上が前回その１の記事です。

とりあえず２回目です。コメントいただいているの全部目を通しているのですが、返信できていなくてすみません。オススメいただいた作品もぜひ読んでみたいと思います。ありがとうございます。


こちらがＷｅｂ小説の紹介記事全般。





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＜カクヨム＞から
アルト・ザ・ダイバー（作者：左高例）

鹿児島県の南、大隅海峡の海底に魔物が湧き出る不思議な遺跡と巨大な穴が大地震と共に出現して五年。危険な海を探索し、魔物と呼ばれる魚介類や財宝を手に入れるために世界中から冒険者（ダイバー）が集まっていた。公海上の無法地帯に作られた人工島を拠点に、資源を狙う暗黒メガコーポに雇われた冒険者たちは日々命がけで、一攫千金を狙うのであった。日本人の中級冒険者『界村アルト』もパチスロで負けてパンツ一枚の底辺装備で異海ダンジョンへ挑む。チンピラが潜って薩摩が斬る。サメが暴れてロボが撃つ。美女が魔物で寿司を握る。そんな話。

※この作品は2025年7月30日にGCノベルズから書籍化する作品です。
※小説家になろう、ハーメルン、カクヨムにマルチ投稿しています。
既に書籍化決まっているみたいなんですが、あの左高例さんの最新作ですよ！
あの、と冠をつけてしまうくらい自分、ファンなんですよね。伝説のスチャラカ時代小説【異世界から帰ったら江戸なのである】の作者さんであり、忠臣蔵モノの中で一番はっちゃけてて好きな作品である【オール・ユー・ニード・イズ・吉良〜死に戻りの忠臣蔵〜】や【神聖じゃないよ！　破門皇帝フレデリカさん】といった怪作を世に送り出してきた、まあこの人以外書けねえだろ、というオンリーワンの個性で攻めてくるタイプの怪作家さんであります。
ただ、とにかくやたらと面白い。このイカレた世界観とイカレたキャラクターにハマったらもう抜け出せませんよ、中毒ですよ。
そして本作の主人公のアルトくん、どうやら別シリーズの【投擲士と探検技工士は洞窟を潜る】の主人公のアルトくんと同じキャラっぽいのだけれど、本作が現代ダンジョンモノなのに対して投擲士と探検技工士は洞窟を潜るの方とは世界観違う気もするような、イカレっぷりは同じなような。
ともあれ、あらすじだけ見てもいい具合にアタマおかしいですし、どうやらこっちのアルトくんは細くて長いアレ、つまりヒモ属性があるらしく、江戸なのであるの方でヒモ主人公については極めきった感のある作者さんでもあるので、いい具合にヒロインのヒモとして甘やかされたりイジられたりするだろうこと請け合いであります。
ちなみに、書籍版買う予定満々なんで、Ｗｅｂ版の方はとりあえず１話だけ見て雰囲気把握して、やっぱりアタマおかしいぜ、とニコニコするに留めています。とりあえずあらすじは中身読むと穏当すぎてだいぶマイルド仕上げにしている普通な文章だｗ　書籍版読んでからＷｅｂ版の方を改めてチェックする予定。




貞操観念あべこべ世界女装男子剣豪譚（作者：稲荷竜）

とんてん、鉄を打つ音が鳴り響く。
「剣を打っていただきたいのですが！」
　音は途切れない。大きな声を出しても、鍛冶師はまったく何も聞こえないかのように鉄を打ち続ける。
「女を斬る剣を、所望したい！」
　音が止まる。
　そこで鍛冶師は初めて声の方向を見た。
　かわいらしい姿形をした黒髪の『美人さん』だ。
　精一杯『女らしく』しているようだが、細い手足、低い背、それに喉のふくらみからすぐわかる。
　男だ。
　男が、女を斬る剣を所望するという。弱者である男が、圧倒的強者である女を斬る剣を。
　鍛冶師は視線で続きを促した。
「斬りたい女がおります。連れ去られた弟を取り戻すために」
　鍛冶師は視線を逸らさない。
　少年は観念したように語る。
「斬りたい理由があります。この世界で、私の剣が最強であると証明したい」
　鍛冶師は笑った。
「面白れぇ。お前の剣を打ってやる」

