
【こましゃくれり!! ~大学生のラブコメはシラフでヤニ切れじゃ耐えられない!~】 屁負比丘尼/あろあ ファミ通文庫
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※注:このラブコメの9割は酒と煙草とギャンブルで構成されています
二浪の末大学生となった俺・陣内梅治の部屋には三人の美女が居座っている! こう言うと他人には酒池肉林のハーレムのように聞こえるかもしれない。だが残念なことに、うちにいる女は全員クズ! トンチキ口調で面倒事を運んでくるトラブルメーカー、安瀬桜。常に煙と七味に溺れている辛党ヤニカス、猫屋李花。涼しい顔で己の全てを賭ける生粋のギャンブラー、西代桃。果たして俺はこんな女たちと健全な大学生活を送っていけるのか――!? これは青春を怠惰に浪費する、こまっしゃくれた(大人ぶった)ダメ大学生のモラトリアムラブコメだ。
うはははははは、すげえすげえ。なんじゃこれ、こんな大学生らしい大学生やってるライトノベルって見たことないや。
ほぼ中高生一辺倒だった昔と違って、近年は大学生たちがメインの作品も良く見かけるようになったけれど、こんな大学生というモラトリアムを酒タバコギャンブルで消費し尽くす、ある意味これほど大学生らしい大学時代を謳歌するダメ大学生をメインに持ってきた話はちょっとお目にかかったことがないと思う。
漫画作品なら結構あると思うんだけれどね。
今の時代の大学生像って一体どうなってるのか、学生やってたのがもう20年以上前になってしまった自分にはちょいとわからないのだけれど、ある種の大学時代を無駄に消費する余裕を喪いつつあった自分の世代より以前。それこそ昭和の時代だと酒飲みながら所構わずタバコをスパスパと燻らせて、徹夜で麻雀してるというのが、あかん大学生のイメージなんですよね。
自分の時代だともうタバコは規制が進みはじめていて(それでも今と比べると段違いに吸える場所があったけれど、それ以前の時代は本当に所構わずどこでも吸えてたからなあ)麻雀民も昭和時代と比べると少なくなってた気がするけど。それでも学校の近所には雀荘があったような記憶があるw
まあそんなコンプラという概念がない時代から飛び出してきたような、主人公たちのアナーキーな酒クズヤニカス、学業を真面目にやろうという気がさっぱりない学生生活には、なんかもうここまでいくと痛快感すら醸し出されてくる。
朝目が覚めたら、まず迎え酒ってえげつなくないですか? そして、学校に酒持ち込んで学生食堂で酒盛りすな! 当然、バレたときには大問題になって、土下座と罪のなすりつけ合いをするという見目麗しい友情の奥深さを味わわせて頂きました、乙。
いやしかし、本当にこいつら二十歳なったばっかりだってのに、既に歴戦のアル中にしか見えんのだけど。メインモブ関係なく、色んな酔っぱらいキャラを見てきたつもりだけれど、ここまで深刻に日常生活のあらゆる場面、あらゆる機会に酒が介在している、アルコール中毒すぎてアルコールジャンキーすぎる、酔いどれクズどもはちょっとお目にかかったことないですわ。
ガチの本気で本物の酔っぱらいだわ。
お酒を飲むことがメインテーマの作品に出てくるよな酔っ払いじゃないですよ。あんな上品な連中じゃない。脳髄までアルコールでぱっぱらになってるやべえ奴らだわ。泥酔がデフォだわ。わりと色んな種類のお酒も出てくるんだけれど、ほんと飲み方ぁぁ!!
酒クズ、という表現がまさにまさに。
しかし、これだけ酔っ払ってグダグダになってる女どもが、入り浸って半同棲じゃないの? というくらい、日常用品まで常備し、なんなら洗濯も主人公の家で済ませ、下着もそのへん転がってそうな状態にも関わらず、一切性的な関係には発展していないってそれはリアリティなさすぎだろう、とも思ってたんですけれど。
これ、酔っ払うと性欲がなくなる、という主人公のいやそれ逆じゃない普通!? という、理性も飛ぶけど本能も消し飛ぶよ、という彼の体質のおかげでこの四人の均衡は保たれていたんですなあ。
むしろ、どんどん無防備になっていく女性陣に反応しないがために、陣内梅治は積極的に酔っ払っていくのだァ。
いやあ、そんな都合の良い体質ってある? と、思ったらこれ後天的なもので、しかも昔の元カノとのいざこざが原因で、というのが終盤発覚するのですけれど。これがまた悍ましい、とすら言える出来事で、しかも梅治が2浪までしてしまった原因でもあったわけで。
いや、これはトラウマになっても仕方ないわ。浮気から別れ話になった、というパターンから想像されるものでも、最悪の斜め下だわ。
実際、これを知ってしまった酒クズ三人娘はブチ切れて……いやあんたら、二十歳過ぎた大人がそこまでやるか!? というやりすぎなくらいの報復を。でもやり過ぎはやりすぎなんだけれど、その内容はガキかよ! という程度の低さで。その程度の低すぎる嫌がらせをあれだけド派手に容赦なく社会的に死にかねない勢いでやってしまうという節度の無さが、なんというか大人にも子供にも無理な所業で、だからといって大学生だからできるってもんでもないよな!
