【処刑少女の生きる道(バージンロード) １１．―カーテン・コール― 】 佐藤真登／ニリツ GA文庫
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堂々完結。
――これは、彼女が彼女と生きるための物語。
ああ、良かったなあ……。
読み終えたあとのじんわりと沁み入るような読後感に、浸る。
多幸感とはまた違う、ほんのりとした寂しさ混じりの満足感。
旅の終わりを見届けたような、これからも歩いていく彼女達の背中を見送るような。
１１巻だから長いシリーズでした。それだけ、メノウたちの歩みを見続ける時間でした。ふとした瞬間に奈落に落ちていくような道を、先も見ずに目を瞑って歯を食いしばって歩いているような娘たちでした。もう往くべき道も見失って、霧の中で暗黙と佇んでいるような娘たちでした。
そんな彼女達が、それぞれに自分の歩む道を見つけて、切り開いて、変わって、取り戻して、一人で立って歩いていく。隣で一緒に歩いていく人と手を触れ合わせて、歩いていく。
死にゆく道じゃない、これからも顔をあげて生きていく道を、彼女達は掴み取って生きていく。
それを見送ることの出来た、満足感。もう見続けることの出来ない一抹の寂しさ。
さようなら、元気でね。
物語の終わりに、そんな別れを胸にいだけたのだとしたら、それはきっとハッピーエンドという事なのでしょう。
あらすじに多くの言葉を費やさず、ただひと綴りの文章で表したのは、何となく気持ちがわかる。何も語る必要はない、ただ彼女らの旅立ちを見届けてほしい。これまさに、彼女達のカーテンコールだ。
……って、感慨のまま書いてたら、感想書き終わった感を出してしまった。
いや待って、もう少し色々と書かせてちょうだい。語る必要はなくても、無駄に費やしたい言葉はあるものだ、にんげんだもの。
とはいえ、さて改めて書こうと思うと何を書いたらいいものか。
こうして、物語の最後までこのお話を読んでしまうと、アニメの演出なんかも含めて最初から最後までの大まかな話の流れは固まっていたんでしょうねえ。メノウが白骨から元に戻る演出とか、あれは原作のこっちの設定ありきだったのか、あっちの演出を小説の方に取り込んだのかはわからないけれど。
でも、たびたびメノウが夢の中で恋い焦がれるように思い描いていた、日本の学校の教室の中でほかの日本人たちと一緒に当たり前みたいに制服を着て学生として過ごしている、そんな光景がまさかこの最終巻で実際に再現されるなんてのは、あの夢を見ていた時のメノウの気持ちを思うと、感慨深い以上の胸に迫るような想いが湧いてくるんですよね。
メノウがメノウのまま、偽物とはいえアカリの暮らしていた現代の日本に降り立って、授業を受けられるわけでも学生になったわけでもないけれど、制服を来て夢で見た学校の教室を見て回り、学生たちが何気ない当たり前の日常を送っている様子を覗き見て、ふっと微笑んでいる様子を見てしまうと、ね。
なんか、ねえ。グッと来たんですよねえ。
まさか、メノウが日本の側にくるとは思っていなかっただけに、なおさらに。
それが本物の日本ならちょっとまた感覚違ったんでしょうけれど、これが白亜の生み出した５分前に出来た世界、てのがまた、なんか違うんですよ。完全に夢の中の世界ってのなら、現実じゃないと割り切れるんですけれど、この白亜の世界は本物の地球を再現した上で本物の地球を取り込んでいき、やがてこちらが本物の世界になろうとしている世界だっただけに、擬似的にも本物の地球であったわけですよ。本物本物言い過ぎで申し訳ないんですが、この偽物でもない本物でもない、夢でもなく現実でもなく、という世界だからこそメノウが完全に異世界に紛れ込んだ異邦人でもなく、さりとて現代日本に馴染んだ存在でもなく、という中途半端というか両立した立ち位置になっていたのが、不思議とこの状況にフィットしていたような感じなんですよねえ。なんか、言葉にするのが難しいのですけれど。
