていそうで楽しみ。



































































































































































































































































































































































































































































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