【【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう ３ けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!?】 赤城大空／福きつね ガガガ文庫
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人気沸騰のお嬢様配信バズ、第3弾!
渋谷ダンジョン崩壊を食いとめ、いっそう人気と知名度を高めるカリンお嬢様。
ふってわいた警視庁との初コラボの最中、カリンは実力派サムライガール配信者・四条光姫と鉢合わせる。
しかし、カリンを前にした彼女は明らかに挙動不審で……?
一方、国内最強クラスのクラン、ブラックタイガーは秘かにカリンを陥れようと動いていた。
「虎の尾を踏んだ者がどうなるか思い知らせてやる……!」
その卑劣なやり口が、カリンの逆鱗に触れたとき――避けられない大抗争が幕を開ける。
どこまでも規格外なお嬢様ダンジョン無双バズ、勢い加速する第3弾!
【悲報】記事書いて投稿しようとボタンを押したら、タイトルが長すぎます、と怒られたｗ
しかたないので、タイトルの後半を削りましたよ。
これ、読んでる途中にふと気がついてしまったんだけれど……読んでいる際、頭の中の言語がいつの間にかお嬢様になってるぅぅ！？ ほんとにナチュラルに意識せずに、思考や脳内言語がお嬢様語になっていたのですわ、ですわ。
こわっ！
いや、別に怖くはなかったが、ガチで脳内侵食が起こっていることに戦慄してしまいました。さすが、お嬢様。そりゃネットのコメントもお嬢様が感染拡大しますわ。もう真面目なコメント、シリアスなコメントにも普通にお嬢様語が展開していますもんね。今、こうして感想書いている瞬間にも自然にですわ、と書こうとしてしまい、いやいやそれはあざとすぎると食い止める連続。でも、書きたい。ですわーーって書きたいっ！ なんか無性に書きたい！！
でもとりあえずは我慢、我慢。
さて本編の方はというと、相変わらずナチュラルに人助けしてしまうタイミングに恵まれるお嬢様。いや恵まれるのは助けてもらう方なのだけれど。ガチでヒーロー見参をやってるよなあ。
そして、助けて終わりじゃないのがカリンお嬢様なのです。いわゆる無自覚やらかし系なんだけれど、カリンお嬢様のそれはなんでこんなにはっちゃけてて面白いんでしょうかね？ ほかの同系統のとどういうエッセンスの違いがあるんだろう。
明らかにもうカリンお嬢様だけ世界観が違う……ように見せかけて、カリンお嬢様の懇切丁寧無茶振り指導をやられた穂乃花がメキメキと訳わからない勢いでスキル成長させて、お嬢様慣れしている（お嬢様に慣れるはない！）配信視聴者たちをして唖然とするほど意味不明な事を起こしていたのを見ると、カリンお嬢様にしか実現出来ない壊れたルールがあるわけじゃないんですよねえ……。いや、やっぱりどう考えてもカリンお嬢様しか実現は出来ないとは思うのですけれど、そのお嬢様摂理の一端でも則ることが出来たら、現行の常識の埒外に到れることを初心者同然でわりと一般人で普通の価値観の持ち主であったはずの穂乃花がああなってしまった事で証明されてしまったんですよねえ。
しかも、そのまま穂乃花を身内の同じパーティーメンバーとかにするわけじゃなくて、警察の特殊な部署にスカウトされて就職する、という形になりますけれど、世間の放流した形になるんですよね。
そして、その部署では穂乃花が経験したやり方で成長する神匠スキルの持ち主たちが集う、というお嬢様ワールドの一端が、確かにお嬢様の手を離れて増殖、感染拡大……いやいや。
でも、この時の警察の動きの迅速さは官僚組織としては望外の素早さで、これは世間の警察への信頼もアップですよ。裏には真冬の動きもあったわけですけれど、公安と思惑が一致したとはいえ、これほどの影響力を持ってる真冬さん、マジフィクサーである。世間を騒がすカリンお嬢様の黒幕と言っていいんじゃないだろうか。
この穂乃花救出の一件で、完全に国内有数のクランであるブラックタイガーに目をつけられたわけだけれど、今更世間でこれほど目立って人気を得ている、その上で実力に関してはもう意味不明すぎて他の追随を許さないカリンお嬢様を、ブラックタイガーごときがどうちょっかいをかけるのか。まさか闇討ちとか、実力をわかってない行動に出るほど馬鹿とも思えなかったので、妙に自信たっぷりに虎の尾を踏んだな、なんて嘯いているブラックタイガーのボスの姿に、頭大丈夫かこいつ？ 虎の尻尾じゃなくてせいぜい海老の尻尾だろ？ と、思っていたら、そうかそうかー、搦手で来たかー。
ダンジョン探索のクランがこれほど情報操作に長けているって、反社組織ゆえのノウハウってやつなのか。まさかの、ネットやマスコミの世論を煽ることで、カリンを直接の暴力で打ちのめすのではなく、社会的立場を失墜させていく手段に出たのか。これは利く。特に傍から見てもIQが大変なことになっているカリンお嬢様がこういう陰湿でパワーでどうしようもない事態を前にどうこう出来るとは思わないもんなあ。
実際、彼女だけだったら右往左往するばかりだっただろうし、天然の融通無碍なカリンお嬢様だけど別に精神面がハガネみたいに頑強ってわけじゃなく、底辺配信者やってたときはめげなかったとはいえそれでも普通に落ち込んでましたからねえ。言葉の暴力に対して無敵耐性があるわけじゃない。めちゃくちゃ耐久力はありそうだけれど。
ただその陰謀が想定していなかっただろうことは、カリンお嬢様には参謀、軍師、或いは闇のフィクサー、影の黒幕みたいな少女がついていたことでありましょう。
お嬢様の親友を務められる謎の少女、ついに表舞台に。これはワクワクの展開ですわよ！
しかし、あのフィストフ◯ァク兄貴に中の人がいたとは思わなかった。いや、中の人がいるのは当然なんだけれど、主要キャラクターとして登場してくるとは思わんかった。こっちの真お嬢様も最大級のやらかしやってたじゃないかーー！！ カリンお嬢様がネットの意見にあまり耳を傾けなくなった原因でもあり、すなわち彼女の暴走を押し留める手段を初っ端からぶっ壊してしまった主犯にして責任者でもあるので、何気に責任重大であるｗ
本人が真正のカリンお嬢様推しの狂信者なので、色んな意味でどうにもならないのでしょうけれど。
そして、お優雅抜刀砕には今回、一番ひっくり返って吹いてしまいました。刀による抜刀術なのに、効果に一切「斬る」という現象が含まれていないの、初めて見たよ！！
斬ってないじゃん！ 範囲攻撃で消し飛んでるじゃん！ これを目の当たりにして即座に「お優雅抜刀砕」という命名を飛ばしてくるコメントのセンスに嫉妬してしまいますｗ
Ａｍａｚｏｎ
Ａｍａｚｏｎ
