この会社に好きな人がいます ★★★☆
社会人恋愛漫画の金字塔、累計１１０万部突破 (電子含む) の話題作！これ原作のマンガが週刊モーニング連載、という事で対象が完全に大人向け、なんですけれど、モーニングって近年けっこうライトな恋愛ものが多いんですよね。本作も、ドロドロとした情念とかガチ修羅場とか、社内の派閥争いみたいな陰惨なものは全然なかったですね。ただやっぱり高校生や大学生の恋愛ものと違うのは、会社で働く人達のお話ということで、同僚との人間関係や仕事への向き合い方。同棲なんかでも勢いでわーっと行っちゃうのではなく、将来の事を考えつつ、実際に同じ空間で生活しはじめたことで生じる問題、など社会人ゆえの現実的なテーマが随所にみられました。それでも原作マンガは連載で読んでましたけれど、安定して面白かったですねえ。
癒しとスリル満載の日常を描いた「社内恋愛コメディ」が待望のTVアニメ化！！
お菓子メーカーに入社した、経理部に勤める生真面目アラサー男子・立石真直と企画部で働く勝気な同期女子・三ツ谷結衣。
周囲からは「犬猿の仲」だと認識されている性格が正反対の2人だが、実はお互い惹かれていて……？！
秘密厳守のピュア社内恋愛ストーリー”が開幕！
でも、アニメになってみると、ここまで糖分高めだったっけ！？ というくらい、真直と結衣の関係が甘々でちょっとびっくりしています。まあ付き合い始めだとこんなもんか？ いやでも読んだ時はここまで甘酸っぱいお話とは感じてなかったんだが、映像になると威力すごいなあ。結衣がイメージより幼い感じで、それ以上に真直がこんなに包容力ある彼氏だったっけ？ とびっくりしています（二回目
往時なら実写ドラマかされそうなものですけれど……いや、実写ドラマだとこの作品のわりと落ち着いた話の流れに耐えられずに変な改変して事件とかトラブルとか起こしそうだから、アニメで良かったんじゃないだろうか。
ちなみに原作、もう大団円で完結してるんだけれど、最近わりと完結した作品もアニメ化しますねえ。
SAKAMOTO DAYS ★★★☆
最強の殺し屋がいた その名も坂本太郎――。なんか、完全に銀魂の神楽みたいな女の子がいるんだが、いいのかこれ！？ スターシステムか？というくらいまんま神楽なんですけど。
全ての悪党が恐れ、全ての殺し屋が憧れたその男は――ある日、恋をした‼
コンビニで働く葵に一目ぼれした坂本は、あっさりと殺し屋を引退。結婚、娘の誕生を経て、のどかな街で個人商店を営む坂本は、かつての面影が無いほどに……太っていた‼
愛する家族との平和な日常を守る為、元・伝説の殺し屋が、次々と迫りくる刺客に挑む。
日常×非日常のソリッドアクションストーリー、ここに開幕‼
いやー……特に感想が思いつかないんだが。アクションコメディ、でいいんですよね？ なんか特にストーリーらしいストーリーはない気がするんだが。坂本にかけられた賞金を狙って個性的な殺し屋たちが襲ってくるのを、奥さんと娘と日常を送りつつ、こっそり裏で弟子か従業員みたいになってる子らと一緒に撃退していく、という話で。とにかくコメディとキャラの濃さとアクション、という作品ですね。やっぱり、あんまり言及することないなあ。アクションは見ていて楽しいです。
全修。 ★★★☆
広瀬ナツ子は、高校卒業後アニメーターとなり、才能を開花させあっという間に監督デビューを果たす。初監督作品は社会現象になる大ヒット。バンクが、バンクが多いぞナツ子！！
新進気鋭の天才監督と世間でも評価され、次回作は初恋をテーマにした劇場ラブコメ作品に決定！
しかし、人を好きになったことがないナツ子は初恋がよくわからず、コンテが描けなくなり映画制作が行き詰る。
