【最強の剣聖、美少女メイドに転生し箒で無双する ３】 三日月猫／ａｚｕタロウ オーバーラップ文庫
Amazon Kindle BOOK☆WALKER DMMブックス
美少女メイド(♀)は華麗に無双する！真の実力を隠してメイドとして暮らす元・剣聖(♂)の異世界無双ファンタジー、第３幕！
剣聖を目指す主人・ロザレナと共に聖騎士養成学校に入学した元剣聖で、現美少女メイドのアネット。
寮長であり、アネットを料理の師と仰ぐオリヴィアから「男装して、私の恋人として一緒に実家に行き縁談を阻止してほしい」という相談を受ける。
断り切れず実家に行ったアネットを待っていたのは世界に四人しかいない剣神の一人であり、【氷絶剣】の異名を持つヴィンセントだった。
オリヴィアは家名を偽っており、実はヴィンセントの妹だという。
妹を奪う敵であるアネットは「オリヴィアが欲しければ俺に勝て」と戦いを申し込まれて!?
世界最高峰の剣士を相手に、元剣聖の強烈な剣技が炸裂する――！
おおっと、段々と誰が大枠の敵かはっきりしていたってところかな。
取り敢えず、前回は同じ黒狼クラスでロザレナを蹴落としにきたルナティエ一党を、ルナティエとの決闘を制することで打破したわけですけれど。
人質を取ってでも勝とうとする勝利への執念をあらわにしていたルナティエ。典型的なカマセちゃんだなあ、と思ってた彼女がこれ、思いの外良いキャラしてて、どれほど悪どい事をしても勝ちに拘るという姿勢に、意地汚さよりも信念を感じさせる子であり、意外とロザレナやアネットからは悪印象持たれてなかったんですよね。
それはそれとして、脳筋のロザレナとは水と油ではあったのですけれど、ルナティエは一敗地に塗れたことで、ある意味勝ち続けなくてはならないという呪縛から解き放たれた、とも言えるんですね。
それでも、勝ちに拘らなくてはならない環境や事情は変わっていないし、彼女の信念にはゆるぎはないのだけれど、必死さ故に余裕をなくしていた部分を取り戻せたわけです。
一度負けても取り返しがつかないわけではない……この学園のイカレた教育方針からすると、一度負けるともう負け犬決定みたいなところがあったのですけれど、ロザレナとアネットのお陰で一度負けても這い上がるチャンスを得られたわけです。
ひいてはこの学園、クラス同士の対抗戦で成績をキメていくみたいな方針らしくて、黒狼クラス全体で結束して他のクラスと戦っていくということになり、不穏分子を抱えつつもロザレナがリーダーという形でクラスもまとまることに。そこにルナティエがツンデレ参謀として爆誕ですよ！
いやもう相変わらずロザレナとは犬猿の仲なんですが、それでもお互い認めあった喧嘩仲間くらいの間柄にはなったんですよね。
元々ロザレナ、もう脳筋すぎるし修道院で何を学んできたんだ、というくらい何も覚えてきていないし、でリーダーとしては大変不安極まりない人物なんですけれど、妙なカリスマみたいなものは多分にあるみたいで、そういう意味では神輿にはピッタリだな、というところではあるんです。単体戦力としてはルナティエを破ったのもマグレではないくらいには強いですし。
そういう意味で、策略家であり作戦家であり人を使うことにも慣れているルナティエが、参謀として立ち回ってくれるのは大変ありがたいんですよね。
アネットも、前回の一件で罠を仕掛けたりルナティエの策略を利用して逆に潰すみたいな真似はしていたけれど、謀略家ってタイプじゃありませんからねえ。メイドという立場上、皆にあれこれと指示できる立ち位置でもありませんし、性格的にもそういうの嫌だろうし。
だから、ルナティエが隙を見せたら引きずり下ろすぞ、という半ば敵でありつつも、バックをしっかり固めてくれる立ち位置に立ってくれるのは、本当にありがたい。ルナティエってどうも性格的にも自分がトップに立つよりも、誰か前に立たせて後ろで動くのが合ってるタイプだろこれ。
