前回の記事です。
あーー、これ今期かなり見るの多いぞ。思ったより視聴継続で離脱しそうな作品少ない。良いことだが、実際見るの大変だこれ。
mono ★★★★
高校の写真部員・雨宮さつきは大好きな部長の卒業により意気消沈していたが、【ゆるキャン△】のあｆろさんが手掛けるもう一つの連載作品。こっちは「まんがタイムきららキャラット」での連載ですね。雑誌のサブスクからキャラットが外れるまでは読んでたなあ。写真部が舞台なんですが、正確には「シネフォト研究部」となっているように単純にカメラで写真を撮るだけの部活じゃないんですよね。実際、１話から部員の二人は特殊なカメラを購入して非常に面白い試みで通常の写真と異なる世界を映し出しています。
親友でもう1人の部員の霧山アンからの激励により、再び部活動を頑張る決心をする。
しかし、さつきが意気込んでオークションで購入した360°カメラが届かない。
アンが出品者を調べると学校のすぐ傍に住んでいるらしい……。
さつきとアンが出品者の住所を訪れるとそこには駄菓子屋が。
2人はそこで漫画家の秋山春乃と出会い、「マンガのモデルになって欲しい」という依頼を受ける。
元映画研究部の敷島桜子を加え写真部と合併した「シネフォト研究部」は、春乃の取材に協力することになるが……？
特筆すべきは、やはり【ゆるキャン△】と同じく、あの時間の切り取り方でしょうねえ。ゆるキャン△で志摩リンたちが散歩やツーリングなどで無言に近い状態でじっくりと周辺の景色や風景を眺め、その中に溶け込んでいくような独特の描写があるんですけれど、本作でもそういうあｆろさんの独特の雰囲気がちゃんとアニメの中にも現れていて、実に堪能できます。
ゆるキャン△では料理などとは別に、キャンプ用品のガジェットなんかがとてもおもしろかったのですけれど、本作ではカメラを中心にそっち関係まったく知らない人に「おおっ！？」と思わせてくれるいろんなガジェットが登場しそうで、そちらも楽しみ。いや、四コマだと小さくて良く見えないんだよｗ
日々は過ぎれど飯うまし ★★★☆
大学一年生の河合まこは、できるだけ周りに波風を立てず毎日を淡々と暮らしていた。そんなある日、まこの目の前に現れたのは小川しのん。しのんと友達の比嘉つつじ、古館くれあに誘われ「食文化研究部」へ入部することに。この出会いが、まこたちの大学生活に変化をもたらし始める――。星ななも新たに入部し5人になったサークルで、みんなと一緒に楽しい思い出いっぱいつくりたい！今期大学生ものけっこう多いな。大学生ゆえの自由さを、果たしてどう活かしていけるのか。これ、コミックスはあるけどまだ発売してないじゃないですか。ということは、オリジナルアニメ？ あの田舎日常アニメの粋である【のんのんびより】の作者あっとさんがストーリーと漫画ネームを手掛けてるという、これ【のんのんびより】系列なのか！ 漫画の作画の方はこちらもアニメ化されてる【恋する小惑星】の作者さんらしいし、オリジナルアニメとはいえ漫画色の濃い作品に思えます。食文化研究部というサークルを立ち上げるまでが１話でしたけれど、作っためんめん。特に主体となって動いていたしのんは、このサークルを単なる駄弁り場として確保したかっただけみたいで、食文化なんてものへの興味は一切なし。幼馴染の彼女と偶然大学で再会したまこは、内気ゆえに友達いなくて食への興味は津々なんだけれど、なかなか一人で外食も出来ず勇気が出ないという塩梅。まことしては、本気で食文化についてなにかするつもりだったみたいだけれど、でも具体的に何をするんだ？ ふわっとしすぎていて、自分達で料理を作るのか、創作するのか、外に食べに行くのか、美食ツアーを組むのか、なんも決まってない感じなんですよね。仲間内に食堂の娘もいるしまこも作れるみたいだから、自作も行けそうだし、わざわざ大学生にしたのは遠出して美味しいものを食べに行くぜ、ということも出来るようにという意図も感じさせられるし、さてどんな方向性になっていくのか。１話だけだと何もわからんのが逆に面白そうではある。ちゃんとあの「のんのんびより」的なテンポも感じさせられるぞ。
忍者と殺し屋のふたりぐらし ★★★★
忍びの里から抜け出したくノ一さとこは、街で行き倒れていたところを通りすがりの女子高生このはに救われる。いやーー、これ漫画連載読んでるときも、こいつら倫理観びっくりするくらいゼロだな！ と思ってましたけれど、アニメで見せられると恐ろしいほど人の心がないな！！
だがそれも束の間、さとこは里からの追手に見つかってしまう。
しかしそんな追手をあっさりと返り討ちにするこのは。
…なんと彼女の正体は殺し屋だったのだ！
世間知らずのくノ一と殺し屋女子高生の危ない共同生活がスタート！
これ、冷酷非道とか残虐とか人を殺すのが好き、嗜虐的とかそういう邪悪さやネガティブな嗜好がさとこやこのはには一切ないんですよ。ただ人を殺す事にも死体をどうこうする事にも何も思う事がないだけで、人間関係に情も何も一切感じないだけで。単に人の心がないだけ。倫理観に悩まされる心を一切持っていないだけで。
そして、そんな二人を描く側もすごくフラット。淡々とただそんな二人の様子を描いている。
追っ手の忍者の子たちとか、見た目もキャラも非常に際立ってて存在感強い子たちだったのに、サクッと殺してブワッと葉っぱにして遺体隠滅しちゃいますからね。
それでいて、ノリは日常のちょっと変わった女の子たちの掛け合いを中心に描くコメディみたいになってて、何より当人たちが日常も殺しも完全におんなじ日常感、ポンコツコメディ的にやってるのが、これはやべえ！！ と見てて変な笑いが出てくる、これはやべえ作品ですわ。いやこれ、マジでどういう感情で見ればいいんだ？ シュールというのはノリがほんとに呑気すぎて、まじで混乱するんだがｗ
Ａｍａｚｏｎ
Ａｍａｚｏｎ