そんな本物じゃないけれど本物とガワも中にいる人間たちも変わらない、そんな地球の日本の東京で、アカリとメノウは、白亜と出会う。防人の汚染から解かれた本物の白上白亜に。
まさかの、本物の我堂蘭もおまけで一緒に。いやまあ、誰が元凶かと行ったら、元を辿っていくとコイツなのでヤリ逃げは許さん、元の場所に戻るにしてもやった事の責任は果たしていけ、てなもんだったのかもしれないけれど。
決着をつけていけ、という意味ではアカリにとって死に別れた両親と、もう一度しっかりと別れるというのも、メノウたちの世界で生きていくという道を決断していた彼女にとって、必要な決着だったのでしょうね。
そして、自分の異世界での記憶を消し去って、自分の生み出した世界の中で自覚のない神となり、埋没していこうとしていた白亜の前に現れる、覚えのない親友とその友達だという自分そっくりの少女。
白亜にとって、記憶になくてもアカリという少女は話しているだけで心が浮き立ち、閉ざしていた扉が開かれていく、そんな女性で。いくら記憶を消したとしても、無くしきることの出来ない絆で結ばれていた相手だった、というのをこの短い交流の中で十分なほどの描かれていくんですね。
二人は、間違いなくお互いの心を支え合ったことのある親友同士だった。捨てされる関係なんかじゃなかった。それを、記憶を自ら捨てた白亜が自ら彼女との記憶を取り戻したいと願うシチュエーションにすることで、二人の関係を再構築してるんですよねえ。
ほんのちょっと前のに、ハクアはラスボスとして彼女らの前に立ち塞がってたのに。
前巻での千年前の答え合わせと一緒に、一気にハクアという少女に対して気持ちが入ってしまう、感情移入してしまう立ち位置を構築してみせたよなあ。千年のアカリに対しての妄執を、悍ましいものから一気に切なくも尊いものへと移し替えてしまった。
この再構築は、異世界側ではまず叶わなかったでしょう。二人の元いた世界である日本でだからこそ、もう一度構築できた。
そして、そこにもう一人メノウがいる。彼女とハクアの関係は、友達の友達。お互いにアカリとは親友で、しかしお互い同士には何の関係もない……ってだけなら、本当にただの友達の友達なわけだけれど、ハクアとメノウに関しては片方が本体で片方が分身とも言える端末で、というもう一人の自分という関係なのが、複雑に絡み合った関係になってるんですよね。しかし、それを敢えてシンプルに友達の友達という関係に定め直して、この日本での時間を、何気ない平和で楽しい時間を過ごすことになるわけだけれど。
でも本当にただの友達の友達という関係なら、お互いアカリを抜いてしまうと微妙な距離感になってしまうものですけれど、ハクアとメノウはアカリを通じてしかお互いを知らない関係というわけじゃなく、敵としてぶつかって知識としてもお互いをよく知り、またお互いにもう一人の自分自身同士という事もあって理解と共感と反発の混じり合った感情を抱いている相手ですからね。知らない相手同士の友達の友達じゃない。
でも、防人が憑いていた時のような汚染が白亜からは今は拭い去られていて、なんかアカリが微妙に、本当に微妙になんですけれど二人を双子扱い、姉妹扱いしたのも何となくわからないでもない距離感になってたんですよね。
そんな三人が、三人一緒に遊んで、どんどんと三人でいるのが違和感がなくなっていって、こうして日本で三人がただの学生の友達同士遊んでいるのが当たり前、みたいな時間が訪れて（我堂は除く）。
束の間とはいえ、あり得ないはずだった光景が確かな本物として現れている姿に、グッとくるものがあったんだなあ。じんわりと沁み入るみたいに心あったまるものがあった。