それに、ずっとアネットべったりだったロザレナが、喧嘩ばっかりとはいえ対等にぶつかりあえる友達ができた、というのは寮での友人はいるとしても、それでもアネットがいればいいや、みたいな感じの距離感だったロザレナのボッチ気質をぶち壊してくれる、かなり重要なキャラなんじゃないでしょうか。
ルナティエも取り巻きはたくさんいたけど、こいつはこいつでボッチっぽかったもんなあｗ
さて、クラスの方は陣容も固まり、先々のクラス対抗戦に向けて頑張っていこうという形になってきました。他のクラスメイトたちの中にもキャラ立ってきたのが出てきましたし、アネットもまさかの魔法属性が発覚して、全然できない使えない魔法を特訓するという出来ない娘ちゃんムーヴがはじまりましたし、学園編は順調に進捗中。
それとは別に寮長のオリヴィアに請われて男装して婚約者として彼女の実家、ヴァルトシュタイン家に赴くことに、というアネットの方のこの国の闇に踏み込んでいく話にも進展が大いにありましたね。
というか、この作品の黒幕、敵役がようやく見えてきたんじゃないでしょうか。いや、前巻のラストで思いっきりそういう匂わせはしてましたけれどね。
でも、まさかアネット、出自がそんな訳ありだったの！？ 出奔した母親が祖母のもとに帰ってきたときには致命傷を負っていて、誰が父親かわからないアネットを祖母に託して亡くなった、という考えてみたらかなり怪しい来歴があったわけですけれど、母方の家が育ての祖母も居て、はっきりしていただけにそこまで深く考えていなかったのですが。
オリヴィアさんという善良な人がいる時点で、ヴァルトシュタイン家そのものが全部まるっと敵だとは思っていなかったんですけれど、それでもオリヴィアさんだけが別枠なんだろうなあ、とは思っていたんですが……おおっと、まさかのもう一人味方となってくれる人がいましたよ。
ってか、ヴィンセントお兄さん本気で悪相だな。カラー口絵の人物紹介見たら誰がどう見ても悪いやつだよ。描き方も思いっきりこの巻の悪者ですって描き方じゃないですか。そして顔が邪悪すぎる。
妹からも邪悪認定されちゃってるし。顔だけじゃなくて、言葉の使い方も偽悪的すぎて誤解されるタイプだこれ。
……このお兄さん、悪役転生した別の作品の主人公なんじゃないの？ というくらい内面と外面＋言動にギャップがあるんですけれどｗ
いや、めちゃくちゃイイ人じゃないですか。
そして、まさかの実は本来ならアネットの婚約者になっていたかもしれなかった人、だとぉ！？
今回、男装して行って出会ったので、ヴィンセントお兄さんはアネットの事を完全に男と思ってるし、妹の恋人と思い込んでいるのだが。
でも、アネットからのヴィンセントへの好感度も、今まで登場してきた男の中で、いまだかつて無いほど高いんですよね。交流すればするほど、好感度がアップしていってるんですが。
ヴィンセントも、アネットの事を男と思い込んでいるとはいえ、好漢と感じてめちゃくちゃ好ましく思ってるし。そして、アネットの出自を見抜いて彼女自身知らなかった身の上、そしてどうしてアネットが出自を知らなかったのか、その原因となったとある事件についても教えてくれたわけで。
アネットを男と思い込んでいる以外、あとアネットの前世がかつての剣聖だということ以外は、アネットのすべてを知っている、と言っても過言ではないんですよね。
本気で殺し合った敵以外では、アネットが自分からその本気の強さを開示した、この男には見せてもいい、と思ってそれを見せた相手ですからね、ヴィンセントお兄さん。
なんか……めちゃくちゃ相性良くないですか？
個人的にはわりとガチ目に、アネット×ヴィンセントはありなんじゃない？とも思ったのですが。
でも、アネット、男はマジでダメみたいだしなあ。男嫌いとかではなく、単純に恋愛対象にならない、という塩梅ですけれど。ヴィンセントに対してめちゃくちゃ好感抱いているのに、それが全く異性を意識する方向へは繋がってないですし。