そしてナツ子の能力が発揮されるときのあの「全修♪ 全修♪」という歌詞は、アニメーターの人達はどういう思いで聞いてるんだろう。いや、仕事してる時にあれが流れてくるわけじゃないんだろうけどさｗ
ナツ子って、初回の現実世界にいる時はまともに喋らないし人とコミュニケーションとらないし、前髪で顔隠して表情すら他人に見せないし、でコミュ障の内に籠もって人とあんまり喋れないタイプなのかと思ったら、作品世界に入ってからは凄く明るいし誰に対してもグイグイと遠慮なく接していく屈託の無さで、果たしてどっちが彼女のキャラクター、性格なんだろうか。
そして、新作行き詰まってたのって、人を好きになったことがなくて初恋がよくわからなかったからなの！？ 自分で体験しないと描けないタイプってわけでもないだろうに。
そう言えばキャラが最初の印象と違う、というのはルークの方もなんですよね。ナツ子と初対面のときのルークって典型的な固い勇者さまで、書割の存在みたいな印象だったのに、ナツ子と過ごしているうちになんか年相応の柔らかい面が見えてきた、だけじゃなくて凄く喜怒哀楽の感情豊かで思わぬ一面があったり、と急に魂入ったみたいな感じで見違えたんだよなあ。これって、原作から流れが外れた影響なんだろうか。
戦隊レッド 異世界で冒険者になる ★★★★
世界征服を企む悪の組織《秘密結社ゼツエンダー》。これ、連載読んでるんですけれど、出落ちかと思いきやむしろ話が進めば進むほど、物語の奥行きが出てきて、伏線に度肝を抜かれ、怒涛の展開にのめり込んでいく傑作だったんですよね。
その野望に立ち向かう、絆で結ばれた5人の戦士たちがいた。
そのヒーローの名は、《絆創戦隊キズナファイブ》!!
キズナファイブの5人は、遂にゼツエンダーとの最終決戦へ。壮絶な戦いの中で傷付いていく仲間たち。
4人の想いを背に、《キズナレッド》は単身《絶縁王》へと挑む。
激戦の果てに敵と相打ちになるレッド。
命を落とした―――かに思われたのだが、気が付くとそこは《未知の世界》だった!
異世界でも困った人々を救うため、真っ赤なヒーローは冒険者となり今日も戦う!
《異世界×戦隊ヒーロー》でおくる、絆の最強英雄譚!!
まだニ期とかあるかわからないけれど、後半行くほど面白さがうなぎのぼりになってくタイプの作品ですよ。まさに愛と絆の物語。
そしてアニメの方も、なんかもうものすごい特撮ものとしてのこだわりが全面に出ていて、凄く力入れて作られてるのが伝わってくる。こういう作品、面白くない作品のほうが珍しいのよ。
とはいえ、最初の方はテンポちょっと悪いなあ、と思うときもあったのですけれど、姫様と勇者が出てきてからはリズム感も非常に軽快になって、ようやく加減が分かってきて調仕上がってきた、という感じであります。これ、王女さまも勇者もすげえ伏線あるんだよなあ。そして、そう簡単に絆を結んでくれない勇者ロゥジーｗ いや、ちょろいやつだと１話でも共闘したらすぐにツンデレしはじめるんですけれど、ロゥジーは粘りに粘りますよ。彼にまつわる伏線が明らかになると、さもあらんとも思うのですけれど。それに、簡単に絆を結べないからこそ、その時が来た時盛り上がるんですから。
灯悟の方も絆！絆！と言うばかりでなく、絆の意味を問われ、絆を結ぶという事の本当の重さ、大切さを突きつけられる試練が待っていますし、これ思いの外熱いラブストーリーにもなってるんですよね。
ともかく、異世界ファンタジーに盛大な異物混入したような出落ち作品に見えますが、とにかく物語が骨太で見ごたえある作品なので、特撮ファンならずとも大いに楽しめるかと思います。
Ａｍａｚｏｎ
Ａｍａｚｏｎ