こういう光景にたどり着いたことが、奇跡のようで当たり前のようで、感慨深いなんてものじゃなかった。
でも、これはやっぱり本物であってもつかの間の時間。防人の余計な介入があったとはいえ、ここは消え去るべき夢の中、というよりも途中下車の乗換駅だったのだろう。いつまでも、ここに留まることは出来ない。
ここから、どこに向かうかを自分で選べる時間が訪れる。いや、自分で選べることを彼女達は掴み取ったのだ。自分で選べるだけの道を、彼女達は切り開いたのだ。ここにたどり着けるはずもなく、途中で潰えるはずだっただろう道の断絶を、彼女達は成長して変化して進化して、乗り越えてきたのだ。
だから、ここで自分で道を選べる。自分の生きる道を選択できた。
胸を張って、自信を持って、俯かずに目を瞑らずに、振り返らずに歩いていける。
それが彼女の、彼女達の生きる道。
たとえ、行く先が違っても。もう二度と会えないとしても、友達だった事実は変わらず、過去形にもならない。
泣いたっていいさ。でも、お互い自分の道を自分で歩いていけるお別れは、さよならは、きっと悪くない結末だ。
メノウも、アカリも、モモも、アーシュナとサハラとマヤに、ミシェルとフーズヤードだって。みんなそれぞれの生きる道を歩み始めた。日本では、心配していた大志万摩耶…送り返されたパンデモニウムがどうなるか本当に心配というか不安というか、純粋概念なくなっても「魔」は消え去らないんじゃないかと怖れていた摩耶の方も、どうやらあれ白亜なんですよね。千年前のように白亜が幼い娘の手を握って闇から引き戻してくれたみたいですし。
ちゃんと、白亜だけじゃなくパンデモニウム本体の方まで救えたのなら、良かったなあ。
これは、彼女が彼女と生きるための物語。そこにたどり着いての、皆々のカーテンコール。
幕である。
そしてもう一度、改めてこの記事の冒頭に書いた文章に戻る。
読了の余韻に浸りつつ、物語の終わりを名残惜し見つつ、じゃあねと去りゆく彼女達の背中を見送って。
ページをたたむとしましょうか。
良き、少女たちのお話でありました。感謝。
読み終えたあとのじんわりと沁み入るような読後感に、浸る。
多幸感とはまた違う、ほんのりとした寂しさ混じりの満足感。
旅の終わりを見届けたような、これからも歩いていく彼女達の背中を見送るような。
１１巻だから長いシリーズでした。それだけ、メノウたちの歩みを見続ける時間でした。ふとした瞬間に奈落に落ちていくような道を、先も見ずに目を瞑って歯を食いしばって歩いているような娘たちでした。もう往くべき道も見失って、霧の中で暗黙と佇んでいるような娘たちでした。
そんな彼女達が、それぞれに自分の歩む道を見つけて、切り開いて、変わって、取り戻して、一人で立って歩いていく。隣で一緒に歩いていく人と手を触れ合わせて、歩いていく。
死にゆく道じゃない、これからも顔をあげて生きていく道を、彼女達は掴み取って生きていく。
それを見送ることの出来た、満足感。もう見続けることの出来ない一抹の寂しさ。
さようなら、元気でね。
物語の終わりに、そんな別れを胸にいだけたのだとしたら、それはきっとハッピーエンドという事なのでしょう。
あらすじに多くの言葉を費やさず、ただひと綴りの文章で表したのは、何となく気持ちがわかる。何も語る必要はない、ただ彼女らの旅立ちを見届けてほしい。これまさに、彼女達のカーテンコールだ。
……って、感慨のまま書いてたら、感想書き終わった感を出してしまった。
いや待って、もう少し色々と書かせてちょうだい。語る必要はなくても、無駄に費やしたい言葉はあるものだ、にんげんだもの。
とはいえ、さて改めて書こうと思うと何を書いたらいいものか。
こうして、物語の最後までこのお話を読んでしまうと、アニメの演出なんかも含めて最初から最後までの大まかな話の流れは固まっていたんでしょうねえ。メノウが白骨から元に戻る演出とか、あれは原作のこっちの設定ありきだったのか、あっちの演出を小説の方に取り込んだのかはわからないけれど。
