【婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む~美味しいものを食べさせておしゃれをさせて、世界一幸せな少女にプロデュース! ４】 ふか田 さめたろう／みわべ さくら PASH! ブックス
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ちょっと頼みがあるんだが俺と結婚してくれないか
アレンの突然の提案に、シャーロットはじめ固まる一同。
ゴウセツが代表して曰く、婚姻というのは地獄の果てまで寄り添い合うという尊い覚悟を示す契約、
場当たり的プロポーズなど言語同断ということで、アレンはプロポーズのやり直しを宣言！
人生をかけてシャーロットを大切にする、その覚悟をちゃんと伝えるために、いちから手順を踏む大魔王。
親へ挨拶し、妹・ナタリアを説得し、一筋縄ではいかない面々を納得させ、
今度こそムード満点のシチュエーションでシャーロットに結婚を申し込んでみせる。
全てはシャーロットを、世界一幸せにするため。
大魔王決死のプロポーズ編、開幕！
未だに元婚約者から暗殺者を送られたりとちょっかいをかけられるシャーロット。彼女の身の安全は大魔王ことアレンと、その仲間たちによって万全と言って良い。
それはそれとして鬱陶しいのは間違いないので、ここはもうアレンとシャーロットで結婚してしまえば、諸々の余計な名分も消え失せるだろう、という合理的な理由はあったと言えど。
せっかくのプロポーズを、場当たり的に良いこと思いついた的にやっちゃうのはダメだろう。それが偽装結婚とかの建前込みじゃなく、ちゃんとした恋愛結婚だというのなら尚更だ。
そりゃあ、温厚なシャーロットだって凍りついて固まってしまう。怒らないあたりが聖母である。
代わりに周りのみんなに怒られ叱られ、改めてちゃんとしたプロポーズをして結婚を申し込む、と宣言するアレンだったのでした。いやもう、プロポーズする相手の当人であるシャーロットの眼の前でそれを言うかね。シャーロットの身が持ちません宣言も宜なるかな。
ともあれ、結婚の準備のための諸々を行うことになったアレン。まず肝心なのはお互いの親族への報告である。そう言えば、シャーロットのお父さん解放されて学園の方に来てたのか。ぶっちゃけ、シャーロットサイドにしても、アレンサイドにしても親族身内家族は、シャーロットをいじめていた義母関係者以外は、別に全然反対する理由もないどころか応援してくれているわけなので、何の問題もない……と、思ったら以外にもシャーロットの妹のナタリアが反対姿勢。
いや、反対しているわけではなく、一言言いたいことがある的な反発だったのですが。まだまだお姉ちゃんにも師匠であるアレンにも甘えたい盛り。すでにもうずっとイチャイチャしているとはいえ、ここから更に結婚して夫婦になり新婚三昧となれば、自分のことなんかかまってもらえなくなるんじゃないか、と不安になってごねてしまったあたりは、まだまだ幼く可愛いなあ、と思うところであります。
登場した当初は幼いながらも大人びているところを見せていたナタリアですけれど、こうなるとまだまだ小さいこどもですなあ。義理の娘であるリディとのコンビが映える映える。最近わりと二人一組でいっしょくたに行動してますね、この子ら。義理の叔母と姪になるんでしょうけれど、この二人。
まあナタリアに関しては、結婚しようとシャーロットもアレンも猫可愛がりはやめないよ、という当たり前の返答でしっかり撃沈。
まあ他の面々も応援してくれてきた人達ばかりなので、あとは正式な結婚に向けての準備である。
というわけで、最高の結婚指輪を作ろう、ってなもんで、今の住む街で再会したアレンの講師時代の元生徒の岩人族のメーガスと、その妹で職人のマリオンに指輪の制作の依頼をすることに。
そしてなんとか依頼を受け付けてもらい、指輪の材料となる宝石を求めて向かったのは、メーガスたちの故郷の火山。
そこで遭遇したのは、岩人族たちから迫害される人の姿をした特異な存在であるマリオンの境遇。その自分の境遇に諦めきった自信のない姿は、かつて虐げられていたシャーロットを想起させ、シャーロット自身がかつて自分がどんなふうに見られていたのかを、知るきっかけになるわけですな。
