【愛さないといわれましても ４ 〜元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる〜】 豆田 麦／花染なぎさ Mノベルスf
Amazon Kindle BOOK☆WALKER DMMブックス
前世魔王の伯爵令嬢アビゲイルと、アビゲイルを溺愛する生真面目軍人ジェラルド。
幸せな二人の結婚生活はここ最近、アビゲイルにお友達が出来たり、お料理にチャレンジしてみたりで少しだけ慌ただしい。
そんななかジェラルドの異動が決定し、新婚旅行先の港町オルタに引越すことに……！
「わあ。くるくるの町にお引越しですか！」
タバサたちもみんな一緒にお引越しで、おいしい新生活が始まる――！
コミカライズも大人気！ 餌付けラブストーリー、待望の第四巻！！
一応、ジェラルドの妻であるアビゲイルの実家であるロングハースト家が王都で反乱まがいの騒動を引き起こしちゃったんだから、トバッチリは来るよなあ。
現代ならともかく、まだ一族にまで罪が及ぶような時代だし。既にアビゲイルとは縁切り同然だったとはいえ、何のお咎めもなしでは外野もうるさかったのだろう。
というわけで、建前だけ左遷という形でジェラルドとアビーの夫婦は新婚旅行にも行った港町オルタに赴任することに。ここはジェラルドの実家の侯爵家の領地でもあり、これ実質新婚なんだから二人でゆっくりしなさいよ、という温情でもありますなあ。
ノエル家の家人たちもタバサたちどころか料理長や庭師の人まで全部まるごと連れて行くので、アビーが慣れ親しんだ環境は殆ど変わりないですし。
まあ、実家の両親たちはもっと自分たちの実家に帰ってきてほしい、って思ってるでしょうけれど。二人の部屋もわざわざ新調していましたし。両親も兄の家族もアビーが可愛くて仕方ないですからねえ。
でも、ジェラルドが微妙に甥のサミュエルがアビーと仲良くしているのを見てモヤモヤしているので、新婚の間くらいはふたりきりで過ごしたいと思ってるかも知れませんが。旦那さん幼児に嫉妬はみっともないですヨ？ ただ、サミュエルの方が精神年齢的にも同じくらいなので、二人が仲良くしていると凄くお似合いに見えてしまうのも確かなんですよねえ。なんかアビーとジェラルドって夫婦というよりも親子に見えるときも多いので、むしろサミュエルと幼馴染で大きくなったらそのまま婚約という流れになってしまいそうにすら見えてしまうのでｗ
まあ二人でイチャイチャするつもりだったジェラルドのウキウキ左遷も、左遷先の街の治安を維持するために編成していた私兵団が、なんかろくでもないのに私物化されてやたらと弱体化してしまっていたがために、その立て直しに奔走する羽目になってむしろ王都に居る頃よりも忙しくなって、アビーを置いてお仕事する羽目になってしまうのですが。
またぞろ現れた、自称ジェラルドの親友。やたら馴れ馴れしい、でもジェラルドは全然親しくしていた覚えのないぼんくら登場。
いやーー……なんでかジェラルドって自称親友が多いと言うか、まとわりつかれるというか。なんでそんな、自意識過剰の話が通じない自己完結して自分に都合の良い解釈しかしないろくでなしに、男女問わず好かれるというか集られるというか、まとわりつかれるんでしょうね？ そういうフェロモンでも出しているの？ チョロいと思われてた？ 態度自体は突き放した感じで徹底していた、とジェラルドは自分では思ってたみたいだけれど、案外隙みたいなものがあったんだろうか。或いは勘違いさせるような甘い部分があったとか。
それとも、世の中には意外とそういう人間があふれていて、少なくない人がそういう人間に絡まれてるの？
まあ今回の左遷の一件、何の事情も知らない人から見たら政略結婚で押し付けられた妻からもらい事故くらって出世街道踏み外した、と見られても仕方ない部分があるのも確かなんですよね。
ジェラルドだって、最初アビーに愛さない！と堂々と宣言していたくらいですし。
とはいえ、そういう左遷事情を当人夫婦の前であげつらう、というのは神経どうかしているのも間違いなく、倫理観とデリカシーがどうかしてるんだよなあ。
別に相手も実家が面倒くさい相手とかでもなかったので、あっさりと容赦なく言い分も聞かず、とっとと私物化の件でとっ捕まえて追放実家送りの刑に処してしまわれた。鬱陶しいと思うほども邪魔にならず、退場となってしまったな。
まあジェラルドとすれば、私兵団を無茶苦茶にされて立て直しのためにアビーとイチャイチャできなくて、ストレスかつてなくマッハだったかもしれないけど。尋常じゃなく激おこでしたし。
さても、土地が変わって海が近い場所になっても、元魔王の威光は衰えなしのようで、近隣の海の魔物のボスからご挨拶として、マグロが屋敷の窓突き破って放り込まれることに。
マグロミサイルである。好意！
ってか、森の中限定じゃなくてどこの土地でも魔王って格上の存在だったのか。それも、力を恐れられているというよりも懐かれてるって感じなんですよねえ。怒ると怖い、と思われてるのはどこの魔物のボスも一緒みたいですけど。実際、今回の海のボスさんちょっとやらかしてしまって、珍しくアビーが激おこで雷落としてましたし。人間相手にはまず怒らないアビーなのですが、魔物たちには何か責任感あるって感じですよね。責任感というか、お姉さんとしてちびっ子たちにはちゃんとしないと、という感覚に見えてしまいますけど。