でも、たびたびメノウが夢の中で恋い焦がれるように思い描いていた、日本の学校の教室の中でほかの日本人たちと一緒に当たり前みたいに制服を着て学生として過ごしている、そんな光景がまさかこの最終巻で実際に再現されるなんてのは、あの夢を見ていた時のメノウの気持ちを思うと、感慨深い以上の胸に迫るような想いが湧いてくるんですよね。
メノウがメノウのまま、偽物とはいえアカリの暮らしていた現代の日本に降り立って、授業を受けられるわけでも学生になったわけでもないけれど、制服を来て夢で見た学校の教室を見て回り、学生たちが何気ない当たり前の日常を送っている様子を覗き見て、ふっと微笑んでいる様子を見てしまうと、ね。
なんか、ねえ。グッと来たんですよねえ。
まさか、メノウが日本の側にくるとは思っていなかっただけに、なおさらに。
それが本物の日本ならちょっとまた感覚違ったんでしょうけれど、これが白亜の生み出した５分前に出来た世界、てのがまた、なんか違うんですよ。完全に夢の中の世界ってのなら、現実じゃないと割り切れるんですけれど、この白亜の世界は本物の地球を再現した上で本物の地球を取り込んでいき、やがてこちらが本物の世界になろうとしている世界だっただけに、擬似的にも本物の地球であったわけですよ。本物本物言い過ぎで申し訳ないんですが、この偽物でもない本物でもない、夢でもなく現実でもなく、という世界だからこそメノウが完全に異世界に紛れ込んだ異邦人でもなく、さりとて現代日本に馴染んだ存在でもなく、という中途半端というか両立した立ち位置になっていたのが、不思議とこの状況にフィットしていたような感じなんですよねえ。なんか、言葉にするのが難しいのですけれど。
そんな本物じゃないけれど本物とガワも中にいる人間たちも変わらない、そんな地球の日本の東京で、アカリとメノウは、白亜と出会う。防人の汚染から解かれた本物の白上白亜に。
まさかの、本物の我堂蘭もおまけで一緒に。いやまあ、誰が元凶かと行ったら、元を辿っていくとコイツなのでヤリ逃げは許さん、元の場所に戻るにしてもやった事の責任は果たしていけ、てなもんだったのかもしれないけれど。
決着をつけていけ、という意味ではアカリにとって死に別れた両親と、もう一度しっかりと別れるというのも、メノウたちの世界で生きていくという道を決断していた彼女にとって、必要な決着だったのでしょうね。
そして、自分の異世界での記憶を消し去って、自分の生み出した世界の中で自覚のない神となり、埋没していこうとしていた白亜の前に現れる、覚えのない親友とその友達だという自分そっくりの少女。
白亜にとって、記憶になくてもアカリという少女は話しているだけで心が浮き立ち、閉ざしていた扉が開かれていく、そんな女性で。いくら記憶を消したとしても、無くしきることの出来ない絆で結ばれていた相手だった、というのをこの短い交流の中で十分なほどの描かれていくんですね。
二人は、間違いなくお互いの心を支え合ったことのある親友同士だった。捨てされる関係なんかじゃなかった。それを、記憶を自ら捨てた白亜が自ら彼女との記憶を取り戻したいと願うシチュエーションにすることで、二人の関係を再構築してるんですよねえ。
ほんのちょっと前のに、ハクアはラスボスとして彼女らの前に立ち塞がってたのに。
前巻での千年前の答え合わせと一緒に、一気にハクアという少女に対して気持ちが入ってしまう、感情移入してしまう立ち位置を構築してみせたよなあ。千年のアカリに対しての妄執を、悍ましいものから一気に切なくも尊いものへと移し替えてしまった。
この再構築は、異世界側ではまず叶わなかったでしょう。二人の元いた世界である日本でだからこそ、もう一度構築できた。