かつての自分を救うため、みたいなことは全然考えていないだろうけれど、かつてないほどに奮起してマリオンの境遇を改善できないかと頑張るシャーロット。これまで自分の問題を周りの人たちから助けられながら、受け身ですけれど乗り越えようとしてきたシャーロットが、自分から積極的に動き回る姿……いや、この子は他人を助けるためなら最初から積極的に一生懸命動き回っていましたけれど、それでも暴走ガチのアレンのストッパーになりつつ、活発に動くシャーロットの姿は以前とだいぶ変わったなあ、と感慨深いものがありました。
さらに、アレンの方もシャーロットをもう護るだけの存在ではなく、危険な所にも彼女を信じて行かせて、信頼して任せる、ということをやるようになってるんですよね。
もう、対等なパートナーとして見ていることが伝わってくる姿勢でありました。いいよね、こうして信頼と愛情が織りなされていく関係って。
まあ、そろそろ本格的にイケナイことを教える段階になってきているのに、その本格的にイケナイことを教える知識がこの大魔王には全然なさそうなのが大変心配なのですが。ちゃんと夫婦生活できるのか？ 色ごと恋愛事に対して少々奥手……というよりも鈍感にぶちんセンスなし、って感じがするぞ、この男。
ともあれ、定番な展開とはいえ、ちゃんと岩人族の敵意や偏見が事件を通じて、そしてマリオンの頑張りによって解消され、関係が改善していく流れ。そして、もともと岩人族の側でもこうした偏見や悪意を解消するために頑張っていた人が居た、というあたり、ほんとに清々しい話になっておりました。
素直に気持ちの良い話、というのは読んでてもすっきりしますね。
さあ、最高の結婚指輪も完成し、果たして二人の結婚は憂いなくハッピーハッピーで決行されるのか。
まだシャーロットの故国のあれこれが完全に片付いたわけじゃないのは、冒頭で暗殺者送り込まれてきていることからも明らかで、それを大人しく放置しておくほどアレン以下面々が大人しくしているはずもないだけに、またぞろド派手なことになるんだろうなあ、と期待しつつ続刊を楽しみにしたいところです。
しかし岩人族って岩から生まれるから近しい年齢の一族はみんな兄弟って関係になるのか。同族で恋人とかにならないんだろうか。メーガスとマリオン、完全に兄と妹という関係でしたけれど、実際は別に同じ親から生まれたとかじゃないんですもんね。同じ岩から生まれたから兄妹でいいのか？ 別に義兄妹でもいいような気もするけれど。マリオンを連れて故郷を捨てて飛び出したってんだから、実質駆け落ちのようなものなんだよなあｗ
それはそれとして鬱陶しいのは間違いないので、ここはもうアレンとシャーロットで結婚してしまえば、諸々の余計な名分も消え失せるだろう、という合理的な理由はあったと言えど。
せっかくのプロポーズを、場当たり的に良いこと思いついた的にやっちゃうのはダメだろう。それが偽装結婚とかの建前込みじゃなく、ちゃんとした恋愛結婚だというのなら尚更だ。
そりゃあ、温厚なシャーロットだって凍りついて固まってしまう。怒らないあたりが聖母である。
代わりに周りのみんなに怒られ叱られ、改めてちゃんとしたプロポーズをして結婚を申し込む、と宣言するアレンだったのでした。いやもう、プロポーズする相手の当人であるシャーロットの眼の前でそれを言うかね。シャーロットの身が持ちません宣言も宜なるかな。
ともあれ、結婚の準備のための諸々を行うことになったアレン。まず肝心なのはお互いの親族への報告である。そう言えば、シャーロットのお父さん解放されて学園の方に来てたのか。ぶっちゃけ、シャーロットサイドにしても、アレンサイドにしても親族身内家族は、シャーロットをいじめていた義母関係者以外は、別に全然反対する理由もないどころか応援してくれているわけなので、何の問題もない……と、思ったら以外にもシャーロットの妹のナタリアが反対姿勢。
