【Landreaall ４３】 おがき ちか ZERO-SUMコミックス
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ダンジョンより無事帰還した一行だったが、DXの身に異変が――…!?
また、クレイドルの“番人”との和平交渉を完遂するため、
国王陛下その人に随行し、DXらも再び地下へ!!
息つく間もなくますます盛り上がる大人気ファンタジー、最新巻第43巻が登場です！
普段は巻末のおまけについてる短編番外、プチリオールが初っ端冒頭にあるのズルいでしょ！
しかも、開幕からすごい形相でダチョウみたいな鳥の軍勢と橋の上でどつきあってるルッカフォート夫妻である。橋から人間と鳥が大量に落ちまくってるの、笑ってしまったんですが。
旦那が突き飛ばされたのでブチ切れたママさんが、あたしの男になにしてくれとんのじゃーバカ鳥がっ、と鳥さん蹴り飛ばしてるシーンには、相変わらず元気ですなあ、とほっこりしてしまいました。
一巻からもうずーっと一番の推しはママさん、ファレル母さんなのでこの人がはっちゃけてるとひたすら嬉しいです。
さても長きに渡った事故による生徒たちの迷宮遭難事件も全員救出されて無事終わったのですが、これ数日どころじゃない本気で長期間にわたるサバイバルでしたからねえ。予後は慎重に様子見しながら、いちばん最後まで遭難していたDXたちも休養に入っていたのですが……。
まさかの、DX不眠症。しかも、周りに誰かいないと寝てもすぐに飛び起きてしまう、という症状である。普通に考えると、過酷な迷宮遭難で神経過敏になり、心的なストレスも相まって周りに人がいないと安心できない状態になっている、と考えるのが普通なのですが。
……でもDXだぞ？ いやいやいやいやいや、DXだぞ？
誰かと一緒でないと安心して寝れない、とかそれはあまりにもおかしくね？ だってDXですよ？
もうこれだけ長きに渡ってDXなる特異なキャラクターを見てきたら、さすがにこれはオカシイだろ、と思いますよ。
実際、彼の不眠症の原因はDXの内面的なものではなくて、外部からの干渉であり、しかも普通の人ならむしろリラックスして受け入れるはずのものを、なんか人類の可聴域から外れた音を聞き取って飛び起きてた、というなにそれ野生の獣ですか？ という、安心のDX案件でありました。なんかもうDXあるあるですね。
こういうところの兄の解釈、というか理解度の深さに関してはまだやっぱり妹のイオンちゃんが一番わかってますよねえ。むしろ逆で独りの方が安心してリラックスして寝れる、というDXのオチに、思わず腕組みして頷く後方読者ヅラであります。
さて、迷宮遭難は終わりましたけれど、DXたちが最深部で出会った番人によってもたらされた情報、或いはこの国の成り立ちに関する真実や誓約など。これに関しては国を上げての問題になるわけで。もう一度最深部に向かって番人と接触しないといけなかったわけですが……。
迷宮の事故があれだけ大事になってしまったのは、あくまで事故による想定外の事が原因だったわけで、ちゃんと国として騎士団など動員して準備すれば、たとえ最深部だろうとあそこまですんなり行けるんだ！！ というところで、まずは大びっくりですよ。
しかも、交渉役として派遣されることになったのは、DXとライナス、竜胆という一度最深部まで潜ったメンバー。さらに忍者の五十四さんまでは随行員として、特使の代表は今国王を担ってるファラオン大老と、メイアンディアの二人、戦闘なんて出来ない二人を連れての深層行きですからね。いやー、非戦闘要員連れてでも行けるんだ、とほんとびっくりですよ。
しかし、血筋としてはむしろ国王陛下よりもメイアンディアの方が重要なのか。大老、本人含めてあくまで臨時の、次までのつなぎ、という感じだもんなあ。国王不在が長引いていい加減どうしようもなくなってきたので、リリーフ登板という感じでしたし。
それに、今の大老（せんせい）ってメイアンディアがついていないと、明晰な意識が保てないんだったか。そういう意味でも、メイアンディアの同行はどうしたって必要なのか。
でも、改めてファラオン王、元騎士にして実は考古学者を志望していたというこの老人、この先生、深い知性と穏やかな人となり、その上で未知の謎に対しての好奇心を隠さない学者めいた探究心。それでいて、王としての責務をそんな立場に立つ所以もなかっただろうに中継ぎ登板だろうが蔑ろにせず、背負おうとしている姿。思わず敬服してしまう格好良さなんですよねえ。DXたち若者に対して、王様というよりもずっと先生、校長先生っぽいの本当に好きですわ。
だから、というわけじゃないんだけれど、ラストの展開、ひっくり返ったんですけどーー！！？？
ドッヒャーーーーー！？ ですよ、ドッヒャーーーーー！？？
や、やっっべえ、なにこれ、シリーズでも屈指のイケメンじゃね！？ こんな凄えイケメン居た！？
Ａｍａｚｏｎ
Ａｍａｚｏｎ