そして、そこにもう一人メノウがいる。彼女とハクアの関係は、友達の友達。お互いにアカリとは親友で、しかしお互い同士には何の関係もない……ってだけなら、本当にただの友達の友達なわけだけれど、ハクアとメノウに関しては片方が本体で片方が分身とも言える端末で、というもう一人の自分という関係なのが、複雑に絡み合った関係になってるんですよね。しかし、それを敢えてシンプルに友達の友達という関係に定め直して、この日本での時間を、何気ない平和で楽しい時間を過ごすことになるわけだけれど。
でも本当にただの友達の友達という関係なら、お互いアカリを抜いてしまうと微妙な距離感になってしまうものですけれど、ハクアとメノウはアカリを通じてしかお互いを知らない関係というわけじゃなく、敵としてぶつかって知識としてもお互いをよく知り、またお互いにもう一人の自分自身同士という事もあって理解と共感と反発の混じり合った感情を抱いている相手ですからね。知らない相手同士の友達の友達じゃない。
でも、防人が憑いていた時のような汚染が白亜からは今は拭い去られていて、なんかアカリが微妙に、本当に微妙になんですけれど二人を双子扱い、姉妹扱いしたのも何となくわからないでもない距離感になってたんですよね。
そんな三人が、三人一緒に遊んで、どんどんと三人でいるのが違和感がなくなっていって、こうして日本で三人がただの学生の友達同士遊んでいるのが当たり前、みたいな時間が訪れて（我堂は除く）。
束の間とはいえ、あり得ないはずだった光景が確かな本物として現れている姿に、グッとくるものがあったんだなあ。じんわりと沁み入るみたいに心あったまるものがあった。
こういう光景にたどり着いたことが、奇跡のようで当たり前のようで、感慨深いなんてものじゃなかった。
でも、これはやっぱり本物であってもつかの間の時間。防人の余計な介入があったとはいえ、ここは消え去るべき夢の中、というよりも途中下車の乗換駅だったのだろう。いつまでも、ここに留まることは出来ない。
ここから、どこに向かうかを自分で選べる時間が訪れる。いや、自分で選べることを彼女達は掴み取ったのだ。自分で選べるだけの道を、彼女達は切り開いたのだ。ここにたどり着けるはずもなく、途中で潰えるはずだっただろう道の断絶を、彼女達は成長して変化して進化して、乗り越えてきたのだ。
だから、ここで自分で道を選べる。自分の生きる道を選択できた。
胸を張って、自信を持って、俯かずに目を瞑らずに、振り返らずに歩いていける。
それが彼女の、彼女達の生きる道。
たとえ、行く先が違っても。もう二度と会えないとしても、友達だった事実は変わらず、過去形にもならない。
泣いたっていいさ。でも、お互い自分の道を自分で歩いていけるお別れは、さよならは、きっと悪くない結末だ。
メノウも、アカリも、モモも、アーシュナとサハラとマヤに、ミシェルとフーズヤードだって。みんなそれぞれの生きる道を歩み始めた。日本では、心配していた大志万摩耶…送り返されたパンデモニウムがどうなるか本当に心配というか不安というか、純粋概念なくなっても「魔」は消え去らないんじゃないかと怖れていた摩耶の方も、どうやらあれ白亜なんですよね。千年前のように白亜が幼い娘の手を握って闇から引き戻してくれたみたいですし。
ちゃんと、白亜だけじゃなくパンデモニウム本体の方まで救えたのなら、良かったなあ。
これは、彼女が彼女と生きるための物語。そこにたどり着いての、皆々のカーテンコール。
幕である。
そしてもう一度、改めてこの記事の冒頭に書いた文章に戻る。
読了の余韻に浸りつつ、物語の終わりを名残惜し見つつ、じゃあねと去りゆく彼女達の背中を見送って。
ページをたたむとしましょうか。
良き、少女たちのお話でありました。感謝。
Ａｍａｚｏｎ
Ａｍａｚｏｎ