いや、反対しているわけではなく、一言言いたいことがある的な反発だったのですが。まだまだお姉ちゃんにも師匠であるアレンにも甘えたい盛り。すでにもうずっとイチャイチャしているとはいえ、ここから更に結婚して夫婦になり新婚三昧となれば、自分のことなんかかまってもらえなくなるんじゃないか、と不安になってごねてしまったあたりは、まだまだ幼く可愛いなあ、と思うところであります。
登場した当初は幼いながらも大人びているところを見せていたナタリアですけれど、こうなるとまだまだ小さいこどもですなあ。義理の娘であるリディとのコンビが映える映える。最近わりと二人一組でいっしょくたに行動してますね、この子ら。義理の叔母と姪になるんでしょうけれど、この二人。
まあナタリアに関しては、結婚しようとシャーロットもアレンも猫可愛がりはやめないよ、という当たり前の返答でしっかり撃沈。
まあ他の面々も応援してくれてきた人達ばかりなので、あとは正式な結婚に向けての準備である。
というわけで、最高の結婚指輪を作ろう、ってなもんで、今の住む街で再会したアレンの講師時代の元生徒の岩人族のメーガスと、その妹で職人のマリオンに指輪の制作の依頼をすることに。
そしてなんとか依頼を受け付けてもらい、指輪の材料となる宝石を求めて向かったのは、メーガスたちの故郷の火山。
そこで遭遇したのは、岩人族たちから迫害される人の姿をした特異な存在であるマリオンの境遇。その自分の境遇に諦めきった自信のない姿は、かつて虐げられていたシャーロットを想起させ、シャーロット自身がかつて自分がどんなふうに見られていたのかを、知るきっかけになるわけですな。
かつての自分を救うため、みたいなことは全然考えていないだろうけれど、かつてないほどに奮起してマリオンの境遇を改善できないかと頑張るシャーロット。これまで自分の問題を周りの人たちから助けられながら、受け身ですけれど乗り越えようとしてきたシャーロットが、自分から積極的に動き回る姿……いや、この子は他人を助けるためなら最初から積極的に一生懸命動き回っていましたけれど、それでも暴走ガチのアレンのストッパーになりつつ、活発に動くシャーロットの姿は以前とだいぶ変わったなあ、と感慨深いものがありました。
さらに、アレンの方もシャーロットをもう護るだけの存在ではなく、危険な所にも彼女を信じて行かせて、信頼して任せる、ということをやるようになってるんですよね。
もう、対等なパートナーとして見ていることが伝わってくる姿勢でありました。いいよね、こうして信頼と愛情が織りなされていく関係って。
まあ、そろそろ本格的にイケナイことを教える段階になってきているのに、その本格的にイケナイことを教える知識がこの大魔王には全然なさそうなのが大変心配なのですが。ちゃんと夫婦生活できるのか？ 色ごと恋愛事に対して少々奥手……というよりも鈍感にぶちんセンスなし、って感じがするぞ、この男。
ともあれ、定番な展開とはいえ、ちゃんと岩人族の敵意や偏見が事件を通じて、そしてマリオンの頑張りによって解消され、関係が改善していく流れ。そして、もともと岩人族の側でもこうした偏見や悪意を解消するために頑張っていた人が居た、というあたり、ほんとに清々しい話になっておりました。
素直に気持ちの良い話、というのは読んでてもすっきりしますね。
さあ、最高の結婚指輪も完成し、果たして二人の結婚は憂いなくハッピーハッピーで決行されるのか。
まだシャーロットの故国のあれこれが完全に片付いたわけじゃないのは、冒頭で暗殺者送り込まれてきていることからも明らかで、それを大人しく放置しておくほどアレン以下面々が大人しくしているはずもないだけに、またぞろド派手なことになるんだろうなあ、と期待しつつ続刊を楽しみにしたいところです。
しかし岩人族って岩から生まれるから近しい年齢の一族はみんな兄弟って関係になるのか。同族で恋人とかにならないんだろうか。メーガスとマリオン、完全に兄と妹という関係でしたけれど、実際は別に同じ親から生まれたとかじゃないんですもんね。同じ岩から生まれたから兄妹でいいのか？ 別に義兄妹でもいいような気もするけれど。マリオンを連れて故郷を捨てて飛び出したってんだから、実質駆け落ちのようなものなんだよなあｗ
Ａｍａｚｏｎ
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