でも、アネット中身はほぼ完全にもう女の子なんですよね。自分をおっさん呼ばわりしたりしていますけれど、感性とか考え方とかもう男っ気全然ないよ。女だよ、メスだよ。
なので、完全に百合仕様ですね。でも、女性に対してもそんな恋愛を意識するような感覚は抱いていないっぽいけどなあ。滅茶苦茶女性陣からモテまくってますけれど。ルナティエにもオリヴィアにも、この娘らもう男と結婚する気ないだろ、と思うくらい惚れ抜かれてますし。
あかん、こんな漢字で高位貴族の令嬢片っ端から墜としてたら、近い将来この国の貴族、少子化してしまうｗ
取り敢えず、前回は同じ黒狼クラスでロザレナを蹴落としにきたルナティエ一党を、ルナティエとの決闘を制することで打破したわけですけれど。
人質を取ってでも勝とうとする勝利への執念をあらわにしていたルナティエ。典型的なカマセちゃんだなあ、と思ってた彼女がこれ、思いの外良いキャラしてて、どれほど悪どい事をしても勝ちに拘るという姿勢に、意地汚さよりも信念を感じさせる子であり、意外とロザレナやアネットからは悪印象持たれてなかったんですよね。
それはそれとして、脳筋のロザレナとは水と油ではあったのですけれど、ルナティエは一敗地に塗れたことで、ある意味勝ち続けなくてはならないという呪縛から解き放たれた、とも言えるんですね。
それでも、勝ちに拘らなくてはならない環境や事情は変わっていないし、彼女の信念にはゆるぎはないのだけれど、必死さ故に余裕をなくしていた部分を取り戻せたわけです。
一度負けても取り返しがつかないわけではない……この学園のイカレた教育方針からすると、一度負けるともう負け犬決定みたいなところがあったのですけれど、ロザレナとアネットのお陰で一度負けても這い上がるチャンスを得られたわけです。
ひいてはこの学園、クラス同士の対抗戦で成績をキメていくみたいな方針らしくて、黒狼クラス全体で結束して他のクラスと戦っていくということになり、不穏分子を抱えつつもロザレナがリーダーという形でクラスもまとまることに。そこにルナティエがツンデレ参謀として爆誕ですよ！
いやもう相変わらずロザレナとは犬猿の仲なんですが、それでもお互い認めあった喧嘩仲間くらいの間柄にはなったんですよね。
元々ロザレナ、もう脳筋すぎるし修道院で何を学んできたんだ、というくらい何も覚えてきていないし、でリーダーとしては大変不安極まりない人物なんですけれど、妙なカリスマみたいなものは多分にあるみたいで、そういう意味では神輿にはピッタリだな、というところではあるんです。単体戦力としてはルナティエを破ったのもマグレではないくらいには強いですし。
そういう意味で、策略家であり作戦家であり人を使うことにも慣れているルナティエが、参謀として立ち回ってくれるのは大変ありがたいんですよね。
アネットも、前回の一件で罠を仕掛けたりルナティエの策略を利用して逆に潰すみたいな真似はしていたけれど、謀略家ってタイプじゃありませんからねえ。メイドという立場上、皆にあれこれと指示できる立ち位置でもありませんし、性格的にもそういうの嫌だろうし。
だから、ルナティエが隙を見せたら引きずり下ろすぞ、という半ば敵でありつつも、バックをしっかり固めてくれる立ち位置に立ってくれるのは、本当にありがたい。ルナティエってどうも性格的にも自分がトップに立つよりも、誰か前に立たせて後ろで動くのが合ってるタイプだろこれ。
それに、ずっとアネットべったりだったロザレナが、喧嘩ばっかりとはいえ対等にぶつかりあえる友達ができた、というのは寮での友人はいるとしても、それでもアネットがいればいいや、みたいな感じの距離感だったロザレナのボッチ気質をぶち壊してくれる、かなり重要なキャラなんじゃないでしょうか。
ルナティエも取り巻きはたくさんいたけど、こいつはこいつでボッチっぽかったもんなあｗ
さて、クラスの方は陣容も固まり、先々のクラス対抗戦に向けて頑張っていこうという形になってきました。他のクラスメイトたちの中にもキャラ立ってきたのが出てきましたし、アネットもまさかの魔法属性が発覚して、全然できない使えない魔法を特訓するという出来ない娘ちゃんムーヴがはじまりましたし、学園編は順調に進捗中。
