
【辺境モブ貴族のウチに嫁いできた悪役令嬢が、めちゃくちゃできる良い嫁なんだが?】 tera/徹田 ドラゴンノベルス
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乙女ゲー世界の悪役令嬢(可愛い嫁)を破滅ルートから救えるのは俺だけ!
辺境貴族の跡取りであるラグナは、元日本人の転生者で、この世界は彼の知る乙女ゲー世界だった。のんびり暮らしたいのに、慣れない領地運営に翻弄される日々。
そんななか、突然、ラグナと格上貴族との婚姻が決まってしまう。そうして嫁いできたアリシアは、なんと乙女ゲーの「悪役令嬢」だった――。
彼女が「悪役」たる理由が、アリシア自身にないことを悟ったラグナ。徐々に絆を深めていくものの、アリシアが何者かに命を狙われてしまう。
迫りくる魔の手を払いのけ、アリシアを破滅の運命(シナリオ)から救うことはできるのか!?
どこが辺境モブ貴族だよ! もうこれ辺境脳筋蛮族じゃないか、主人公。もう土地柄、戦いに明け暮れ精神性も親兄弟が死んでも多少悲しく思ってもよくある事、と完全に割り切っちゃってる主人公、これどこに前世日本人という転生要素が残ってるんだろう。中身染まっちゃってるじゃないか。
前世で知識として知っていた原作ゲームの展開を知っている、というだけでそれ以外は完全にバルバロイである。
というか、父親と兄二人が戦死して跡継ぎになった、は良くはないけどまあ良いとしても、使用人や家臣も同じ戦いで半数近く死んじゃって、とかいう話を平然としているんだが、それもう領地経営不可能なくらい壊滅してるんじゃないですか?
なんか家の家風というか、考え方からして、実践して覚えろ、実戦で覚えろ、考えるな感じろ、ダメだったら死ね! って感じで、頭を……頭を使ってくれ、人間なら。
そういう家柄のせいか、力だけはもう化け物みたいな怪物とかしている主人公のラグナなんだけれど、現代文明で育ったはずの知性はもうだいぶ摩耗してるのか、そもそも存在しなかったのか、脳まで筋肉になっているようで。これ、早晩どうせこの辺境伯家滅びてたんじゃないだろうか。実際、原作ゲームでは滅びてたんじゃないですかね? というか、アリシアが嫁いできた時点で一族家臣半壊して財政もアリシアの実家などからの支援がなかったら破綻してたっぽいから、やっぱり普通に滅びてたんだろうなあ。
それが、ラグナとアリシアが普通にお互いを好きになって穏当に夫婦となったおかげで、公爵家からの支援は引き続き行われ、統治も文治に優れたアリシアが嫁いできて早々に家中をまとめて事務方を統率してくれたお陰でなんとか格好はついてきたみたいだし。
何より、何かと暴走しがちなラグナに首輪つけて制御できる人が現れたのは恩寵みたいなもんでしょう、これ。
タイトルからして、理不尽な罪を負わされて追放された元々善良で穏やかな性格の名前ばかりの悪役令嬢がヒロインなんだろうなあ、と想像していたのですが、どうやら思っていた以上に立派に悪役令嬢をやっていたようで、アリシアさん。
それも、呪詛みたいなもので悪意を増幅させられていたから、というのもあるのでしょうけれど、高位貴族の令嬢らしく傲慢で気が強く声を大にして主張するタイプだったみたい。
その名残は、追い出されるみたいに僻地であるラグナの家に実質降嫁させられて心折れたあとでも多少は残っていて、なかなか気が強くて頑固そうな娘さんだったわけだ。
でも、これ相手のヒロインの子と決闘という形での対決となって、そこで顔に消えない火傷を負ってしまったんですね。ここまではっきりとした傷を顔に刻まれたら、貴族の娘としては流石に致命的だったでしょう。原作ではここからグツグツとさらに負の感情を煮えたぎらせて、悪道に落ちていくわけですが、その大きな原因だった呪詛となる魔虫をラグナが防いだことで、アリシアから狂気が取り除かれ、徐々に正気に戻っていったアリシアは、悪意と策謀が渦巻く王都と違って脳筋だからこそ素朴で嘘のないこの辺境の地の人々を相手にすることで心穏やかに過ごす時間が出来て、そこでようやく自分の行いや言動を顧みる余裕が出来たわけですな。
ラグナの方も事前に想像していた心がねじまがった悪女なんかではなく、気位は高くても芯が強い心根のアリシアの素顔に惹かれていき、無事にお互いに両思いになっていくわけです。
そのまま領地にいたら穏やかに新婚生活を過ごせただろうに、年齢的な制約もあってか再び王都に戻って学園に通わなくてはならないことに。
そこで王都に戻るの!?
まだ新婚生活してないのに学園編になるの!?
ラグナくん、この子ちょっと人里で暮らしたらいけない危険生物なんですけど!?
むしろ、アリシアが手綱を握って離さない制御リミッターになってて、彼女がいてくれなかったらこの王都なんど火の海に沈んでいたかわからないぞ? それでも、彼女の目を盗んでアリシアにいらんことをしようとしたやつらをバレないように粛清しているあたり、ヤバい凶器そのものである。
脳筋ラグナくんの唯一の前世要素だった、原作知識も学園に来てみるとどうも最初から原作通りに進んでおらず、そもそもアリシアを決闘で下したという相手が本来の原作ヒロインじゃなかったんですけど!? という事態に直面する。というか、原作ヒロインのマリアナは地味なメガネ少女になっていて、ひょんな事から学園では浮いているアリシアと親友になってしまうという始末。
そんなマリアナに代わって逆ハーレムの主となり、また陰謀をめぐらしている様子のパトリシア嬢は一体何を企んでいるのか。なかなかグツグツと煮立った負とも怨ともつかない感情を溜め込んでいるようだけれど。










































































































































































































































































































































































































































































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