うん、アホだろ、こいつら。
でも、そのアホさに、梅治は救われるわけだ。人生における無二の同類たちと、彼は出会えたわけだ。最高だね!
しかしそれはそれとして、この三人娘達、梅治のことかなり好きなんですよね。いや、こんなやべえ女と波長合う男なんて早々居ないだろうし、居たら居たで安心して一緒に居られないような社会的にもやばすぎる男しかいないだろうし、そういう意味では奇跡の男なんだよなあ。
三人娘たちも、どうにも過去になんかあって、人生持ち崩しかけて2浪したうえで、ここで同類たちと巡り合ったみたいで、恐るべき事に三人娘みんな男性遍歴は全然ないみたいで、ここで運命と出会ってしまったんですなあ。
時々、いきなりはじまるラブコメにおいての、女どもの反応が普段のアレっぷりと裏腹の初心さで、そこで可愛らしくなるのズルくない!?
今のところ、梅治の方はこの4人の関係を崩したくないと思っていて、女性陣も根本的な所でヘタレ揃いな上に、今まだこいつら大学一年生に過ぎず、更にいうとコイツラ絶対留年するだろ、という出席具合なんで、時間はまだまだあるんですよね。……いや、無いよ? ほんとはそんな時間の余裕とか2浪してる時点で一切ないはずなんだけれど、脳がアルコール漬けになってる連中にはそういう当たり前なことはわからないのである。
在り方がもうアナーキー一色なこいつらには、常識は非常識なのである。単位なにそれ美味しいの? なんか、一人単位ちゃっかりちゃんと取ってる奴もいるみたいだけどw
一番おもしろかったのは、三人娘合コンに参加する、の回の「これは酷い」しかないありさまでした。こんな女性側がえげつない合コン、このレベルはさすがに見たことねえよ!!w
ところで、最後の一件で梅治ってトラウマ解消されてない? これで、もし酒を入れたら性欲なくなる、という体質まで解消されちゃってたらヤバいんじゃないだろうか。まあそれをしてしまうと、楽しい居場所がなくなって、モラトリアムも終わってしまうので、ラブコメするなら酒の勢いと性欲で後始末からはじめるんじゃなくて、酔っ払ってはいても一つ一つ合意の上で進めていってくれた方が楽しいかな。いや、いきなりどうしようもないドツボにハマってから、デロデロで進んでいくのもそれはそれで面白そうだけれど。
酒と煙草と男と女、もう子供ではないけれど大人にもなれていない男女の、享楽の日々。これは酷い、と腹を抱えて大笑いできる快作でありました。










































































































































































































































































































































































































































































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ヒロインがダメな方のぐらんぶるじゃないか!!
お前書籍化してたの!?
八岐
が
しました