それとは別に寮長のオリヴィアに請われて男装して婚約者として彼女の実家、ヴァルトシュタイン家に赴くことに、というアネットの方のこの国の闇に踏み込んでいく話にも進展が大いにありましたね。
というか、この作品の黒幕、敵役がようやく見えてきたんじゃないでしょうか。いや、前巻のラストで思いっきりそういう匂わせはしてましたけれどね。
でも、まさかアネット、出自がそんな訳ありだったの！？ 出奔した母親が祖母のもとに帰ってきたときには致命傷を負っていて、誰が父親かわからないアネットを祖母に託して亡くなった、という考えてみたらかなり怪しい来歴があったわけですけれど、母方の家が育ての祖母も居て、はっきりしていただけにそこまで深く考えていなかったのですが。
オリヴィアさんという善良な人がいる時点で、ヴァルトシュタイン家そのものが全部まるっと敵だとは思っていなかったんですけれど、それでもオリヴィアさんだけが別枠なんだろうなあ、とは思っていたんですが……おおっと、まさかのもう一人味方となってくれる人がいましたよ。
ってか、ヴィンセントお兄さん本気で悪相だな。カラー口絵の人物紹介見たら誰がどう見ても悪いやつだよ。描き方も思いっきりこの巻の悪者ですって描き方じゃないですか。そして顔が邪悪すぎる。
妹からも邪悪認定されちゃってるし。顔だけじゃなくて、言葉の使い方も偽悪的すぎて誤解されるタイプだこれ。
……このお兄さん、悪役転生した別の作品の主人公なんじゃないの？ というくらい内面と外面＋言動にギャップがあるんですけれどｗ
いや、めちゃくちゃイイ人じゃないですか。
そして、まさかの実は本来ならアネットの婚約者になっていたかもしれなかった人、だとぉ！？
今回、男装して行って出会ったので、ヴィンセントお兄さんはアネットの事を完全に男と思ってるし、妹の恋人と思い込んでいるのだが。
でも、アネットからのヴィンセントへの好感度も、今まで登場してきた男の中で、いまだかつて無いほど高いんですよね。交流すればするほど、好感度がアップしていってるんですが。
ヴィンセントも、アネットの事を男と思い込んでいるとはいえ、好漢と感じてめちゃくちゃ好ましく思ってるし。そして、アネットの出自を見抜いて彼女自身知らなかった身の上、そしてどうしてアネットが出自を知らなかったのか、その原因となったとある事件についても教えてくれたわけで。
アネットを男と思い込んでいる以外、あとアネットの前世がかつての剣聖だということ以外は、アネットのすべてを知っている、と言っても過言ではないんですよね。
本気で殺し合った敵以外では、アネットが自分からその本気の強さを開示した、この男には見せてもいい、と思ってそれを見せた相手ですからね、ヴィンセントお兄さん。
なんか……めちゃくちゃ相性良くないですか？
個人的にはわりとガチ目に、アネット×ヴィンセントはありなんじゃない？とも思ったのですが。
でも、アネット、男はマジでダメみたいだしなあ。男嫌いとかではなく、単純に恋愛対象にならない、という塩梅ですけれど。ヴィンセントに対してめちゃくちゃ好感抱いているのに、それが全く異性を意識する方向へは繋がってないですし。
でも、アネット中身はほぼ完全にもう女の子なんですよね。自分をおっさん呼ばわりしたりしていますけれど、感性とか考え方とかもう男っ気全然ないよ。女だよ、メスだよ。
なので、完全に百合仕様ですね。でも、女性に対してもそんな恋愛を意識するような感覚は抱いていないっぽいけどなあ。滅茶苦茶女性陣からモテまくってますけれど。ルナティエにもオリヴィアにも、この娘らもう男と結婚する気ないだろ、と思うくらい惚れ抜かれてますし。
あかん、こんな漢字で高位貴族の令嬢片っ端から墜としてたら、近い将来この国の貴族、少子化してしまうｗ
Ａｍａｚｏｎ
Ａｍａｚｏｎ
