3歳以上 オープン (国際)(指定) 定量 京都競馬場1,600メートル(芝・右 外)


やたーーー!!! ソウルラッシュついについについにG1勝利! マイル界随一の実力馬として長年活躍しながらどうしてもG1だけが取れない。あれ?ソウルラッシュってG1取ってなかったの? と思われるほどにめちゃくちゃ強くて、ジッサイツヨイのに、どうしてかG1だけは一歩及ばなかったソウルラッシュ。一番強い競馬をしていた、と言われるのに勝ちがつかなかったソウルラッシュ。
ようやく、ようやくの勝利である。
団野くん、よくやってくれた。ありがとう、本当にありがとう。でも、ゴール前にガッツポーズは早すぎなw
あ、怒られとる。制裁くらっとる。

今年のマイルCSは現役のトップマイラーたちが集ったレースとなりました。
去年のマイルCSの覇者であり、香港ドバイと好走を続け安田記念では香港の怪物ロマンチックウォリアーの惜しくも2着に敗れたものの、現役マイル女王の名に相応しい実績の持ち主。
安田記念以来という休養明けでしたが、休み明けの鉄砲はよく走る馬で関係なし。体質も昔のか弱く思いっきり追えなかった頃を比べると40キロ近く体重も増えて貫禄すら感じさせる堂々とした馬体。
連覇を目指す一戦となりました。

そのナミュールを差し置いて1番人気にあがったのが、去年のエリザベス女王杯を勝ったブレイディヴェーグ。今年は連覇を目指さず11ヶ月振りの久々のレース府中牝馬Sを圧勝してマイルに挑戦。いわゆる天才少女。鞍上はルメールで万全の勝利を掴む態勢でした。
不安要素があるとしたら、マイル戦が初めてということと2番枠発走となってしまったこと。豪快に追い上げてくる脚質なので、前が壁になるとちょっと苦しいところだったんですよね。

そして、3番人気が今年の欧州マイルチャンピオンであるチャリン。
マイルチャンピオンシップ史上最強の海外からの刺客でありました。今年だけでマイルG1を3勝。7戦5勝2着2回というパーフェクト連対を決めている、文句なしの欧州王者です。
近年これほどのレベルの欧州馬が来たことなかったんじゃないかな、というレベル。
しかも鞍上はライアン・ムーアで日本の競馬場もよく知っている名手中の名手。
調教師のヴェリアン師は若き頃ジャパンカップに参戦して大敗し、次に日本に遠征するのはチャンピオンとなった馬でだ、と考えていたらしく、満を持して日本遠征を選択したんですね。それだけ、チャリンに自信がある、という事だったのでしょう。
このヴェリアン師は大変な親日家らしく、奥さんが中内田調教師の妻の妹ということで親戚だったりするんですよね。さらに、イクイノックスの引退レース実態に見に来てたらしく、本当に日本の競馬に精通していて、それで勝つと見込んで遠征してきたのですから本気も本気という意気込みが感じられました。
馬自体はかなり馬格があって、見るからにパワー型という感じでしたからもっと雨で重い馬場になった方が良かったんでしょうけどね。

他にも、このマイルチャンピオンシップの登竜門で勝ち馬を出しまくってる富士ステークスの勝ち馬ジュンブロッサム。
一昨年のこのレースの覇者で、今尚堅実な結果を残し続けている古豪セリフォス。
去年4連勝の鳴り物入りで同レースに挑戦して4着。今年中京記念・毎日王冠と連続3着で復調気配を見せここに目標を絞ってきたエルトンバローズ。
豪州の超高額賞金レースを勝ち、一躍有名になった武豊のお手馬オオバンブルマイ。
このあたりが人気の中心でした。