しかし、アビーの中で前世の魔王としての能力や感覚がどんどんと戻ってきている感じなのはどういう事なんでしょうね。別に魔王時代も精神性なんにも変わってないみたいなので、元の力に覚醒したとしても何か変わるということもなさそうなのですけど。
現代ならともかく、まだ一族にまで罪が及ぶような時代だし。既にアビゲイルとは縁切り同然だったとはいえ、何のお咎めもなしでは外野もうるさかったのだろう。
というわけで、建前だけ左遷という形でジェラルドとアビーの夫婦は新婚旅行にも行った港町オルタに赴任することに。ここはジェラルドの実家の侯爵家の領地でもあり、これ実質新婚なんだから二人でゆっくりしなさいよ、という温情でもありますなあ。
ノエル家の家人たちもタバサたちどころか料理長や庭師の人まで全部まるごと連れて行くので、アビーが慣れ親しんだ環境は殆ど変わりないですし。
まあ、実家の両親たちはもっと自分たちの実家に帰ってきてほしい、って思ってるでしょうけれど。二人の部屋もわざわざ新調していましたし。両親も兄の家族もアビーが可愛くて仕方ないですからねえ。
でも、ジェラルドが微妙に甥のサミュエルがアビーと仲良くしているのを見てモヤモヤしているので、新婚の間くらいはふたりきりで過ごしたいと思ってるかも知れませんが。旦那さん幼児に嫉妬はみっともないですヨ？ ただ、サミュエルの方が精神年齢的にも同じくらいなので、二人が仲良くしていると凄くお似合いに見えてしまうのも確かなんですよねえ。なんかアビーとジェラルドって夫婦というよりも親子に見えるときも多いので、むしろサミュエルと幼馴染で大きくなったらそのまま婚約という流れになってしまいそうにすら見えてしまうのでｗ
まあ二人でイチャイチャするつもりだったジェラルドのウキウキ左遷も、左遷先の街の治安を維持するために編成していた私兵団が、なんかろくでもないのに私物化されてやたらと弱体化してしまっていたがために、その立て直しに奔走する羽目になってむしろ王都に居る頃よりも忙しくなって、アビーを置いてお仕事する羽目になってしまうのですが。
またぞろ現れた、自称ジェラルドの親友。やたら馴れ馴れしい、でもジェラルドは全然親しくしていた覚えのないぼんくら登場。
いやーー……なんでかジェラルドって自称親友が多いと言うか、まとわりつかれるというか。なんでそんな、自意識過剰の話が通じない自己完結して自分に都合の良い解釈しかしないろくでなしに、男女問わず好かれるというか集られるというか、まとわりつかれるんでしょうね？ そういうフェロモンでも出しているの？ チョロいと思われてた？ 態度自体は突き放した感じで徹底していた、とジェラルドは自分では思ってたみたいだけれど、案外隙みたいなものがあったんだろうか。或いは勘違いさせるような甘い部分があったとか。
それとも、世の中には意外とそういう人間があふれていて、少なくない人がそういう人間に絡まれてるの？
まあ今回の左遷の一件、何の事情も知らない人から見たら政略結婚で押し付けられた妻からもらい事故くらって出世街道踏み外した、と見られても仕方ない部分があるのも確かなんですよね。
ジェラルドだって、最初アビーに愛さない！と堂々と宣言していたくらいですし。
とはいえ、そういう左遷事情を当人夫婦の前であげつらう、というのは神経どうかしているのも間違いなく、倫理観とデリカシーがどうかしてるんだよなあ。
別に相手も実家が面倒くさい相手とかでもなかったので、あっさりと容赦なく言い分も聞かず、とっとと私物化の件でとっ捕まえて追放実家送りの刑に処してしまわれた。鬱陶しいと思うほども邪魔にならず、退場となってしまったな。
まあジェラルドとすれば、私兵団を無茶苦茶にされて立て直しのためにアビーとイチャイチャできなくて、ストレスかつてなくマッハだったかもしれないけど。尋常じゃなく激おこでしたし。
さても、土地が変わって海が近い場所になっても、元魔王の威光は衰えなしのようで、近隣の海の魔物のボスからご挨拶として、マグロが屋敷の窓突き破って放り込まれることに。
マグロミサイルである。好意！
ってか、森の中限定じゃなくてどこの土地でも魔王って格上の存在だったのか。それも、力を恐れられているというよりも懐かれてるって感じなんですよねえ。怒ると怖い、と思われてるのはどこの魔物のボスも一緒みたいですけど。実際、今回の海のボスさんちょっとやらかしてしまって、珍しくアビーが激おこで雷落としてましたし。人間相手にはまず怒らないアビーなのですが、魔物たちには何か責任感あるって感じですよね。責任感というか、お姉さんとしてちびっ子たちにはちゃんとしないと、という感覚に見えてしまいますけど。
しかし、アビーの中で前世の魔王としての能力や感覚がどんどんと戻ってきている感じなのはどういう事なんでしょうね。別に魔王時代も精神性なんにも変わってないみたいなので、元の力に覚醒したとしても何か変わるということもなさそうなのですけど。
