
【かませ役から始まる転生勇者のセカンドライフ 2 〜主人公の追放をやり遂げたら続編主人公を育てることになりました〜】 佐遊樹/柴乃櫂人 オーバーラップノベルス
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教え子に迫る陰謀を、最強の勇者(かませ役)が斬る――!!!
エリンの実家であるソードエックス家との予期せぬ騒動をなんとか解決したハルート。
日常を取り戻したハルートは、今度こそ穏やかな日々を送っていく――はずもなく、次はシャロンの元に一通の封筒が届く。
その差出人は、長身で甘いマスクを持ち、王国屈指の聖騎士であることに加えて昔シャロンの婚約者になりそうだったというトップガン・ブレイブハート。
どうやら再度シャロンとの縁談を進めたいらしく……?
ハルートはまたも頭を抱えながら対応に奔走することに。
しかし、徐々にこの縁談は何者かに仕組まれていることが明らかになってきて……?
そんなブレイブハートとの騒動の中で、危険な試練によって飛躍的に成長できる「修行の神殿」の存在を知ったシャロン。
最近ひとり何かに悩むシャロンは、ハルートの反対を珍しく強く押し切り、試練を受けることを決心し……!?
引退した勇者が未来を切り開く、ドタバタ教導ファンタジー第2弾!
トップガン・ブレイブハート卿だぁぁ!!
いやあ、出たよ、おいどん卿。ついにおいどん卿のビジュアル解禁だよ。
Web版連載でも余りにも特徴的すぎるこのキャラクター、この見た目カービーな体型で戦い方ソニック・ザ・ヘッジホッグな騎士さまの見た目はいったい実際どんなんなんだ!? と、気になって気になって仕方なかっただけに、この人のイラストを見ることが出来ただけでも大満足です。
思ってた以上に二頭身だった!!w
見てくれだけじゃなくて、一人称が「おいどん」で語尾が「ごわす」なんだぜ、この人。朗らか薩摩隼人かよ。
完全にファンタジー世界の住人止めてるキャラなんですが。
すげえな、トップガン。元々超絶美形の玲瓏男子だったんだぜ? それがこんな見てくれになってしまったにもへこたれずに、この国の最高戦力の一角である聖騎士に成り上がったんですからねえ。
人格的にも立派の一言で、まさに騎士の中の騎士なのである。ヒト呼んで「おいどん卿」。いや、呼んでるのハルート先生だけだけどさ。
しかし、このトップガンの名前がいいですよね。トップガン・ブレイブハートですよ? 生徒の一人のエリンの家のソードエックス家もすげえ名前でしたけれど。エリン、クソダサいとか自分で言ってますけれど、いやここまでくると一周回ってカッコいいよ!
誰も彼もがこういう名詞ではなく、だいたい普通の名前なのに一巻の一人とか一家くらいの感覚でこの感じのセンスの名称のキャラぶっこんでくるのが、これ狙ってるよなあ。
そしてトップガン・ブレイブハートなのにおいどん卿なのである。もう好き。
いやあ、今回は生徒の中のシャロン回に当たるわけで。ハルート先生の指導によって目に見えてグイグイと伸びるエリンとクユミに対して、実力は順当に上がっているのだけれど他の二人と違って火力が上がってるだけなのでどうも実感を得にくいらしく、なんか伸び悩んでるなあ、という感覚に苛まれて悩んでいるシャロンの話なのである。学生の頃の自分の担任だった教頭先生に居酒屋で飲みながら教育方針について相談してこちらも悩んでいるハルート先生、凄く真面目に先生してるんですよねえ。
いや、この人自分の役目に対してはいつもだいたいクソ真面目すぎるくらい真面目なんですけれど。勇者も、めちゃくちゃすぎるくらい真面目にやってたんだもんなあ。
彼、なまじ前世の記憶、というかこの世界観のゲームのシナリオの記憶があるもんだから、ハルートという存在がクソ外道のエセ勇者で、魔王を倒す力がない、というのを知っているだけに自己肯定感やたら低いんですけれど……やってることとか実績みたらもうこれだけ勇者らしい勇者は早々いないだろ、ってくらい無茶苦茶勇者やってたんですよね。
血統も勇者の末裔だし、馬鹿みたいに修行して、馬鹿みたいに強くなって、人類最終決戦存在として人類で他に類を見ないくらい上級魔族を討伐した歴史的偉人になってるし。
それでいて、驕らず栄光も名誉も顧みず、ただ世界を救うために邁進して。これは自分がニセモノだという自覚を持っていたからなんでしょうけれど、魔王を倒せる特効を持っているのってマリーメイアとエリンの二人だけみたいなんだけれど、彼女たちに大変な思いを味わわせないためにもニセモノの自分でどうにか倒せてしまえないか、と試行錯誤しまくった果てにレベルをあげて物理で殴る系の極みにまで自己を際限なく強化しまくった化け物なんですよ、この人。一途の化け物、というべきか。それでもどれだけ強くなってもどうしても無理だというのがわかったので、仕方なくシナリオ通りにマリーメイアを追放して、精根尽き果てた挙げ句に夢破れて田舎に帰ってきた人みたいに、出身の学校に教師として出戻ってきたらゲーム二期の主人公たちが生徒として学校に居た、って流れなわけです。
この勇者時代が本当にもうめちゃくちゃ本物すぎる勇者しまくってたもんだから、その輝きに脳を焼かれちゃった人が続出してしまったんですなあ。
元の勇者パーティーの面々もマリーメイアが病んだように大概メンタルおかしな事にされちゃってるし、エリンたち三人の生徒が原作よりも遥かに強い状態でなんかこの学校にいる、というのもハルート先生のせいだったりするのですけれど。
先生に人生バグらされたのって、ヒロインに留まらないわけですよ。エリンの義兄にあたるザンバだって、一巻であれ先生に剣客として脳焼かれてしまって、意味わからん覚醒してしまった上に、鬱屈ぜんぶ吹き飛ばされちゃったもんなあ。
女性限定じゃなくて、むしろ男のほうが被害大きいんじゃないだろうか。こいつ、学生時代から同級生たち頭おかしい連中にしてしまったみたいだし。あれ、元からじゃねえよなあ? 元から? 同級生みんな頭おかしい人なの元から?