レースはジュンブロッサムが出遅れ。チャリンも行き足がつかずに後方からになってしまいました。この時点でこの2頭は苦しい競馬を強いられることに。
逃げたのはバルサムノート・北村友。2番手にニホンピロキーフの貫太。だいぶハイペースになったみたいですね。1000メートル57.5ってところか。
先頭集団でこのペースに食らいついて最後まで残ったのはウインマーベルのみ。他は全部脱落したので、中団からの差し競馬になりましたね。
ブレイディヴェーグは当初先行後ろめか中団前目あたりにつけたと思ったのですけれど、道中ずるずると後方に。これは意図的だったのか、ペースについていけなかったのか。マイルの経験がなかったことがここで響いたのかもしれません。
逆に最初後ろめにいたのにじわりと前目につけて4角近くまで手応えたっぷりで来ていたのがナミュール。これは行ったか!? と思ったんですけどね。
ソウルラッシュはかなり後方に位置づけて3コーナーから4コーナーにかけてもなかなか上がってこないからこりゃ難しいか、と思ったら直線入ったところでいつの間にかブレイディヴェーグの横辺りにつけていて、テレビ画面がまっすぐに向いた時には完全に前の進路があいてフルスロットルに入っているのが見えました。これは来るぞーー! とわかりましたね。ここまで手応え良くてスムーズに直線に入ったソウルラッシュは見たことなかった。
ビビったのがウインマーベル。この子も4番手くらいに居たのに凄い手応えで直線入っていくもんだから、14番って誰!? と面食らいましたよ。
ブレイディヴェーグとナミュールもこの段階では来るか!? と思ったんですが、ナミュールはこの時点でもう鞍上のクリスチャン・デムーロが違和感を感じていて追うのを止めていたみたいですね。なんかフォームが完全に崩れてしまっていて、確かに4コーナーでの映像でのナミュールあれ?と思いましたし。そのままナミュールは最下位入線してゴール通過後に下馬。幸いにして目に見える怪我はなかったみたいで、レース後しばらくして歩様も戻ったようですし、とりあえずは大事なさそうで良かった。あとあと、怪我が発覚するかも知れませんが。
ブレイディヴェーグの方は、最後まで見た感じギアが入り切るのやっぱり遅かった気がしますね。隣にソウルラッシュがいただけに、反応の違いがよく見えました。
ルメさんも先週無理くり隙間に突っ込んだ事が影響したのか、脚が尽きて落ちてくるニホンピロキーフと、頑張るウインマーベルの間1頭分くらい空いていたんですけど、キーフがふらふらしていたのもあって、そこに突っ込まずにマーベルの外まで持っていってるんですよね。安全策を取ったんでしょうか。
ただその分、一瞬伸びかけたのが止まってしまったようにも見えます。それは関係なくて距離が短かったのかもしれませんけど。

1着は、ソウルラッシュがこの強豪相手にほぼ完勝。重馬場巧者なんですけど、今日は天気が持って良馬場でしたが関係なく勝ってくれました。これまで勝てなかった鬱憤を晴らすような強い勝ち方でしたよ。でも団野くんはほんとガッツポーズが速すぎ!! しかもあれはちょっと危ないよ。怒られるってそりゃ。
2着には大外豪脚猛追で突っ込んできたエルトンバローズ。大外枠という不利を覆す激走でした。調子もかなり良かったみたいだし、エルトンバローズ此処にあり、を示してくれたレースだったように思います。
3着にはウインマーベルが10番人気ながらも粘り込み。本来1400ベストな馬だけによう最後までスピード切らさずに頑張りきりましたわ。1400までだったら現役でもトップクラスだったのですけど、マイルでもここまで行けるとは正直侮っていました。でも1600走ったことなかったもんなあ。そりゃ侮っちゃうよ。
4着にはブレイディヴェーグが最後くらいついて。スムーズに行ったらバローズと勝負は出来たでしょうけど、それでも今日のソウルラッシュには敵わなかっただろうなあ。やはり中距離のほうが良いんだろうか。意外にも2000メートルも未経験なんですよね。レース経験がまだ全然ないんだよなあ。
5着には……おおおお、チャリンあそこから来たの!?
出遅れて、ずっと外々回らされて、4コーナーではどこまで行くんだというくらい外の外まで大回りさせられて、ああこりゃさすがに無理だ、と視線切ってたら最後突然視界外からぶっ飛んできて、度肝を抜かれました。一瞬、ソウル以外全部ぶち抜いて2着来ちゃう!? とビビったくらいの勢いでしたし。上がりもソウルラッシュと同じ33・6。道中もっといい位置で競馬できていればわからなかったですよ。芝が合わなかったというのは全然なかったですね。
惜しむらくはほんと、道中。コーナーリングに不安があったのも確かでしたが(今年勝ったマイルG1は全部直線レースだそうで)出遅れがほんとに痛かった。
でも、強さはビシビシ感じさせてくれるレースっぷりでしたよ。ああ、それだけにもったいないなあ。
これでチャリン引退だそうですけれど、遠い異国での激走、お疲れ様でした。走るの好きな馬みたいで、調教もガンガン走ってたの印象的でした。海外の馬って大概慣らしでしっかり追うことなかったですからねえ。

なにはともあれ、ソウルラッシュG1初制覇おめでとう。ようやった!!