さて、春アニメもガンガンスタートしていますが、順番に順番に。


ロックは淑女の嗜みでして　★★★★
一流の淑女だけが在籍を許される「桜心女学園高等部」に通う鈴ノ宮りりさ。学園で最も栄誉と誇りある称号「高潔な乙女（ノーブルメイデン）」を手に入れるべく精進し、周囲からも一目置かれるほどのお嬢様だが、実は 一年前に母親の再婚で鈴ノ宮家に入った「元・庶民」だった。母親の期待に応えるため、本心を押し殺し、大好きだったロックやギターを捨て、お嬢様として振るまうりりさ。ある日、学園の憧れの的である黒鉄音羽と出会い、ひょんなことからドラムを叩く音羽を目撃し… 。お嬢様×ロック!? “本音”がぶつかる青春ロックアニメ、開幕！
お嬢様が格ゲーに人生ぶっ込んだりという漫画もあるし、昨今の上流階級のお嬢様は普通にレイニーブルーとかしていられないらしい。というわけで、ロックである。アニメ・ガールズバンド覇道の時代の担い手がまたあらたに登場なんだが、この原作の漫画家さん「ムシブギョー」の人じゃないですか。今はヤングアニマルでロックバンド描いてるのか。
とてもお嬢様とは思えない凶暴な顔つきが実に痺れるのですけれど、まずもって主人公のあの特徴的なツインテールロールですよ。ただのツインテールを遥かに凌駕するサイドへの張り出しは、これ廊下歩いてたら半分以上占有してすれ違いにくそうなんですけど。教室で座っているだけで、横の通路通れなさそうなんですけど！？　当たり判定ないのか、この横張りツインテール。
母親の再婚前はアパートの狭い一室で父親からロックの英才教育を受けていたと思しきりりさ。アニメならではの、音楽という暴風をどれだけ感じさせてくれるのか。とりあえず第一話はぶん殴ってきましたよ！





ボールパークでつかまえて！　★★★★

「お兄さん、私のことタイプなんだ〜？」
ある日の球場で、ギャルなビール売り子に絡まれた！？
でもこの子、実は超絶ウブな純情ガールで......♡
舞台は、とあるプロ野球の球場！
日々たくさんの人が集まり、働き、笑い合い、人間ドラマが生まれるこの場所は、
まるで一つの「町」のよう！
さあ、あなたもボールパークの「住人」になりませんか！？
プロ野球に携わるすべての人々に捧ぐ
笑顔と涙の球場愛コメディー！！
千葉のプロ野球チームのホームタウンであるスタジアムを舞台にした人間ドラマ群像劇。週刊モーニングで連載中で、けっこう長期連載してるんですよね。読んでます。普通の野球ものと違って選手だけがメインじゃなく、試合の方に焦点が当たるでもなく、みんなの憩いの場であるボールパークで働く様々な職種の人たち、そしてその人達の家族や関係者にスポットがあたる、なかなか渋い内容に思えてこれが無尽蔵に楽しいドラマなんですよね。
そもそも主人公がビールの売り子さんのルリ子さんですし。最初はサラリーマンの村田くんに絡んで来るルリ子さん、もろにギャルで馴れ馴れしくて大丈夫か、と思う所なんですけれど、いきなり実はあんまり男と喋った事なかったり、褒められるとテレテレとチョロかったり、とギャップを見せたところで、第三話での球場の警備員さんたちのお話の際は、迷子の子供に無神経なことを言ってしまう新人の警備員に対して、球場が嫌いになったらどうするんだ！と叱り飛ばす、というすごくお客さんに寄り添った姿勢と、野球場で働くスタッフとしての気概。そして子どもに対して滅茶苦茶優しいという様々な顔を見せてくれて、一話で思いっきりルリ子さん推しにしてくれるこの強力な構成。これ漫画でも第一回でこれ面白いなあ、と思わせてくれた構成力なんだけれど、アニメで久々に見ましたけれどやっぱり面白いですねえ。一気にぐっと引き込まれました。あの警備員さんのお話で、かつて迷子で警備員さんに飴を貰って泣いた顔が笑っていた男の子が、今ではそのベテランさんと同じ警備員になって、迷子の子供に飴をあげて楽しい思い出を引き継いでいく、という連綿と続く歴史、というと重いか。このボールパークが世代を超えてずっと人々を楽しませ続けている場所であり、そこがこれからの物語の舞台となって様々な人のドラマを見せていくんだよ、というのが最初に伝わってくる単体でも、スタートアップの話としても実に素晴らしいお話だったんですよねえ。
これからも色んな人が登場してくるので、大変おすすめです。







機動戦士Gundam GQuuuuuuX (ジークアクス)　★★★★

宇宙に浮かぶスペース・コロニーで平穏に暮らしていた女子高生アマテ・ユズリハは、少女ニャアンと出会ったことで、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれる。

エントリーネーム《マチュ》を名乗るアマテは、 GQuuuuuuX ジークアクス を駆り、苛烈なバトルの日々に身を投じていく。

同じ頃、宇宙軍と警察の双方から追われていた正体不明のモビルスーツ《ガンダム》と、そのパイロットの少年シュウジが彼女の前に姿を現す。

そして、世界は新たな時代を迎えようとしていた。
映画館で先行放映されて大変話題になってたガンダムですね。自分は見に行かなかったんですが、ネタバレに関してはまあできるだけできるだけ回避しようと思っていました。それでも、公式からシャアとかシャリア・ブルみたいなのが出てきたら「あ（察し）」とはまあなりますよ。
つまるところ、これはガンダムの宇宙世紀の一年戦争でジオン側が勝ったIF世界、世界線、仮想戦記なんだろうなあ、と想像していました。一話見た限りではそんな感じの理解でOK?
ジオンが勝ってもスペースノイドは豊かにはならないんだよ、みたいな台詞だったかな。なかなかガツンと来るじゃないですか。
ザクの機体に漢字のペイントがされてるのも、ビジュアル的にガツンと来るものがありますねえ。ただ、ガンダムに赤はあんまり似合わんと思ったよ。白も黒も黄色も黄土色もそれはそれで似合ってると思うんだけれど、赤はなんとなくねえ。
そしてトップ２で「ニャーン！ニャーンっ！！　畜生、ニャーンも死んだ！！」の台詞の悲痛な叫びが劇中で一番頭に焼き付いてるくらいまであるので、主人公のマチュの相方がニャアンだと知って以来、ずっとニャーンも死んだ！！が頭の中でリフレインしてるので、なんとかしてほしいｗ
あと「GQuuuuuuX」をこれアルファベットだけだったらなんて読むかわからんよ！　ジークアクスとかわからんてｗ
あと、ジオン側が運用している艦船が、ザンジバルでもムサイでもなく、ジオンカラーのホワイトベースなんですが！？　戦勝国として敗戦国から戦利品としてぶんどったのか、それとも戦時中に拿捕して自分達のものにしたのか。いずれにしても、これ任されてるってシャリア・ブルは本国からもだいぶ重要視されてるってことなんだろうか。まだなにもわからないだけに、想像だけが羽ばたいていく。

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