そして、今回のトップガン・ブレイブハートもその被害者の一人なのである。ハルート先生によって人生バグってしまった人なのです。本来の原作ではエセ勇者ハルートと同類項のクズ騎士だったトップガン。それが、本物の勇者の輝きに魅入られて翻って本物の騎士とは程遠い浅ましい生き方を歩んでいた自分の在り方に気づいてしまい、それに耐えられなくなった挙げ句に……。
この人、見た目の美しさをかなぐり捨てて、自分の中の醜さを乗り越えた人なんですよね。でも、かつて自分が心の醜い人間であった事実にずっと苦しんでいた。過去に苛まれ、自分を肯定出来ずにいた。騎士として正しくありながら、本当の自分はそんなんじゃないんだ、と自分の中に封じ込めてしかし消えることのない負の感情、憧れであり羨望であると同時に嫉妬であり自分の醜さを突きつけたその輝きへの憎しみをずっと見つめ続けていた、そんな人なのだ。
ハルートに脳を焼かれたばっかりに。
わりとこの物語って、こういう男が毎回出てくるんですよねえ。このシリーズって、ハルート先生が脳を焼いて人生バグらせてしまった男たちに対して責任を取ってスッキリさせてあげる話なんじゃないだろうか、と思えてくるんですけれど、これw 何気に敵の魔族側にもハルート先生にこじらせちゃったやつ結構出てくるもんなあ。大人気かよ。
以降もこう……男の友情濃度の高い話がけっこう多い気がするしw
まあそんな中でもマリーメイア案件は、明確にハルート先生のやらかしである。彼女に関してはアフターケアを全く考えずにメンタルぶっ壊しちゃったからなあ。この先生、プライベートでの対人関係下手くそすぎなのである。不器用ってレベルじゃないんだよ。料理しようとして包丁逆手に握ってザクザク突き刺して、やってやったとドヤ顔してるレベルの下手くそさである。
だいたい大惨事だよ。
これ、たまたま上級魔族が罠を仕掛けていて再会のタイミングで攻撃しかけてきたから良かったものの……この状況を良かった、というのも最悪なんだがw これいきなり戦闘に突入せずに普通に再会して顔を合わせてお話、となってた場合、ちゃんと穏当に済んだんだろうか。いや、ハルート先生もなんかマリーメイアのメンタルヤバいことになってるみたいで、自分やらかしちゃった!?と自覚は促されていたから、今更ながらアフターケアをするつもりはあったみたいだけれど。
ちゃんと出来た? いつも、生徒三人にいじられてヒンヒン泣いてる先生が、ちゃんと出来た?
まあエリンたちに詰められてようやく、自己認識を正確に自覚できた、というあたりなんで、とりあえず一度は酷いことにならないとダメだったんじゃないだろうか。
とりあえず、この先生、生徒達に人生の大切なこと教えられすぎである。
まあねえ、ハルート先生の本物すぎる勇者としての在り方って、もう精神的に一杯一杯で必死に息継ぎしながら徹夜で走り続けてたみたいなもんで、追い詰められてどうしようもなくなった果てのマリーメイア追放劇でありましたからねえ。
男性陣と違って女性陣は、この男の情けなさに、ダメな感じにやられてる節があるのは男女差を感じられて、趣深い……。
戦闘シーンは相変わらずぶっ飛びすぎてて意味わからんレベルになってて、これがもうたまらん。好き。トップガンのソニック・ザ・ヘッジホッグな戦い方も相当に意味わからんかったんですが、ハルート先生レベルの戦闘ってもう完全に人外魔境なんですよね。
マリーメイア、人類最強ヒーラーというだけあって、仲間絶対死なせない結界がほんと意味わからんレベルで 原理上、レーザービームで肉体ぜんぶ蒸発しても即再生します、てそれもう回復じゃねえよ!










































































































































































































































































































































































































































































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