　ここは、男が弱者、女が強者の世界。
　神の威を宿した女が支配するこの世界に、以前の世界で最強に至った剣豪は弱者として生まれ変わってしまった。
　だからこそ、自分の剣の最強を証明できると思った。
　これは剣に憑かれた男が、女こそ最強の世界で剣を奮うだけの物語。
稲荷竜さん、前回の記事でも紹介した作品に加えて、さらに【いずれ不滅の神殺し ヤンデレ神様から求婚されてしまったので、世界を渡って神殺しになるしかなかった男の英雄譚】という作品、これもまたやたらと面白いのでオススメ、と三作品をほぼ同時連載してるんですよね、すげえな！　もしかしたら他にもまだ連載している作品あるのかもしれませんが、ほぼ毎日更新してるのでとんでもないですよね。
本作は、女が圧倒的な強者であり、男は肉体的にも虚弱で精神的にも惰弱、というこれだけならよくある男女の立場が逆転した世界なんだけれど、本作の世界は男女の肉体強度が逆転しているどころじゃなく、女は超人で男の力ではどうやったって刃物なんかじゃ傷一つもつけられない、というような世界である。それ以上に価値観が男女の貞操が逆転しているどころじゃない歪み方をしている。
そんな中で、前世剣神であった男があまりの強さ故に弱さを求め、ゆえにこの世界に導かれて弱者の極みである男へと生まれ変わった。剣神である彼の力を持ってしても、そのへんの雑魚の女も斬れない世界。そんな世界ではしゃぎまわる、アタマのおかしい人斬りの物語だ。この人斬りの論理というやつがまた厄介で、言葉も話しも通じるんだけれど根底の所で意思の疎通が出来てません、という主人公、ほんとこの作者さん描き方うまいんですわ。本作の主人公に関しては意思の疎通もちゃんと叶っているはずなんだけれど、相手の意図をくんだ上でそれを人斬りの論理で明快にぶった切っていく、色んな意味でぶった切っていくこの痛快感と、置いてけぼり感が凄まじく面白い。
おまけに、クライマックスでは同じ人斬り人種の女と意気投合してしまい、それまで主人公に振り回されていた刀鍛冶の姐さんが、ニ倍どころか二乗振り回されだして、不憫枠にも程がある状態にｗ　ここまでくると、もう十子姐さんかなり達観してすべてを受け入れる体勢に入ってしまっていましたがw
ともあれ、単純に強い女を弱い男が斬っていく、ってわけじゃなくて、この世界の価値観や、自分の中の独善的なルール、正義といったものを単純明快過ぎるくらい身も蓋もない言葉と刀でバッサバッサと切り倒していく、その痛快さとアタマの痛さは他じゃあちょっと経験できないカタルシスですよ。




＜ハーメルン＞から二次創作小説
エンデュミオンのカスの方の英雄（作者：パパパパンパース）原作：ガンダムSEED

エンデュミオンクレーターの戦いにて、かの有名なエンデュミオンの鷹ことムウ・ラ・フラガがメビウス・ゼロでブイブイ言わせていた頃、同じ戦場にもう1羽の怪鳥がいた。

奇っ怪な機動で的確に戦果を挙げるその姿は、敵をして『あいつにやられるのだけは嫌だ』『ナチュラルとかどうでもいい、人として許されない』『悪意コーディネートされてる？』と言わしめた、その男の名はセイル・オランチョ。

激戦の後、生き残った彼は、新兵器のテストパイロットとして新造艦及び機体の受取の為、中立コロニーヘリオポリスを訪れていた……

なお、キラ・ヤマトの胃は考慮しないものとする。
胃どころか、キラくんの精神がもうボロボロ、を通り越して人格がもう変わりつつあるような気がしているのですが。
キラくんに限らず、人格がやべえことになってしまっている人がラミアス艦長はじめとして幾人も。というか、あんなぶっ壊れたハルバートン提督、どの二次創作でも見たことねえよ。なんてありさまだよｗ
コメント欄の方でもオススメいただいていたので取り急ぎ。主人公はガチのカスやろうでクソ外道の鬼畜やろうで寝取りやろうなのですが、これだけ悪逆非道をこないながらなんか憎めないキャラになってるの小憎たらしいですね！！
そして、アークエンジェルのみならず、ニコルくんや第八艦隊など各方面に多大な犠牲者、精神崩壊しそうな精神ダメージをくらっている犠牲者を出しながら、よくよくみると原作ルートより明らかに人死が少なくなっているの、果たして肉体的な死と精神的な死のどちらがマシなんだろう、という哲学的なテーマを感じさせてくれます。奥が深い！
そして、カスへのヘイトがすごすぎて、キラがコーディネーターとかどうでもいい扱いになってるどころか、現状カスの最大の犠牲者として同情と憐憫と共感と同志感が地球連合サイドにも広がっていってしまっているのは、なんともはやｗ　
ともかく、ノリの良さが半端ないので、やたらと楽しいガンダムSEEDになってしまってます、やばいね！




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