前回の４月後半の記事です
以降は今月５月の上半期に発売のライトノベルから、注目作品をピックアップしていきたいと思います。
【魔法×科学の最強マシンで、姫も異世界も俺が救う！】 語部 マサユキ(角川スニーカー文庫)
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異世界転移した最強ロボが、魔法も使えて圧倒的無双!【転生従者の悪政改革録】とか【疎遠な幼馴染と異世界で結婚した夢を見たが、それから幼馴染の様子がおかしいんだが?】などのかなり好きなシリーズを手掛けてた語部マサユキさんの新シリーズ。この人の描くカップルの甘酸っぱさは素晴らしいんですよね。【神様の予言書】は書籍では一巻しか出なかったのですけれど、Web版は途切れずずっと続いていてこれがとびきり面白かったんですよねえ。
人型兵器ラマテラスを操縦するバサラは最終決戦で命を散らせたが、目が覚めると愛機とともに異世界にいた。
生活のため受けたモンスター討伐クエストは、異世界の常識をぶっ壊すラマテラスのビーム兵器で無双解決!
そんな中偶然命を助けた王女ナディラからこの国の危機を知る。王都に迫る魔族の悪意。ナディラによって最上級魔法をも武器にしたラマテラスを駆り、バサラは再び戦うことを決意する。
「もう誰も死なせない、お姫様もこの世界も俺が救ってやる!」
科学の力だけで無双、さらに桁違いな魔法も使えて超最強!
ロボット異世界無双ファンタジー開幕!
本作は、ロボットアニメの世界から異世界に転生という……これ、ちょっと前にアニメ化もされた戦隊ヒーローのレッドが異世界に転生してしまう作品のロボアニメ版みたいなものかしら。
設定を活かしてはっちゃければ、絶対おもしろくなるパターンですね♪
【凶乱令嬢ニア・リストン 8 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録】 南野海風(HJ文庫)
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武闘大会本選、ついに王国一の強者が決まる！武闘大会編に入ってからずっと書き下ろし！ こういう大会ものは、キャラがたくさん出るとやっぱり盛り上がりますよねえ。
王国中を熱狂の渦に巻き込み、予選から大盛り上がりの武闘大会。
ニアの弟子たち、勇星会の男女や剣鬼、敗者復活から舞い戻った挑戦者など、本選ではさらなる激戦が繰り広げられる!!
そんな中、武に関して妙に詳しく、試合の解説が抜群に上手いと評判になったニアは、王令で全試合の解説担当に任命され大活躍！
それはそうと、見ているだけでニアが満足するはずもなく――
「魔王じゃないわ。さっき言ったじゃない。魔王より強いって」
天使のような凶乱令嬢の最強無双譚、全編書き下ろしの第8弾!!
やっとこ本戦に入ることでガチの実力者同士の試合が増えて、これは楽しい。
それはそれとして、ニアって解説なんかして大丈夫なの！？ この子、わりと自重しないでしょｗ
【妖精の物理学 ―PHysics PHenomenon PHantom―】 電磁幽体(電撃文庫)
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逆さまの街で、雪の結晶を宿す妖精に出会った。ああ、往年の【ウィザーズ・ブレイン】なんかを想起させるような、SFとファンタジーが融合したような明日の世界で繰り広げられる、これはボーイ・ミーツ・ガールだったんですよねえ。
――第31回電撃小説大賞《大賞》受賞作――
「たった今、世界の法則を再定義しよう」
2032年に提唱された前代未聞の物理学理論により、世界の在り方は大きく変わった。特定の物理現象が少女の姿で具現化した存在――『現象妖精』は、人類に多大なる恩恵と、未曽有の大災害をもたらした。
七年前、『現象妖精災害』により一度崩壊し――復興した街・神戸。そこに暮らす少年・カナエは平穏な日々を過ごしていた――はずだった。あの日、助けを求める彼女の声を聴くまでは。
「1500万もの人間を、この手で一度に、――殺しました」
世界の秘密と、犯した罪。少年と妖精の逃避行が今、始まる。
大賞受賞作家が遺した感動の大作が堂々刊行!
大賞受賞作なんですよねえ……。ここからだったのに。残念ながら、受賞作がこうして本として世に出る前に、作者さん急逝してしまったそうなんですよね。だから、これが唯一読むことの出来る一冊になってしまうのかもしれません。大作っぽくて、話が続けば続くほど深みにハマっていきそうな作品なんですけどねえ。せめてしゃぶり尽くすように物語を味わいたい。
【サンバカ!!!】 助六稲荷(電撃文庫)
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面白おかしい旅に出よーぜ!!!なんかあらすじでラスボスが暴露されてるんですけどぉ！？ というか、あらすじ文がほぼ全部会話とかｗ
「私の名前はイグニス・ファルフレーン。かつて世界を治めていた聖女です! が、能力を九十九分割されて封印されてしまったので探してる真っ最中です!」
「何言ってるのかわからないと思いますが、とりあえずアイテム探し系ロードムービーだと思ってください。どうも、主人公のネモです」
「うらぶれた街で腐るチンピラ・ネモくんが清楚で巨乳でS級美女の私と出会い、旅に出る! これはえっちな予感がしますよぉ!」
「……見ての通り、基本的に聖女なんて名ばかりな、ただのバカです、ウチの相方は」
「そんな我々が、巨大な亀の中にある街やら、バニーガールがわんさといる永遠の祝祭やらに乗り込むわけですね!」
「ケツと器のデカい獣人の姉御を道連れにしたりしながらな」
「ネタバレすると道中では臓物の雨が降り注ぎ、ラスボスは黒ギャルです!」
「破天荒な聖女とチンピラと獣人の旅が、第31回電撃小説大賞《銀賞》を受賞して刊行!」
見るからにアホっぽいテンションで繰り広げられそうなお話で、というかタイトルから「サンバカ!!!」ですからねえ。サンバカって三馬鹿って意味でしょ？ もうバカやりまくってくれそうな新人作品、銀賞受賞作で楽しみです。人物紹介でもこのシスター、三大欲求に忠実とか語られてるもんなあｗ
【ざつ旅謎 ―That's "Mystery" Journey―】 逆井卓馬／原案・絵：石坂ケンタ(電撃文庫)
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「ざつ旅」スピンオフは、日帰り謎解き旅?ただいまアニメ放映中。原作は漫画なんですけれど、これが実に純粋に旅行を楽しむ作品で、この旅行してる感が今までにない独特の雰囲気があって、派手な展開は一切ないのですけれど不思議なほど惹きつけられる作品だったんですよねえ。
「謎解きのテストプレイをしてみない?」
旅好きな新人漫画家の鈴ヶ森ちかは、担当編集から奇妙な提案を受ける。それは、電撃文庫から出版されるライトノベルの内容が本当に成立するかどうか、実際に謎を解いて試してほしいというものだった。
渡されたのは、一つの封筒と、細工が施された豚の貯金箱。記された不可解な文章によると、どうやら実際に街を探索して答えを導くものらしい。ちかは旅仲間に協力を求めながら、行き当たりばったりの日帰り謎解き旅へ繰り出すことに――
人気旅漫画『ざつ旅』のスピンオフ小説登場!
それがライトノベルのスピンオフって、この発想はなかった。しかも、なんか内容が電撃文庫とコラボしてるぞこれ、これも電撃文庫なんですけどね！？
原作だとだいたい泊まりの旅行なんで、日帰り旅行ってあったかな。いずれにしても小説でのざつ旅って面白い試みですね。
Ａｍａｚｏｎ
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